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これから、ここから 5

2011/10/02 Sun 23:22


脳内侵食が著しい!

あの歌声!
あの笑顔!

抱きしめ心地もサイコーだぜ!(←オヤヂ発言)

あるアーティストさんの新曲を聞いて思うこと。


生きてるって、それだけで素敵なことなんだ。


さあ、10月!
今年も残り約3ヶ月!

私生活に潤いはほとんどないけど、楽しく精一杯生きていきますよ!

(はやく11月にならないかしら・・・ポソリ)


待っててくださった方!(・・・いらっしゃるかしら・・・)
5話、お送りしますー!!!
つづきより、どぞ★










どうしてだろう?
なぜだろう?

疑問ばかりが湧いてくる。




これから、ここから 5





「じゃあ、キョーコ。雑誌の取材終わったら連絡して?迎えに行くから」
「え?私一人でもちゃんと帰れますよ?」
「何言ってるの?夜に一人で歩くつもり?」
「大丈夫ですよ。もう子供じゃないんですから。ちゃんと敦賀さんのお宅までの交通機関くらいわかってます!」
「・・・・・・・・・・・・・・子供じゃないから心配してるんでしょうが・・・」

とにかく絶対連絡するように!

そう言われてドラマの撮影スタジオを送り出された。

・・・敦賀さんって心配性なんだなあ・・・

昔、夜遅くに敦賀さんを外で待っていてすごく心配をお掛けしたことはあったけど、まだお店も充分に開いている時間に終わる予定だし・・・本当に大丈夫なんだけどな・・・。

―――子供じゃないから心配してるんでしょうが・・・

その意味はよくわからないけど・・・
どんな女性にも優しい敦賀さんだもの、女の一人歩きを心配するのは彼の中では当たり前のことなのかもしれない。

・・・そう、どの女性にもきっと・・・・

ちくり、と胸が痛んだ気がした。
なんだろう、この気持ち。
なんかもやもやとした・・・

いや!ここはちゃんと敦賀さんの中で、私も女性として扱ってもらえてるって喜ぶところでしょうが!
昔はゴミのようにつまみ出されたこともあったくらいなんだから、これは大きな進歩なのよ!

ぐっとこぶしを作って、うんうんと自分に言い聞かせる。

そう、4年前は敦賀さんのことが苦手で・・・敦賀さんだって私のことを気に入らなくて・・・。
でも敦賀さんは私のこと4年前から好きだって言った。
そりゃあ、いつの日か自分でもそんなに嫌われていないのかもって思ったりもしたけれど、本当にいつから私のことを好きになってくれたんだろうか。

あの人に好きになってもらえるようなもの、何一つないのに・・・。



「最近ますますお綺麗になりましたね、京子さん」
「へ?」
「20歳になられたということで、10代の頃のご自分と今のご自分、何か変化はありましたでしょうか?」

ああ、また思考の渦にはまってしまっていたわ・・・。
モデルさんも負けちゃうんじゃないかって程の綺麗な雑誌のインタビュアーさんがにこりとしながら私の答えを待っていた。

「あ・・・あの・・・特に変化というものは・・・」
・・・・・結婚しようとは言われたけど自分自身の何が変わったわけでもないし・・・。

第一、こんなこと答えれるわけでもないんだけど・・・。

「この取材をさせてもらうにあたって、これまでの京子さんのご活躍を再度拝見させて頂いたのですけど、見れば見る程どんどん女優としても女としても素敵になっていかれるなと感じました」
「あ・・・あの・・・ありがとうございます・・・」

こんな綺麗な人に素敵だと言われて、嬉しい反面、どこか納得できない。

「くす、あまり自覚があられないようですね」
「えっと・・・自分ではあんまりよくわからないんです。ただ、演技をするのが楽しくて・・・。違う誰かを演じながらも、自分自身を作ることができているようで・・・。だから他の人に私が演じた役を素敵だって言われるのはとても嬉しいです」
「あら、私はそんな役を作り上げることができる京子さんが素敵だと思いますよ?」
「あ・・・ありがとうございます」

誰かに誉められることはあまり慣れていない。
こういうとき、どんな顔をしたらいいのか正直わからない・・・。

だって、誉めてほしかった人にはどんなに頑張っても誉めてもらえなかった。

手を取ってほしかった人には、振り払われた。

きっとこれからもそれは変わらない。

本当に私は・・・・。


「京子さんの目標としている人はどなたですか?」
その声ではっとした。
どうして私はいつだって集中力がないんだろうか。
今は仕事中だっていうのに!

私は京子。
今は最上キョーコではなく、タレント・京子としてちゃんとお仕事をしなくちゃ!

「目標としている人は敦賀蓮さんです!」
「以前も他社の雑誌で同じ様に敦賀さんと答えてらっしゃいましたね」
「はい。敦賀さんの仕事に対する真剣さ、俳優としての技量、本当に尊敬しています!」
「これまで沢山の俳優さんや女優さんにインタビューをしてきましたが、敦賀さんは皆さんが好印象を持たれているようです」
「やっぱり!敦賀さんはさすがですね!」
「でもですね、京子さんの評判もすごいものなんですよ?」
「え?」

私の評判って・・・・

「最近では京子さんの料理の腕が評判で、お嫁さんにしたい芸能人や恋人にしたい芸能人のNo.1に選ばれたとか・・・。本当にすごいですね」
「えと・・・・あ・・・ありがとうございます」
「最近、どなたかに料理を作ったりされました?」
「あ、はい。つ・・・」
―――るがさんです、と答えようとする口を自分の手でふさいだ。
危ない危ない!!

ちら、とインタビュアーさんを見るとそれはそれは綺麗な笑顔で微笑んでらっしゃる!

「今、京子さんから出ようとしたのはもしかして大事な人の名前だったりするんでしょうか?」

にこーーーっと笑いながら突っ込んでくるインタビュアーさんに、私はどう答えてよいものかわからず、ただ息を止めることしかできなかった。

「まあ、私はそういうネタ探しの記者ではないですので、あえて必要に聞くことはしませんけれども、きっと京子さんが綺麗になっている理由のひとつでもあるんでしょうね」
「へ?」
「大事な人が居るってだけで、実は人って成長できるんですよ?」
「・・・・・はあ・・・」
「それに、男は胃で釣れって言葉もありますし、ね」
「???」


大事な人・・・。
確かに敦賀さんは尊敬する先輩で大切な人ではあるけれど・・・それで私が成長しているとは思えない。
だっていつだって心配とか迷惑とかしか掛けてなくて・・・私が唯一敦賀さんのためにできることは食事を作ることだけだ。

やっぱり、よくわからないです。

敦賀さんはこんな私の一体どこを好きになってくれたんですか?



その後のインタビューを無事に終えたのは午後8時40分。
連絡するように言われてそれを破ったら後が恐いことはこれまでの学習で充分わかっているから、敦賀さんに連絡するとすぐに繋がって。
敦賀さんが迎えに来てくれて、敦賀さんのご自宅に着いたのは午後21時40分。

ちょっと遅いからあっさりめの夕食を作っていたら、敦賀さんが手元を覗き込んできた。

「美味しそうなにおいがするね」
「おなか、空きました?」
「うん」
「いつも空腹なんて感じない敦賀さんが・・・。めずらしいですね」

くすくすと笑っていたら、ふわりと優しいぬくもりに包まれる。

「!!!うあ・・・!敦賀さ・・・!」
「めずらしくなんて、ないよ。いつもお腹すいてた」

もう!もうもう!どうしてこんなことをこの人は平気で!!!

どきどき、する。

「お、おなか空くって・・・じゃあどうしていつもちゃんと食べないんですか・・・」
「キョーコのごはん限定でお腹が空く」
「・・・・・・・・・屁理屈ですね」
「立派な理由だよ」

きゅうって抱きしめられて、私の胸もきゅうってなった。

「もうちょっとでできるので・・・ソファで待っててください」
「うん。・・・待ってる」

ちゅ、と頬にキスを落として敦賀さんのぬくもりが離れた。

はあ・・・免疫ないんだからあんまりドキドキさせないで欲しい・・・。

痛いほど胸を打つ心臓をどうにか落ち着かせて、夕食を作り上げた。


「この先、キョーコの手料理を食べられる俺は幸せ者だね」
「は・・・はあ・・・」
「・・・・・・言っとくけど、この権利は他のどの男にも譲らないからね?」
「敦賀さん以外のひとに作り続ける気はありませんけども・・・」

私の手料理は残さず食べてくれる敦賀さん。
それは正直嬉しい。
私の料理、美味しいって言ってくれる。

―――男は胃で釣れ

ふいにその言葉が頭に浮かんだ。

一体どういう意味なんだろう。

「あ、あの・・・敦賀さん」
「ん?」
「男は胃で釣れって、どういう意味ですか?」
「・・・・・・・・また突拍子もなく聞くね・・・。一体、誰から聞いたの?」
「今日、雑誌の取材で・・・」

「う、うーん・・・色んな言い方があるみたいだけど・・・胃袋を掴めとか・・・。要するに、男は美味しい手料理に弱いから、それで虜にしろって意味だったんじゃないかなあ・・・」

その言葉に何かがぴったりと当てはまった気がした。

「じゃあ、敦賀さんもですか?」
「・・・・・・・・・は?」
「私のことを好きだって言ったのは私の料理が好きだからですか?」
「ちょ、ちょっと待ってキョーコ・・・」

なんだかすっと胸が軽くなる気がする。
そうか、だっておかしいと思ってたんだもの!
敦賀さんが私なんかを好きになってくれた理由は、料理が口にあったからなのね!

「ずっと気になってたんです!でも考えても考えてもその理由がわからなくて!なんだ!そうならそうと言ってくださったらよかったのに!」
「キョ・・・キョーコ・・・?」
「だって敦賀さんほどの人が私を好きになるなんてどう考えてもおかしいんですもん!私なんかの手料理でよろしければいつでもおつくりしますから、だから敦賀さんの人生まで私にくださる必要はないんですよ?」

「・・・・・・・・・・・・」

謎がわかってすっきりした私とは違い、なんだか敦賀さんは無表情で固まっていた。

「あ、あの・・・つるがさ・・・ん・・・?」

ヒラヒラと敦賀さんの目の前で手をかざすと、次の瞬間、がっと手首を掴まれた。

!!!!

掴まれたとたん感じたのは怒りのオーラ。
それもとんでもなく怒っていらっしゃる!!!

「キョーコ?」

「ひぃ!!!」

今日のインタビュアーさんの比じゃないくらい綺麗過ぎる笑顔が近づいてくる!!!

私、なにか余計なことを言ってしまったのでしょうか!!!???

「ご!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいいいいいい!!!」
「ん?何を謝ってるのかな?」
「だって怒って・・・!」
「どこをどう見たら怒ってるって思うの?」
「ど、どこって・・・!」

どこをどうみても怒ってらっしゃいますからああああ!!!
ひーーー!恐いいいいいい!!!!

きゅうううっと身をちぢこませていると、はあ・・・とため息が聞こえた。
ああもう、怒らせただけでなくため息までつかせてしまった・・・。
私ってば敦賀さんのイラツボを押す天才なのかもしれないわ・・・。

「キョーコ・・・」
「は、はい・・・」

静かに響く敦賀さんの声。
そうっと顔を見ると、寂しそうな表情だった。

「俺は君の手料理で君を好きになったわけじゃないんだけど?」
「え・・・?で、でも・・・他に好きになってもらえるような理由なんて・・・」
「あるよ。たくさん、ある」

敦賀さんは、そう言って私を優しく抱きしめた。
ぎゅっと腕に力が込められる。

「いつも一生懸命なところも、礼儀正しいところも、どこか空回りしているところも、鈍感なところも・・・」
「あ・・・あの・・・なんだか後半、貶されている気がするんですが・・・」
「どんなキョーコだってかわいいんだ」
「・・・・・・・・」
「料理が上手じゃなくても、何もなくてもいい。俺は君という女性がたまらなく好きで、好きすぎて・・・」
「で、でもですね?やっぱり敦賀さんが私を好きになる理由が・・・」

「好きになることに理由なんかないよ。気づいたら君だけだった。君だけが俺の世界の中心にいた」

気づいたら、私が居た・・・?
敦賀さんの中に・・・?

「だって・・・あんなに私のこと・・・嫌いだったのに・・・?」
「人の気持ちなんて、変わるよ。ちょっとした時に・・・あっという間に・・・」
「じゃ、じゃあ・・・敦賀さんの今の気持ちも・・・」

「うん。それはきっと変化するだろうね」
「え・・・?」

ずきっとした。
それってやっぱり・・・。

「恋はね、愛に変わるよ。今よりもっともっと君を好きになる」
「・・・・・え・・・・?」

「君は俺に愛されて、幸せになるよ」
「・・・・・・・しあ・・・わせ・・・?」

「うん。これまで、ひとりで沢山頑張ってきたこと、ちゃんとわかってる。これからも頑張らなくちゃいけないこと沢山あるけど・・・」

あ・・・あれ・・・・なんだろう・・・
視界がぼやけていく・・・。

「これからは一人じゃなくて、俺と一緒に頑張っていこう?」

私・・・、・・・うん・・・。頑張ってきた。
一人で頑張らなきゃって、できれば誰にも迷惑掛けないように精一杯背筋伸ばして・・・。

だって、こんな私を愛してくれる人がいてくれるなんて思わなかったから・・・。

「敦賀さ・・・」
「ん・・・?」
「わ・・・私・・・」
「うん・・・」

「きっと今までの人生の中で・・・今が一番幸せです」
「はは・・・。これはまだ序章だよ」
「え?」
「もっともっと幸せにするから、覚悟して?」

ぎゅっと、ぎゅーっと抱きしめあうと自然に笑顔になった。

ぽかぽかと心があたたかくなって。

私もこの人が好きなんだと、心から、そう思った。



「さ、約束のデザートを頂こうかな?」

今度は優しく笑った敦賀さんの顔が、ゆっくりと近づいた。



つづく







なんてゆーかさ、区切り次第で3話くらい行ける長さだよね・・・。(そしたら一気に3話あげられるのにね←)
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