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LOVE 16

2009/04/12 Sun 17:29

急にあったかくなりましたね。
桜のシーズンにこんな陽気ならよかったのに(`へ´)

今はつつじが綺麗ですね。
明日はしゃくなげを見に行く予定☆
いいお天気は明日までみたいだから、行けたらいいなあ。

下記よりLOVE 16です☆


敦賀さん

敦賀さん

敦賀さん・・・・・・

あなたの存在が私の中で大きくなるほどそれは恐怖に変わっていく。
『その日』が来たとき、私は笑っていられるだろうか?


LOVE 16


「あんた、それ本当なの?」
「うん」
「そう・・・よかったじゃない」
ラブミー部室に寄ったらちょうどモー子さんも時間が空いたからって来ていた。
そして、敦賀さんと付き合っていることを話した。

「それで・・・お願いがあるんだけど・・・」
「何?」
「うん・・・あの・・・社さんに内緒にして欲しいって伝えて欲しいの」
「はあ?どういう意味よ」
「だから・・・他には言わないで欲しいの」
「・・・・・・・・・・・・」
モー子さんは怪訝な顔をしてじっと私を見つめてきた。
そして、はー・・・と大きく息を吐いた。

「あんた・・・敦賀さんのこと好きじゃないの?好きだから付き合ってんじゃないの?」
「好きよ。好きだけど・・・・」
「じゃあ信じてないんだ」
「・・・・・・・・・・・」
信じてない。
その言葉がとツキリと刺さる。
敦賀さんのことは好きだ。尊敬だってしているし、あの人以上に好きになる人はいないと思う。
でも・・・

「ねえ?キョーコ・・・。私は敦賀さんなら信じていいと思うわよ?あんたのことずっと好きだったんだし」
「・・・・・・・・・・・・・・え」
「なによ。その“え”は」
だって今・・・
「・・・モー子さん・・・。今・・・ずっとって言った・・・?」
「ああ。敦賀さんの気持ちなんか気づいてなかったのあんたぐらいなもんよ」
モー子さんはあっさりとそう言った。
気のせいか、呆れたように・・・って確かに敦賀さんはずっと好きだったって言ってくれたけど、いつから!?
みんな気づいてたってどういうこと!?
私ってそんなに鈍い人間なの!?
自分のあまりの鈍さに気づいて軽くショックを受けているとモー子さんが静かに話し出した。

「キョーコ。敦賀さんはずっとあんたを見てきた。5年間あんたを見てきた上で、それでもあんたを好きだって言ってくれたんでしょう?」
「・・・・・・・・・」
「だから・・・」
「でも・・・本当の私を知ったら?」
「本当のあんたって何よ」
「だって・・・」

私には見える。
あのことを知ったとき、きっと敦賀さんは悲しい顔をする。
私に・・・同情した顔をする。

「あんたが言いたいことはわかるわ。でも私は知ってるじゃない。あんたが敦賀さんに知られたくないこと、私は知ってるでしょう?でもあんたは私から離れていかなかった。私もあんたを見る目がかわったわけじゃない」
「・・・・・・・・・・」
「ね?敦賀さんも・・・」
「モー子さん」
「何?」
「私・・・あのとき・・・モー子さんがいてくれてよかったって思ってるよ」
「キョーコ」
「モー子さんは変わらないでいてくれた。でも、敦賀さんもそうだとは限らないでしょう?」
「でもね、キョーコ」
「お願い。モー子さん」
「キョーコ・・・・」

逃げてることは充分にわかってる。
敦賀さんを好きだけど全てを信じるなんてできない。
だって人の心は変わるもの。
敦賀さんもきっと変わる。
そのときに私と敦賀さんが付き合ってることがもしも公になったら?
敦賀さんは優しすぎるから同情して私と一緒にいてくれる。
でもそこに愛はないから。
敦賀さんには誰よりも幸せになってほしいから。

「キョーコ。私、もう一度言うわ。敦賀さんなら大丈夫よ」
真剣にそう言ってくれるモー子さん。
嬉しくて涙が出そうになる。

「ん・・・。そうだといいな・・・」


いつまでも・・・夢の中にいられればいい。
一生目覚めなくていいから。
ただ、あなたがそばにいてくれて。
私のことを愛してくれて。
私もあなたを精一杯好きでいるから。

敦賀さん。

敦賀さん。

私の心はこんなにもあなたを欲しているのに。
もう一人の私がこれ以上はだめだと叫んでいる。
早く夢から覚めなさいってそう言ってるの。

でもお願い。
もう少しだけ。
もう少しだけ・・・・・・。




******




「キョーコ?」
横から突然名前を呼ばれて、それまで自分がぼおっとしていたことに気づいた。
「えっ?わわっ・・・」
洗っていたお皿を落としそうになり、あわてて皿を握り締める。
「どうしたの?ぼーっとして。何かあった?」
「いっ・・・いえ、ちょっと疲れていただけで・・・・・・・」
そうだった。私今敦賀さんと夕食を食べて一緒にお片づけをしているところだった。
ふーー。危ない危ない。
敦賀さんちの食器ってどれも高価そうなんだもの。
割ったりしたらきっと弁償できないわ・・・・・・。

「・・・って・・・あれ?」
「ん?」
なんか・・・違和感があるような気がする。
なんだろう・・・今・・・・・あ・・・・・?
「つ・・・敦賀さん・・・」
「え?」
「あの・・・ですね・・・?聞き間違いならごめんなさい。今・・・私のこと・・・」
「・・・・・・・」
「キョーコって・・・・・」
そこまで言って敦賀さんの顔を見上げると、敦賀さんは無表情だった。
ひいいいい!!私また変なことを言った!?
やっぱり幻聴だったのね!!
「すっすみません!!何でもないです!!忘れてください!!!」
「いや?」
「へ?」
何が嫌なのかしら・・・ともう一度敦賀さんの顔を見上げると、そこには・・・頬を少し赤く染めた敦賀さんがいた。
あまりの珍しさに呆けて敦賀さんを見つめていると、敦賀さんはコホンと小さく咳き込んだ。

「キョーコって呼んでもいい?ずっとそう呼びたかったんだ」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・最上さん・・・・?」
「は・・・っはい!!いいですよ!!」
「・・・よかった。何も言ってくれないからダメなのかと・・・」
本当にほっとしたような表情をする敦賀さんは可愛くて。
「キョーコも俺のこと名前で呼んでくれたら嬉しいんだけど・・・」
「んな!呼べませんよ!!大先輩相手に恐れ多い!!」
大きく胸元で手を振って拒否すれば、そこにはなぜか・・・・・・
ひいいいいい!!!!魔王様!!!!!
「・・・キョーコ?」
「は・・・はひ・・・・」
「俺たちは恋人同士だよね?」
「・・・・・・ソウデスネ・・・」
「仕事中はともかく、プライベートで呼ぶのは問題ないと思うけど?」
「・・・・・・」
「ね?だから・・・今すぐとは言わないから・・・」
優しい、優しい敦賀さん。
あなたの恋人は本当に私でいいんでしょうか・・・。

「・・・はい・・・。いつか・・・・・」
そう答えると、敦賀さんは優しく笑った。

いつか。
そんな未来が来ることを・・・願う・・・。




*******



「え?キョーコちゃん。そんなこと言ったの?」
「はい」

キョーコが言ったことを不服ながら社さんに話した。
「・・・そりゃ周りに知られたらすごい騒ぎになるだろうけど・・・」
「でもあの子の言いたいことはそんな単純なことじゃありません」
「ん。そうだね」

キョーコはいつでも敦賀さんとの関係をリセットしようと思ってる。
自分は敦賀さんを必要としているくせに。
だってあんなに人を好きになることを拒んでいたのに、彼のことは好きになれた。
トクベツなはずなのに。
愛されることにい慣れていないから。

「ああ!!!!もう!!!!!」
突然上げた大声に隣の社さんがびっくりしてる。
でもそんなことはかまっていられない。
「か・・・・奏江・・・??」
「なんなのよ!!あんなこと言うくらいなら来なければよかったのに!!!!」
どこまでキョーコを苦しめれば気が済むの!?
何がしたいの!?
やっとキョーコは幸せになれるのに!!


「社さん!!!」
「はい!!!」
また驚く社さんの両手をぎゅっと握り締める。
「私。絶対一生キョーコの親友でいます!」
「うん。キョーコちゃんの心の支えになってあげて。俺も蓮とキョーコちゃんがずっと一緒にいられるように協力するから」
「はい!」

キョーコ。
あんただって幸せになる義務があるの。
だからに逃げてしまわないで。
逃げなければあんたは誰よりも幸せになれるのよ・・・。




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