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これから、ここから 3

2011/07/04 Mon 23:43


今のケータイに変えて、5~6年!

電池パックの交換を2回しまして、まだまだ綺麗なお嬢さんなんですけども。

周りには「もう化石!」と散々・・・・。

それでも使っていたんですが、とうとう新しい子をお招きすることにしました。

世間で言うところの、ス/マー/トフ/ォンに!!

それに変える、と言ったときの後輩たちの反応。

「コーさん、一大決心しましたね!」
「絶対使いこなしきらんって」
「もーわからーん、って結局前のケータイに戻ってそう」
「ますますメールせんくなるとやろう」

↑後輩とは思えないほどの罵詈雑言。

たしかにね、今までメールもうまいこと打てなかったですよ。絵文字入れるのでさえめんどくさがってた女ですよ。

ちくしょう!絶対使いこなしてやる!!!

ってことで、本日予約してまいりました。

おっと、ながながと話してしまいましたが。

そんなケータイの話しが一切出てこない第3話、続きよりどうぞ★









想いは溢れて、自分でも制御できないほどだ。



これから、ここから 3



「京子ちゃんってマジでかわいいよな!」
「うんうん!礼儀もすっげーいいし、俺たち下っ端スタッフにもちゃんと挨拶してくれるし!」
「聞いたところによると、彼氏とかいないらしいぜ!」
「マジかよ!?それどこ情報!?」
「別番組のスタッフに友達いんだけどさ、そいつが聞いたんだって!」
「じゃあ俺立候補しようかな!彼氏に!」
「ばーか!おまえなんか相手にされるかよ!」
「わかんねーじゃねーか!もしかしてってことがあるかもしれねーだろ!」
「あるわけねーだろ!」

・・・・・・・そんなことあってたまるか・・・

仕事の合間にスタジオの廊下で缶コーヒーを買っていたときに聞こえてきた男性スタッフの声。
京子ちゃんっていうのは間違いなく俺のカタオモイの相手。

・・・まったく・・・あの子は色んな男を引き付けすぎる・・・。
たとえそれが本人の意識するところのものではないとしても。

最近はこういうムシたちの声をよく聞くようになった。
その理由を俺はよく知っている。

彼女は以前にも増して可愛くなったし綺麗になった。
彼女にしたいタレントのトップを飾り、料理上手なところからお嫁さんにしたいタレントのトップを取り・・・。
一緒に仕事をした人間は、彼女の人間性を高く評価する。

彼女の魅力を知っているのは俺だけでいいと、そう思っていた。
いや、今だってそう思っている。

綺麗に、輝きを増す彼女を一番近くで見てきたのはきっと俺。
それを今さら出てきた他の男にみすみすやるわけにはいかない。

「敦賀さん?」
聞きなれた愛しい声にはっとする。

「大丈夫ですか?なんだかぼーっとされているようでしたが・・・」
「ん?大丈夫だよ。ちょっと考え事をしていたんだ」
「それにしては顔色が優れないようですけど・・・」

大きな瞳で心配そうに俺を見上げる彼女。
じっと俺を見つめる彼女は、それはもう本当に可愛い。
本当に大丈夫だよ?って言って彼女に笑って見せると、なぜか心配そうな顔から怒ったような顔に変わっていく。
いや、どんな顔でも可愛いんだけどね?

「どうしたの?最上さん。そんな可愛・・・恐い顔して」
「敦賀さん、私に隠し事してませんか?」
「隠し事?・・・・・(君が好きでたまらなくてどうにかしたいとか、君に群がる虫達をどうやって排除しようとか、そんなことはいくらでも考えているけど・・・)・・・特にないよ?」
「うそです!」
「うそって・・・」

なぜか、キッと睨むように見上げてくる・・・けど・・・。
いや、だからね?
そんな顔で睨まれても可愛いだけなんだけど?

「さては敦賀さん!またお食事サボってますね!?」
「・・・(ああ・・・そっちか・・・)・・・・・・・・サボってないよ?」
「嘘です!今間がありました!もう!いい加減に自分で栄養を摂る学習をしてください!」

むむむむむ~と頬を膨らませて大きな目で睨みつけて・・・でも俺と彼女の身長差から、それは自然と上目遣いになる。
本人にそんな気はさらさらないだろうけど、その表情は俺を煽りまくる。

抱きしめたい、キスしたい。
そんな想いばかりが溢れてくる。

「ちゃんと食べてるって。俺がいつでも食べれるように結構な量を冷凍保存してくれていただろう?」
「食べてくださってたんですか?」
「もちろんだよ。君の作ったものだからね。一つ残らず食べたよ?」
「ひとつ残らず、ですか?」
「うん。美味しかったよ。ありがとう」

俺が食事をちゃんと摂っていると言うと、いつだって彼女はほっとした顔をする。
再会して4年経った今でも、彼女の中で俺の食生活の悪さは変化していないらしい。

俺にしてみれば、彼女のおかげで大分改善されたと思っているのだけれど。

「でね?最上さんにお願いがあるんだけど」
「はい?」
「ちなみに今日の仕事は何時まで?」
「えっと・・・たしかこのドラマの撮影が終わったら上がりなので・・・20時すぎには上がれると思いますよ?」
「その後予定は?」
「いえ、特にありませんが?」

「じゃあ、夕飯に付き合ってもらえないかな?」
「え?」
「俺も今日は同じくらいの上がりでね。その後仕事もないし。君さえよければ、だけど」
「それはもちろん構いませんが・・・。あ、でも敦賀さんがよろしければ私が何かお作りしますよ?」
「いいの?」
「はい!それに冷凍していた分、もう無くなったのなら保存食も作っておきたいですし!」
「・・・なんか、ごめん。君も疲れているのに・・・」
「敦賀さんの食事情のほうが気になりますし、料理は好きなので全然構いませんよ!」

にっこりと笑って、残りの仕事頑張って終わらせましょうね!という彼女は、スタジオの中に消えていった。


・・・前回一緒に食事をしたのはいつのことだったっけ・・・

以前よりも彼女は忙しくなって、当然のように彼女と会うことは少なくなった。
テレビなんてほとんど見ることはなかったのに、彼女に会いたい一心でテレビをつける。
流れるCMは、誰にも邪魔されず彼女に会える方法のひとつになった。

今は連続ドラマの撮影の最中で、このドラマが終了したらまた会えなくなる。

そしてまた別の仕事先で、彼女は無自覚に愛想を振りまいて・・・。

はあ・・・

―――なんだか、顔色が優れないようですけど・・・

本当に俺の顔色が悪いとしたら、きっとそれは君が足りないからだ。






「敦賀さんは何が食べたいですか?」
「君の食べたいもの」
「んもー!いっつもその答えですね!じゃあ和・洋・中ならどれがいいですか?」
「・・・・・・・・・・・・」
「つ・る・が・さ・ん!?」
「・・・・んー・・・何がいいかなあ・・・?」
「・・・・・・・考えている振りして考えてないんじゃないですか?」
「失礼だな。ちゃんと考えているよ。あー、でももうスーパー着いちゃうね。食材見ながら一緒に考えようか?」
「んな!もしかして一緒に行く気ですか!?」
「もちろんだよ。保存食も作ってくれるってことはそれなりにいっぱい買うんだろう?荷物もちになるよ」
「だだだだ大丈夫です!ショッピングカートもありますし!」
「でも、メニューも考えないと・・・」
「私がテキトーに考えながら買ってきますので!」

スーパーの駐車場に着いたとたん、では行ってまいります!と俺を置いてさっさと車を出て行った。

何を食べたいか、なんて本当に思いつかない。
彼女の手料理は何を食べても美味しいことを知っているから、本当になんだっていいんだ。

ただ、彼女の時間を独占したい。
一緒に過ごしたい。

喉がカラカラになるくらい、彼女を渇望している。

もう、そんな限界まで来ているんだ。

「食べたいものは、君・・・」
なんて、本音を今言うわけにはいかないけど・・・。

10分程度で戻ってきた彼女は、やっぱり沢山の荷物を抱えていた。
「はやかったね。それにこんなにいっぱい・・・やっぱり一緒に行けばよかったね」
「いえ!敦賀さんがお店に入ってきたら他のお客さんに見つかってパニックどころじゃありませんから!」
「こんな時間にお客さんはそう多くないだろう?」
「多くなくても、です!敦賀さんはご自分がいかに目立つのかそろそろちゃんと自覚したほうがよろしいですよ?」
「・・・・・・・・・」

それはこっちのセリフですよ?お嬢さん?

もうちょっと自分の魅力に気づいてほしいんですが。

ちょこちょこと彼女から繰り出されるお小言を心地よく感じながら、自宅まで車を走らせた。





「今日はお野菜中心に作りますね」

そう言って俺の家のキッチンに立つ彼女。
何回も使っているからか、どこに何があるのかなんて把握済み。
俺がキッチンに立つことなんて無いから、彼女の使い勝手がいいようにしてある。

トントントン、とリズミカルな音を奏でる彼女に安心する。

ここに、彼女が居てくれる・・・それだけで俺の心はこんなにも休まる。

他の誰でもダメなんだ。

好きで、好きで、たまらなくて・・・

この4年、よくもまあ我慢できたなと感心するやら情けなくなるやら。

少しでもそばに居たくて、料理をする彼女に近づくと「お疲れでしょうから座って待っててください」と一掃される。
「疲れてないから大丈夫だよ」
そう言うと、「じゃあシャワーでも浴びてきてください」と、これまた一掃された。

彼女が居る空間から抜け出すなんてとんでもない、と俺はしぶしぶソファに座った。
台本を広げてみるけど、意識は全部彼女に持っていかれる始末。

はやく料理ができてしまえばいいのに。
空腹なんていつも感じないのに、彼女の手料理の香りに麻痺している食欲中枢が刺激される。

お腹が空いた・・・
そう感じるのは、いつもこのときだけだった。

「美味しいね」
「ありがとうございます」
会話をしながら二人の空間を楽しむ。

「ねえ、最上さん?」
「はい?」
「こんなふうに、俺のほかにも誰かにご飯作ったりしてるの?」
「仕事場に差し入れを持っていくことはありますが、こんなふうに食事を作るのは敦賀さんだけですよ?」
他の方々は食生活を心配する必要のある人なんていませんから、そう言って笑う彼女に安心する。

うん、心配するなら俺だけにして?
他の男なんかに君の手料理を食べさせたりしないで・・・


彼女の手料理を残すはずも無く、全て食べ終わった後、座っててくださいとまたしても俺をキッチンから追い払おうとする彼女に今度こそ抵抗して、一緒に食器を片付けた。

「はい」
「ありがとうございます」

俺が食後のコーヒーを入れるのは、彼女が食事を作ってくれた後の定番となっていて、自然に彼女も受け取ってくれる。

こののんびりとした時間がたまらなく愛おしい。

これが、当たり前の日常ならいいのに・・・。

彼女が居て、俺が居て・・・
一緒に食事をしたり、たまに喧嘩したり・・・

笑って、怒って・・・

色んな君を見たい。

もっともっと一緒に居たい。

君にとってたった一人の・・・特別な男でありたい・・・。


「最上キョーコさん」
「はい?」

もう限界だから、だから・・・伝えよう・・・。

「そろそろ俺と結婚しませんか?」

君の特別な一人になるために。



つづく





ベタボレ敦賀さん

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