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君がいちばん

2012/12/02 Sun 03:24

創作をUPするのは久しぶりですね。
あれとかあれとか、連載をお待ちいただいているところを大変心苦しいのですが。

ちょっと糖度のあるものを欲しがりまして(私が)

っつーわけで、今回は短編です。

長編と言っていいほどの短編です(どーん)

なげえよ!読みづれぇよ!と言いたくなるかもしれません。
(そこは、まあ・・・よしなに)

では、つづきよりどうぞ★




君がいちばん


「キョーコちゃん」
「・・・はい」
「キョーコちゃん」
「・・・はい」
「キョーコちゃん♪」
「・・・・はいって言ってるじゃないですか」

ぎゅうううううっと私に抱きついて離れない人物。
もう何年も抱かれたい芸能人のTOPを走り続けている人物、敦賀蓮。

「本当に敦賀くんと京子ちゃんって仲がいいのねえ。で?付き合ってるっていうウワサは本当なの?」
「・・・・・本当じゃないですよ」
「ええ!?だって敦賀くん、こんなふうに抱きついて。京子ちゃん大好きって感じよ?」
「嫌われてはないでしょうが、きっと皆さんが思われているような種類の好きとは違いますよ」
「ええ~~~?」

『敦賀蓮、京子と熱愛!?』 

恐れ多くも、そんな噂が流れていることは私も知ってる。
そんな噂が出たとき、土下座で謝ろうとしたのを敦賀さんに止められたのは、もう1年以上も前の話。
私なんかとのスキャンダルなんて敦賀さんのイメージを崩すだけだと思って、敦賀さんを避けようとしたのだけど、そんな私の思惑をあざ笑うかのように敦賀さんからの食事のお誘いは絶えず。
むしろ、それまで以上に多く会うようになった。(一体、あの詰め込まれたスケジュールの中、どうやってその時間を捻出するのだか・・・)
そして、20歳になったら敦賀さんとお酒を飲んだり食事をすることも多くなった。
電話もメールもするし、時間が合えば一緒に居ることも多い。

でも、そんな二人の時間の中に、甘いものはなくて。
(以前よりも敦賀さんからのスキンシップが多くなってきたなーとは思うけど、気のせいかもしれないし)
仕事のこと、食事のこと。すごくいい映画を見たとか、あの俳優さんの演技がすごかったとか。
そんな話をすることが多い。

だから、世間が思っているような浮ついた間柄なんて微塵もない。

でも、いくら付き合ってないと公言しても、天下の敦賀蓮が恋人でもない私に抱きついているというこの状況はあまりよろしいものじゃない。

ここは敦賀さんが主演を努めたドラマの打ち上げ会場。
まあ、ミニ打ち上げのようなものらしく、ちょっとした居酒屋だ。
ここでこんなふうに抱きつくなんて、しかも敦賀蓮が抱きつくなんて周りの視線を集めるなというほうが無理な話だ。

「もう!敦賀さん!離れてください!」
「イヤだ」
「どれだけ飲んだんですか!」
「そんなに飲んでないよ」
「嘘です!ザルな敦賀さんがこんなふうになるなんて!」
「少しだもん」
「もんって!!」

~~~かわいく言ったって!むしろほら!皆さん更にびっくりした顔してるじゃない!
イメージってもんを考えてくださいよ!!

って、あれ!?皆さんの頬が赤いんですけど!
何を悶えてらっしゃるんですか!皆さん!!!

「とにかく離れてください!私、このドラマの関係者じゃないんで、皆さんに迷惑がかかってしまいますから!それに私、別口でこのお店に来たんですよ。だからあっちに行かなきゃ!」
「ダメ」
「ダメじゃないんですーー!」

お店に入って、2階にある別の個室に入ろうとしたら、突然後ろから抱きつかれて。
あ、この香りは敦賀さんの・・・なんて思ってたら、そのまま引きづられるように今の個室に入れられて、この状態。
他の俳優さんや監督さんの顔を見て、この部屋では敦賀さんが出演しているドラマ関係の飲み会が開かれていることを知った。

「だってキョーコちゃん、男の子たちとご飯食べるんでしょ?」
「へ?違いますよ。今日は女子会だって聞いてます。大学の友達と飲むんですよ?」
「嘘だ」
「嘘じゃありませんって」
ますますぎゅーーーっと抱きしめてくる敦賀さん。
あーのー、いい加減に私も苦しいんですけど・・・。
しかも無駄にドキドキさせないでくださいよ!
なんて思ってたら、「キョーコちゃーん」って一緒にここに来た女の子たちが呼ぶ声が聞こえる。
「ほら!呼ばれてますから!」
ペシペシ!と私を抱きしめる腕を叩いて、私を解放するように合図を送るけど、一向に腕を緩めてくれる気配はない。

「京子ちゃん、諦めてここに居たら?」
「うんうん。そうしなよ」
女優さんや俳優さんが気を使ってそう言ってくれるけど、皆さん頑張ってひとつの作品を作り上げた!っていうお疲れ様会に、出演しても居ない私が居続けるのはおかしな話だ。

「いえ!皆様に迷惑を掛けてしまいますから!私は今すぐお暇させていただきます!本当に失礼しました!」

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・

失礼しました!って言ったのに動けない!
この背後からだっこちゃん状態の大男のせいで動けない!

「ほら、敦賀君離してくれないし、京子ちゃんとずっと居たいみたいだし。ね?居たらいいわよう」
「大丈夫大丈夫。誰も迷惑なんて思ってないから。ね?監督!」
「おう!全然大丈夫だ!むしろ居てくれ!京子くん!」
「「「「敦賀君のこんな姿珍しいし、ゆっくり観察したいよねー」」」」

!!
それが本音ですかーーー!!!

ケタケタ笑って、すっかり出来上がってる集団じゃないですかーーー!!!
この酔っ払い集団めーーー!!!

「いや、でもここに居るにも、あっちにも一言言ってこないと・・・。急に姿を消しても皆心配しますから」
「ああ、それはそうね。行ってらっしゃい~」

女優さんはにこやかにそうおっしゃってくれる。
おっしゃってくれるけど、動けないんですってば・・・。

「敦賀さん!ちょっと友達のところに行ってきますから!」
「じゃ、俺も行く」
「は!?何言ってるんですか!あなたが行くととんでもないことになりますから!」
「・・・じゃあ電話すればいいじゃないか・・・」
「あ!そうだ!電話!!」

敦賀さんの言葉にマナーモードにしていた携帯電話を思い出す。
動かない身体からなんとか腕を伸ばして、バックの中から携帯電話を取り出すと、たくさんの不在着信。それのどれもがここに一緒に来た女の子からのものだった。

申し訳ない気持ちでいっぱいで、着信履歴から掛けなおすと『キョーコちゃん!どうしたの!?』と当然ながら耳元で叫ばれた。
「ごめんなさい。不測の事態で急に・・・」
『えー!?じゃあこれないの!?』
「そうなの・・・。本当にごめんね」
『キョーコちゃん、来れないんだって』って女の子が他の子に話している声が聞こえる。
『えー!?マジで!?俺ら楽しみにしてたのにー』

・・・・え・・・・?

なんで男の人の声がするの?
今日は女子会じゃなかったの・・・?

「あの・・・今日は女子会じゃ・・・」
『あ~、ごめんねー。本当は合コンなの。キョーコちゃん、合コンだって言ったら来てくれないと思ったから、着いてからのサプライズ~と思ってぇ~』
「ごうこん・・・」

「ほら。男がいたでしょ」
それまで黙ってコアラ状態だった敦賀さんが耳元でささやいた。
毒々しいオーラが出てきて、すぐさま怨キョが踊りだす。
「だ、だって知らなかったんですよ~」
「うん。あ、ちょっと貸してもらえる?」
「え?」
繋がったままの携帯電話を敦賀さんが私の手から抜き取る。
何をするんだろう?と見てると、すっと自分の耳に当てた。

「もしもし?」

―――!!!

「ごめんね?キョーコは俺と先約があるから」

!!!!

「それから、合コンとかそういうのには今後一切誘わないでもらえるかな?キョーコにはちゃんと俺という男が居るから」

「んな!つ・・・もが」

勝手なことをおっしゃる、この大先輩を止めようと口を出そうとしたら大きな手でふさがれた。

「じゃあ、そういうわけで」
そう告げた後、敦賀さんは携帯電話の通話を切った。

「んー!んー!」
「あ、ごめんね?」
「ぷは!んもう!何するんですか!それにおと、おと・・・」
「キョーコの男?」
「そ!そうです!なんですか!それは!!」

息を止められてたからなのか、敦賀さんの変な言葉に興奮しているからなのか自分でもよくわからないけれど、息が上がる。
だいたい、なんなのよ!男って!
そんなこと微塵も思ってないくせに!
敦賀さんはいつも思わせぶりなのよ!
ただの後輩を食事に誘ったり、自分の部屋に招いたり!
こんなふうに抱きついたり、さっきみたいなこと言ったり!!!
期待しちゃうじゃないですか!私のこと好きなのかもって!!!

・・・・・・・・

ん?
期待?

・・・・・・・・

なに思っちゃってるの!?私!!!
ないないない!そんなこと思ってないから!

「え?思ってないの?」
「思ってませんよ!」
「期待してもいいよ?その期待裏切らないから」
「そんなわけないじゃないですか!敦賀さんが私なんかのことを」
「好きだよ」
「す・・・」
「好きだよ」
「・・・・・・・え・・・?」

あれ?なんだかさっきから会話が成立・・・・

「って・・・ええええええええええええええ!?」
「・・・・・・・うん、今日もいい声量だね・・・。でも耳元で叫ばれるのはちょっと・・・」
「あ、ごめんなさい。・・・・・・・・・・・っていうか、なんですか!今のは!!」
「うん。だから、俺は君が大好きだよ?」
にっこりと至近距離で、しかも至近距離で・・・至近距離・・・(混乱中)
「じょ・・・」
「冗談じゃなく好きだよ」
「こう・・・」
「後輩じゃなくて女性として大好きだよ」
ちゅ。

―――ん?
なんか触れた?
ホッペになにやら柔らかい感触が・・・と思ってたら、「「「きゃーーー!!!」」」って周りの女優さんたちが叫びだした。

なに!?なんなの!?

「敦賀くんが京子ちゃんにちゅーしたぁ!」
「やっぱり二人つきあってんじゃなーい」
「いいなー!うらやましい!」

は!?ちゅう!?い、今のが!?

「敦賀くん、わたしにもしてー?」
「えー?ずるーい!私にもー!」

すっかり出来上がっちゃってる女優さんたちが敦賀さんにしなだれかかろうとする。
あ、やだって思ってしまった。
敦賀さんの腕をぎゅっとつかむと、敦賀さんの腕に力が入った気がした。

「ダメです。プライベートでキスをするのはキョーコにだけです」

今度は耳元に、ふにって、ちゅって・・・

ぎゃああああああああああ!!!!!

全身がバカみたいに熱くなって、何も考えられない。
きっと脳みそだって沸騰してるわ!
誰か助けて!
このありえない夢の中から私を助け出して!!!

恥ずかしくて、どうしたらいいのかわからなくて、私は敦賀さんの腕をぎゅっと掴んでできるだけ小さくなろうとした。
誰にもこんなバカ面を見られたくなくて。

「すみません、失礼します」

そんなときに聞こえた天の声。

「や!やしろさああああああん!!」
「へ!?キョ、キョーコちゃん!?どうしてここに!?って、蓮!なにやってんだ!お前は!!」

あああああ、社さん!どこに行ってたんですか!
こんな酔っ払いのライオンを放っとくなんて!
いやいや、でもここで来てくれてよかったわ!
さあ、私からこのライオンを引っぺがしてしてください!!

「だってキョーコが俺以外の男との合コンに行こうとするから・・・」
「んな!だから知らなかったって言ったじゃないですか!」
「俺との食事も断ったのに?」
「は!?」
「一ヶ月以上も仕事で会えなくて、やっとスケジュールが合うと思って誘ったら断ったじゃないか」
「いや、でも敦賀さんのお誘いよりも早く、今日の約束が入ってまして・・・。大体敦賀さんにだってこの打ち上げが入ってるじゃないですか!」
「俺より合コンが大事・・・」
「そんなこと言ってません!不可抗力ですってば!!!」
なんなの!?このだだっこは!!!
たしかに一ヶ月以上会えなかったから私だって会いたかったけど!
でも友達の誘いもずっと断り続けてたから心苦しくて・・・。

って!だからなんなの!?このこここここ恋人みたいな会話は!!!

「・・・キョーコちゃん。ごめんね」
はあ、とため息をつきながら社さんが話しかけてくる。
「はい?」

「こいつね、最近あんまり寝てなくてね?」
「・・・はあ・・・」
「さらに、キョーコちゃんとも会えなくてね?」
「・・・・?は、はあ・・・」
「いつも俺に言ってくる言葉は、キョーコちゃんに会いたいってことばっかりでね?」
「・・・・・・・・」

な、何をおっしゃっているんですか。社さん・・・。
私の耳がおかしいのでしょうか。
だって敦賀さんがそんなことを言うはずはないじゃないですか。

「もう、キョーコちゃん不足に陥っちゃっているところに、お酒が入り。そこに大好物が現れたもんだからこんなことになっちゃってるんだよ」
うんうんって頷きながら、さも当たり前のように社さんはありえないことを言ってのけた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

もうどう答えていいのかもわからない。

「ほら!蓮!!!キョーコちゃんを補充するのはいいけど、ちゃんとキョーコちゃんに告白して恋人になってからそういうことはしなさい!!」

・・・・・・・・・・・・・・・注意するところはそこなんですか?

頭の中、ぐるぐるする。
敦賀さんが、私に告白?
恋人?

なにそれ、おいしいの?

「・・・・ちゃんと、さっき告白しましたよ。社さん」
「あ、そうなのか?」
「はい」

なんだかしれっと交わされている言葉。

告白・・・?

―――後輩じゃなくて女性として大好きだよ

・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・敦賀さんが、私を・・・?

ほんとに?
だって敦賀さんだよ?
私・・・なんかを・・・?

「最上キョーコちゃんが、大好きだよ」
「・・・ふぇ・・・」
「ふ・・・かわい・・・」
「き・・・期待・・・」
「していいよ。・・・あーーー、最上さんだ。キョーコちゃんだ」

少しの隙間も許さないくらい、敦賀さんが抱きしめてくる。

もう、ほんとに・・・無駄にドキドキさせないでくださいよ・・・。

私だって・・・

「わ、私も・・・逢いたかったです・・・」

「うん」

「つ、敦賀さんが・・・好きです・・・」

「うん。嬉しい」

嬉しい。
嬉しい。
私も、すごく嬉しい・・・。

何よりも安心する敦賀さんの腕の中で、泣いてしまった。





「ねえ、で?まとまったの?くっついたの?どうなの!?」

陽気な女優さんの声が聞こえた。

――――――そうだった!!!!!
ここは居酒屋!!打ち上げ会場!!!
何やってるの!私!!
こんなところで!!!

「はい。まとまりました」
何を言ってるんですか!敦賀さーーーん!!!

「マジでか!!!じゃあお祝いだ!飲もう!!!」
かかかか監督さんまで!!

「ほら!敦賀くん!京子くんも!いやー!めでたいねえ!」
「きゃー!おめでとう!京子ちゃん!敦賀くん!!」
「せーの!」

「「「「「「かんぱーーーーい」」」」」」

私たちの関係のないところで盛り上がる。
でも、認めてもらえたようで、嬉しかった。

私でも敦賀さんの隣にいていいんだって。

「一緒に飲もうか」
「はい」
「そして一緒に帰ろうね?」
「・・・・・・・はい」

酔っぱらいだらけの空間の中、誰にも見られないように少しだけ頬にキスをくれた。

「うちに帰ったら、キス・・・ちょうだいね」

「・・・頬でいいですか」

「くちは?」

「・・・・・・・あ・・・が・・・」
「が?」
「・・・・がんばります・・・」

「うん。楽しみにしてます」

くすって笑って皆とともにお酒を交わす。

―――言っておきますけど、酔っ払いにはキス、しませんからね?
―――大丈夫。君以外には酔ったりしないから。


―――・・・キザです。

END



長かったですね!すみません!!!
つか、あんな気障なセリフ吐かれたらドン引きだよね←
コメント頂けると嬉しいです!(と、強請ってみる)
短編 | コメント(6) | トラックバック(0)
コメント
素敵なお話、ありがとうございます!
本編もこのくらい、話が展開してくれるといいのに(^^)
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます^^
また頑張りますvv
甘々で幸せです(´∀`*)次の作品も楽しみにしてます!!!
Re: タイトルなし
ななしか様♪

> 甘々で幸せです(´∀`*)次の作品も楽しみにしてます!!!

ありがとうございますvv
次の話は・・・甘甘ではないかもしれませんが、よそしくお願いしますv
はじめまして!

甘甘萌萌

こんな敦賀君見たかったのです!

もうとろけそう(笑)

敦賀蓮のギャップ萌
共演の女優さん視点で読ませてもらいました

御馳走様でした。
Re: タイトルなし
妄子様♪

はじめまして!コメントありがとうございました!
お返事遅くなってすみません!!

そんなにも喜んでいただけて、嬉しい限りです!
ありがとうございます!
ギャップ、私も大好きです(笑)

また是非遊びに来てくださいませvv

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