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これから、ここから 7

2014/03/19 Wed 14:17

2011年12月が最後の更新・・・!!!ヒィ!!!
大変長らくお待たせしました。
よろしければ、カテゴリから「これから、ここから」っを選んで読み返していただけたらと・・・(汗)

だらだらと長いだけかもしれませんが、続きからどーぞー!!!








「ダメです!絶対ダメです!!」
「どうして?」
「どうしても何も、絶対ダメなんです!!」
「・・・・どうしても?」
「どうしてもです!」
「夫婦になるのに?」
「そういう問題じゃないんです!」
「じゃあどういう問題?」
「どういうって・・・!ダメなものはダメなんです」
「それじゃわかんないよ」
「どうしてもっていうなら、結婚の話はナシにしましょう」
「それは絶対嫌だ!!」



これから、ここから 7



「ほほう?最上君と結婚・・・ねえ?」
「ええ。ちゃんと彼女にも了承を得ましたよ?」
「一体どんな手を使ったんだ?そもそも、俺に隠れてよく付き合ってたじゃないか」
「付き合った記憶は俺にもありませんけど、プロポーズした結果、OKをもらったので近いうちに婚姻届を出そうと思っています」
「じゃあ、なんだ?なにもかも順番すっとばしてプロポーズしたと?」
「そうなりますね」
「へたれなんだか度胸があるんだかわからんな。オマエは」
「誉め言葉として受け取っておきますよ」

煌びやかな社長室で、どこか遠い国の王様の様な衣装を身に着けたLMEの社長との対峙。
にやりと笑うこの社長に、俺も負けるわけにはいかないという態度で向かう。

「本当に最上君は結婚に対して了解したんだろうな?」
「と、おっしゃいますと?」
「オマエのことだからその達者な口で脅しこんだりしたんじゃねぇか?」
「失礼ですね。ちゃんと彼女も俺のことを好きだって言ってくれましたよ」
「でも20歳だぞ?これから付き合ってもう少ししてから結婚でも遅くはないんじゃねぇのか?」
「遅いですよ。これまでだって余計な虫どもが多くて振り払うのが大変だったんですから。彼女はこれからもっと綺麗になりますよ。これ以上量産されていく虫どもに可愛いあの子を野放しにしておくことなんてできません」
「結婚したってそれは変わらんだろうに」
「それはそうですけどね。もう俺が限界なんですよ」
「・・・・・・・小さいやつだな」
「なんとでもどうぞ」

社長に何と言われようとも、俺の決意が揺らぐことはない。
結婚をして世間に公表すれば、虫どもも諦めるに違いないんだから。

「まあ、結婚は祝ってやる。でもな?まだ公表はするんじゃねぇぞ?」
「・・・・・・・」
「もちろん、2人が夫婦ってだけでなく、恋人っていうことも公表はするな」
「・・・・・・・」
「なんだよ、急に押し黙って」
「・・・社長もキョーコと俺の結婚のことを公表するのに反対なんだなあと思って・・・」

昨日の夜、キョーコにも絶対公表はしたくないと言われた。
公表するなら結婚もナシだとまで。
結婚するんだから公表してキョーコは俺のものだって言いたかったのに!!

「お前は本当に最上君に対して独占欲が強いな・・・。最上君を独占したいお前の気持ちはよーくわかるけどな?今そんなことを公表してみろ。潰されるのは最上君だぞ?」
「・・・っ」
「最上君はたしかに人気が出てきてはいるが、それでもまだ駆け出しだ。それが敦賀蓮のネームバリューで潰されていくところを、お前は黙ってみていられるか?」
「・・・・・・・・」
「いいじゃねえか。結婚はしてもいいんだし。最上君の思うところと俺の意見は同じところには立っちゃいないが、行き着く先は同じだ」
「・・・・・・・、キョーコがやっぱり公表してもいいって言ったら?」
「そんときは喜んで結婚会見開いてやる」

ふふん、と鼻を鳴らして得意げに椅子に座る社長。
悔しいけど社長の言うこともわかる。
キョーコもたくさんのファンに支持されるようになったとはいえ、まだまだ駆け出し。
これからもっともっと人気が増していく彼女の輝かしい未来への足枷には俺だってなりたくない。
俺が護るって言いたいけど、四六時中ずっと一緒にいるわけにもいかないし(いたいけど)・・・。

それに、何かあってもキョーコがそれを俺に言うとも思えない。
あの子は自分の中に何もかもを閉じ込めてしまう子だから・・・。

あの子が悲しむ状況は作りたくない。
それが俺のせいでだなんて耐えられない。

「・・・わかりました。公表はしません」
「お?どうした?いいのか?」
「はい。・・・時期を見ます」
「そうだな。まあ、そんなに遠い未来じゃないとは思うけどな」

にやり、と自信ありげに社長は笑った。

「はい」


***


「さっすが社長さん!やっぱり世間から見て私と敦賀さんじゃ釣り合わないから敦賀さんの格を落さないためにも公表はしないほうがいいって正しい判断をされたんですね!!」
両手をパンっと音を鳴らして合わせ、意気揚々と満面の笑顔で納得する彼女。
「いや、社長はそんなつもりで言ったんじゃないから・・・」
ドラマの撮影を終え、楽屋から彼女をさらうように自宅へ連れてきた。
「それに、社長だって俺と君が釣り合わないなんて微塵も思ってないよ」
「いーんです!そんなことごまかさなくても!わかりきっていることなんですから!」
「・・・・・・・・キョーコ・・・」

彼女が作ってくれた夕食を食べながら、今日社長と交わした話を彼女に聞かせた。
やっぱりというかさすがというか・・・この反応。

かちゃかちゃと小さな音を立てながらトレイに重ねた食器を載せて運ぼうとしている彼女をみながら、ああ・・・この状況が普通になるのか・・・なんてあったかい気持ちが湧き上がってくる。

・・・ってそうじゃなくて。

この歪曲思考はどうにも手強い。

「俺も手伝うよ」
「お疲れでしょう?」
「それは君も一緒でしょ。はやく終わらせてゆっくりコーヒーでも飲もう」
「はい」

一緒に片付けて、俺がコーヒーを入れて。その間に彼女がテーブルを拭いて・・・。
そういえばプロポーズする前からこういうふうに自然と2人で分担してやってたっけ。

なんだか本当に夫婦みたいじゃないか・・・。
コーヒーをカップに注ぎながら顔がにやけるのを必死で抑える。

何気ない日常が幸せで特別で、それをずっと続けていけることの喜び。
その最たるは彼女が居てこそのもの。

コトリ、とコーヒーの入ったカップを彼女の前に置くと、「ありがとうございます」とにっこり笑う。

ああ、もう・・・抱きしめたい・・・。

「キョーコはいつも自分を卑下するけど、そんなこと誰も思ってないんだよ」
「え?」

コーヒーを一口飲んで、彼女も飲むのを確認して言葉を発した。

「君は自分を知らなすぎるね」
「・・・そんなことありません。自分のことは自分が一番よくわかってます」
「そうかな?」
「そうです!」
「でも案外、俺以上に俺のことを君のほうが分かっているかもしれないよ?」
「そうでしょうか?」
「俺も君以上に君のことを分かっている自信がある」
「たとえば?」
「君は可愛すぎる」
「へ!?」
「何事にも一生懸命で、無自覚に老若男女を問わず誑し込む」
「え・・・えと・・・?」
「君の飾らないまっすぐな性格が、どれだけの人を惹きつけているか・・・」
「・・・」
「ああ、もう・・・そんなに真っ赤な顔して・・・」
「!誰のせいですか!!」

赤に染まった頬を撫でると、ますます赤くなる。
「・・・やっぱり公表したい・・・」
「だから!」
「うん、わかってるよ・・・。社長にも止められたしね」
「・・・はい」
「でも、社長は君を守ろうとして公表を止めたんだ」
「え?」
「君のことが大切だから」
「・・・・・・」
「社長は俺のことよりも君のことを考えて公表は今はやめたほうがいいって言ったんだ」

「?」
キョトリ、という擬音がぴったりくるような表情で俺を見上げてくる。
その上目遣いが・・・・っていやいや、しっかりしろ俺。

「君はもういろんな人を虜にしてるからどんなことがあっても揺るがないと思っているけど、それでもこれからの君を俺の名前でつぶしてしまう可能性があるってこと」
「・・・はあ・・・」
「俺は君とのことをさっさと公表して、君は俺のものだから手を出すなって言いたいんだけどね?でも俺のせいで変な風に君の名前を広めたくはないんだ」
「・・・・」
「それくらい大切なんだよ。君のことが」

彼女の小さな体を正面から抱き寄せる。
抵抗なく俺の腕の中に納まってくれた。

「大切だから、我慢する」
「・・・はい」
「でももう大丈夫だって言ったら、思ったら、その時は遠慮しない」
「・・・・・、・・・はい」
「社長の許可も得てるしね?」
「う・・・はい」

おずおずながら俺の背中に両腕を回してくれる。

大切な宝物をぎゅっとぎゅっと抱きしめた。

「しばらく、秘密の恋人ですね?」
「違うよ。秘密の夫婦でしょ」
「あ、そ、そうですね」

―――秘密。
なんだかそれはそれでとても甘美な気もする。

「ふふっ」
キョーコが腕の中で小さく笑った。
「どうした?」
そう聞くと、彼女は顔を上げて俺に微笑みかける。

「敦賀さんの腕の中、ドキドキするけどなんだかとても安心します」

「------!!!」

ああもう!
ああもう!!!
ああああああもうううう!!!!!

「大事にしようと思ってるのに!」
「へ????」

「君が悪い」
「え?つ、つるがさん・・・!?」
「キョーコが悪い!」
「な、なにかワタクシいたしましたでしょうか・・・!?」
とたんに青くなって冷や汗をかき始めるキョーコ。

こんなにかわいい生き物を前に、我慢できる男なんていないだろう!?
コロン、と小さな体をラグの上に押し倒す。
キョーコは目に見えてパニックしている状態。
君の気持ちはよくわかるんだけど、もう限界。

「バージンロード、バージンのまま歩かせてやれないけど、許してね?」
「へえ!?ちょっ・・・!つるがさ・・・?」
「だから、久遠」
「く・・・!?」

ちゅ、ちゅと瞼や頬にキスを落しとして最後に可愛い唇をふさぐ。
なんて甘いんだろう。

「久遠って呼んで?」
「く、くお・・・?んん・・・っ」
「そう、久遠。ん、俺の本名」
ちゅ、と唇を開放するとはあはあと荒い息をこぼすキョーコ。

「久遠って・・・先生の息子さんと同じ名前ですね」
「うん、っていうか、そのムスコサンなんですけどね」
「へ?ムスコサン?お知り合いなんですか?ひゃ!!」
????のマークが飛んでる中、ひょいっと軽い身体を持ち上げた。
その振動に俺の首に縋り付いてくれる。

「敦賀さん!?どこ行くんですか!?私まだコーヒー全部飲んでません!」
「うん、また作ってあげるから。それより、久遠ね」
「もう!意味が分かりません!」
「うん、続きはベッドの中で話してあげる」
「うんってなんですか!!」
「だから、うん。大切にします」
「!!」

その後、キョーコの絶叫を聴いた後、甘い時間を味わった。


つづく




ダラダラすぎましたね。出直してきます。
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