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やっと書けた!後編!
やっぱり長くなった!

突然ですが、本日空気清浄機をご購入~☆
友達の旦那(電気屋さん)に「空気清浄機がほしいの~。カタログ持ってこい(命令口調)」と言ったら、次の日に友達がカタログを持ってきてくれて。
その次の日に朝から「このお勧めのやつ買う」と電話で。
そしてその次の日(本日)家まで持ってきてくれました。
レオさんは撫でて~と友達夫婦にスリスリ。

これでアレルギーとかも減ったらいいな!


遅くなりましたが、『好き。嫌い、好き。(後編)』どぞ☆










メールの着信を知らせるバイブレーションと光の点滅が何度も繰り返される。
私にメールをくれる人は限られているから、だから恐くて開くことができない。
未開封のメールは一体いくつたまっているんだろう。
ちゃんと返事をしないと、嫌われていくことはわかっているのにそれでも開くことができない。
日が経つにつれ、ますます開けない状況に陥っていく。
今さらなんて返事をするの?
正解がわからない問題にいくつ臨めばいいんだろう?

「もう、わからないよ・・・」

大変だけど毎日刺激の多いこの仕事がとてもキラキラしているように見えた。
大きな壁にぶち当たっても、その壁を乗り越えられたときとても嬉しくて。
そのたびにそれを報告したかったのは敦賀さんだった。
楽しかった。毎日違う自分になれるような気がして。
それなのに、楽しいはずの毎日がどうしてこうも灰色にかすんで見えるんだろう。
いっそのこと真っ黒に塗りつぶしてもらえれば何もかも諦めがつくのだろうか。
「敦賀さんと会わないまま、10年でも20年でもあっという間に過ぎてしまえばいいのに・・・」
それだけ経てば、あの頃は私のこと嫌ってたなーって過去の話になるかもしれない。
そんな都合のいいこと、あるわけはないけれど。

ああ、私・・・本当はこんなにも敦賀さんのことが好きだったんだ。
こんなに嫌われたことが悲しいと思うほど、好きだったんだ。
ショータローのときはただ憎んだ。
悔しくて仕方がなくて、復讐をするためにこの世界に飛び込んだ。
・・・なのにおかしいね。
敦賀さんが憎いなんて思えないんだ。
敦賀さんに復讐したいだなんて思えない。
それくらい私は世界の違う人を好きになってしまったということなんだろうか・・・。

自室のテーブルに顔を埋めて、ただ・・・泣いた・・・。




好き。嫌い、好き。(後編)




どれくらい・・・経ったのだろうか。
窓の外はもう真っ暗で、床に置いた携帯電話がブーブーと震えて光が点滅していた。
あれからそのまま眠っていたみたいだ。

やっぱり電話を開くことができなくてそのまま放置していると、階下から「キョーコちゃーん」とだるまやの女将さんが私を呼ぶ声が聞こえた。

「っはーい!今行きます!」
頬の乾いた涙を拭き取り、元気に返事をして階段を下りると、そこにはここにいるはずのない人物がいた。

「やあ、最上さん。こんばんは」
「つ・・・るが・・・さん・・・」
どうして・・・ここにいるんだろう?
ここはお店ではなく、普段大将と女将さんと食事をする母屋のリビング。
そこに敦賀さんは座っていた。
「キョーコちゃんと連絡が取れないって心配してきてくれたんだってさ。今お茶出しますからゆっくりしていってくださいね」
「あ、すみません。どうぞおかまいなく」
和やかに言葉が交わされるなか、私の頭は完全に思考停止していた。
ただ呆然と敦賀さんを見ていた。

トン、と扉が閉じられた後、敦賀さんの視線が私へと移る。

「突然押しかけてごめんね」
「・・・・・・・・え・・・」
「メールの返事が全く来ないから、気になってね。具合でも悪いんじゃないかって心配で・・・」
「あ・・・いえ、大丈夫・・・です・・・」
「本当?大丈夫には見えないけど・・・」
敦賀さんの言葉がなんだか理解できなくて、そのまま通り抜けていく。
どうして・・・あなたが私の心配をするんですか・・・?
「あの・・・本当に大丈夫なんです。だから敦賀さんはご自宅に帰ってゆっくり休んでください」
「でも・・・」
「本当に大丈夫なんです!」
「・・・最上さん・・・?」
あ・・・。
敦賀さんのびっくりした顔を見て、私が大きな声を出してしまったことに気づいた。
「す、すみません。でも本当に大丈夫なんです。敦賀さんに心配していただくほどのことなんてなにもありませんから」
・・・最低だ。私・・・。
嫌われたくないって思っているのに、どうしてこんな風に嫌われるようなことを言ってしまうんだろう。
社交辞令ででもこうやってわざわざ家まで訪ねてきてくださった先輩相手に、失礼にも程がある。
なんでもっとうまくできないんだろう?

「最上さん、よかったら・・・ちょっとだけ・・・外に出ない・・・?」
「・・・え・・・?」
「ね?少しだけ」

・・・・・ドクン・・・・・・

「は・・・い・・・」

・・・恐い・・・。
嫌だ・・・行きたくない・・・。
気分はまるで死刑執行前の囚人。
自分の足で歩いて、その場に向かわないといけないの?
身体が震えているけど、それを抑えることができない。
敦賀さんの後を震える足でなんとかついていく。
手には脂汗がたくさんで・・・。

もういっそ一思いに殺してくれたらいいのに・・・。
そしたらこの思いも終わる。
誰かを好きになって苦しむことは二度とないのに。

玄関まで出ると、敦賀さんが私のほうに振り向いた。
やっぱり敦賀さんと視線を合わせるのが恐くて、さっと目をそらしてしまった。
あからさまだったかもしれない。

「・・・最上さん・・・。それが君の答え・・・?」
「・・・え・・・?」
静かに響いたその声に顔を上げると、敦賀さんは寂しそうな顔をしていた。
「私の答えって・・・」
「俺は君のことが好きだって言ったよね。これが君の答えなの?」
「・・・・・・・」
「俺のことが嫌い?」
「・・・っ・・・」
だってわからない。
今のはどういう意味なんですか?
私はどう返事をしたらいいんですか?

「・・・っ・・・最上さん!?」
視界がゆらぐ。
人前で泣くなんて弱い女みたいなことしたくないのに。
この人にはこんな姿見せたくなんてないのに。
「わ・・・私・・・。わからないんです・・・」
「え・・・?」
「・・・どんなに、考えても・・・考えても・・・答えにたどり着けないんです・・・」
「それは、君の俺への気持ちにってこと・・・?」
違う、そうじゃない。
私は頭を振ることで敦賀さんに伝えた。
「私・・・敦賀さんに嫌われたくなんてありません。でも、どうしたらいいのかわからないんです」
「俺が君を嫌うわけないじゃないか」
「それはどういう意味なんですか?」
「え?」
「現に敦賀さんは私のこと嫌ってるじゃないですか・・・。私にいなくなってほしいって・・・そう・・・思って・・・敦賀さんが優しい人だっていうのは知っています。でも、嫌いな私にまでこんなふうに気を使ってくださる必要は全くないんです・・・」
自分で言った言葉が胸に突き刺さる。
次に出される言葉は、きっと敦賀さんの本当の気持ちのはずだから。
「・・・ねえ、どうして、俺が君を嫌ってるって思うの・・・?」
・・・あなた自身がおっしゃったじゃないですか。
私に対してイライラするって。はやく落ちてしまえばいいって・・・。
「それはあなたがいちばんわかっていることでしょう・・・?」
「わからないよ・・・」
「わからないはずないじゃないですか!あなたの気持ちなのに!!わからないのは私のほうです!」
「最上さ・・・」
ダメ。
こんなふうに言っちゃダメ。
わかってる。
わかっているのに・・・
「敦賀さんにとっての好きってなんですか?」
「俺は・・・」
「嫌っている後輩にまで好きと言えるような簡単な言葉なんですか?」
「違う」
わかってるのに止まらない・・・!
「敦賀さんの気持ちがわからないんです!!」
「だから俺は!!」
「私の悪いところ全部言ってください!精一杯なおせるよう努力します!敦賀さんがイライラするなら、私CMだってお断りしますから・・・!」
「ねえ聞いて、最上さん」
「お願いですから私のこと嫌わないでください!!!」
「嫌いになれるわけないだろう!!」
「・・・・・・・・、・・・・え・・・?」

・・・・・・・。
・・・・・・・・えと・・・・・。

あれ・・・?
今・・・・・???

視界から敦賀さんが消えた。
かわりにあったかいものに包まれた。
知ってる・・・このぬくもり・・・。
あったかくて大きくて安心するこの気持ち・・・。

私は、敦賀さんに抱きしめられていた・・・。

痛いほど、ぎゅっと抱きしめられていた・・・。

「つ・・・敦賀さん・・・あの・・・っ」
もがいてみても敦賀さんの大きな身体はびくともしない。
もがけばもがくほど私を抱きしめる腕がぎゅっとからみつく。

「君を嫌いになる方法があるなら教えてほしいよ・・・」
「え・・・?」
すぐ耳元で聞こえたその言葉。
それはどんな意味なんですか・・・?

「君が何を勘違いしているのかわからないけど、俺は本当に君のことが好きなんだよ」
・・・・・。
・・・敦賀さんが・・・・本当に・・・・?
「だ・・・だって・・・私ちゃんと・・・」
「ちゃんと、何?」
「ちゃんと聞きました・・・」
「誰に?」
「・・・敦賀さんに・・・」
「俺に?」
「だって・・・私のこと・・・芸能界からいなくなってほしいって・・・」
「そんなこと言うわけないじゃないか・・・」
でも言ったじゃないですか・・・・。
「私のこと・・・イライラするって・・・。落ちてしまえばいいって・・・」
「―――――!!!」

敦賀さんが固まったような気がした。
抱きしめられていて私からは敦賀さんの表情がわからないけど、きっと驚いた顔してる。
私に本当のことがばれていたんだって気づいたに違いない。

「・・・だから・・・私・・・敦賀さんにこれ以上嫌われたくないから・・・離れようって・・・」
敦賀さんの服をぎゅっと引っ張り、離れたいと合図を送る。
でも敦賀さんはますます私を抱きしめた。

「・・・あのときの会話・・・聞かれてたんだ・・・」
「いっぱい迷惑掛けてたんですよね。すみませんでした。もう、迷惑なんか掛けませんから・・・」
「違うよ」
「・・・」
「そういう意味で言ったんじゃない」
「・・・言い訳はいりません・・・。こんな後輩に先輩が気を使う必要はないんです・・・」
「言い訳くらいさせてよ・・・」
「・・・」
・・・いくら言い訳をされても、敦賀さんが私を嫌いということは変わらないのに。
一刻も逃げたいこの状況で、あなたは私を嫌う理由をはっきりと告げるのですか?
「ま、また今度じゃダメですか?今は心の準備ができてなくて・・・っ。私の嫌なところを述べられてもすぐに受け止めることが・・・」
「だから!俺は君のことが好きだって何度も言ってるだろう?」
「・・・っ」

肩を手で掴み、私は敦賀さんの身体から離された。
そのかわり、視線ががっちりと合う。
大きな手が、私の肩をしっかりと掴んでいた。
恐いくらい真剣な目。
―――嘘をついているようには・・・見えなかった・・・。

「・・・君に変なことを聞かせてしまったことは謝る。でも俺は本当に君のことが好きで、もうずっと・・・君に片想いをしてたんだ・・・」
「え・・・?」
カタオモイ・・・?敦賀さんが・・・私に・・・?
「・・・いつ・・・から・・・?」
「・・・それは俺にもわからないけど・・・」
あ・・・あれ・・・?なんか・・・敦賀さんの頬・・・
赤い―――・・・?
「いつのまにか君を好きになってた。自分には幸せになる資格なんかないって、そう言い聞かせても・・・それでも君が好きだという気持ちは抑えられなくて・・・」
以前、鶏にそうつぶやいた敦賀さんを思い出す。
ここでは大切な人をつくれないって・・・そう・・・言ってた・・・。
「でも、君を諦めることなんてできなかった。君がいつか他の男とって思うと、気が気じゃなかった・・・!」
「・・・じゃあ・・・なんであんなこと・・・言ったんですか・・・?」
イライラするなんて・・・落ちてしまえばいいなんて・・・・。
あれが本音なんじゃないかって・・・そう思うしかないじゃないですか・・・。

「・・・俺が君を好きだって言ったの、あのときが初めてだって・・・そう思ってる・・・?」
「は・・・?」
「よーーく思い出してみて?それ以前の俺の言動」
「は?え?」
な、何!?なんか急に敦賀さんの表情がいじりモードに変わったような気がした。
ちろり、と目を細くして私を見る。
思い出してって、何?
?マークが頭の中を小躍りする。
この状況で以前のことを思い出せって言うほうが無理なんじゃないですか!?
ひとりぐるぐるとパニックになっていると、耳元で「はーーーーっ」と大きなため息をつかれていた。
いつのまにか敦賀さんの顔が私の肩に埋められていた。

「やっぱり君にはイライラさせられる・・・」
「・・・・っ」
ずきっと痛くなるココロ。
慌てて敦賀さんから離れようとすると、なぜか敦賀さんはそれを許さないとでもいうように私をまた抱きしめた。
「君は俺がどんなに君の事をかわいいと言っても好きだと言っても信じてくれない」
「・・・・・・・へ?」
「そのうえ今みたいに俺が言ったことさえ記憶にさえ留めてくれない」
「・・・・・あ・・・あの・・・?」
敦賀さんの言っている意味がわからない。
それって以前にも私にそういうことを言ったことがあるってこと???
「恋愛ごとに対する歪曲思考も君のかわいい一部分ではあるけどね?それでも俺の気持ちが微塵も届いてないのはさすがに辛いというか・・・」
「・・・・」
ドキドキ・・・する・・・。
「今回ももしかしたらちゃんと君に届いてはいないのかと思って・・・。どうしたら君に届くのか、好きな人に気持ちを届ける術を持たない自分にイライラしてた。早く君が俺に堕ちてくれればいいって、ずっと思ってた・・・」
――――!!!
落ちるって・・・そういう意味・・・・?
じゃあ、私の勘違いってこと・・・!?

「・・・ちゃんと、伝わった?俺の気持ち」
「・・・はい・・・。・・・っ・・・はい・・・」
痛いほど強く・・・。
ちゃんと伝わってくる・・・敦賀さんの想い・・・。
本当に私のことを好きだと言ってくれる・・・。
だって抱きしめられた敦賀さんの身体から、ドクドクと早い音が聞こえてくるもの。

「君のことが大好きだよ」
「はい・・・っ」
「・・・君は?」
「・・・っ私・・・は・・・」

あなたに嫌われたと思ったときは、まるで私の人生終わったような気がした。
こんなに辛い思いをするくらいなら、やっぱり恋なんかしなきゃよかったってひどく後悔した。
もしもこの手を取ってしまったら、また私は後悔をするんじゃないんだろうか・・・?

―――でもきっと、この手を取らないほうが後悔する。

だから、敦賀さんが伝えてくれた気持ちをまっすぐに受け止めよう。

「私も・・・敦賀さんのことが・・・大好きです・・・」

敦賀さんの大きな背中を、ぎゅっと抱きしめた。










「ところで最上さん」
「はい・・・?」
「CMの件、断ったりしないよね?」
「はい」
「よかった」
「あ・・・あの・・・椹さんから聞きました。敦賀さん、すごく喜んでたって」
「そんなことまで聞いてたのに、疑ってたの?俺の気持ち」
「う・・・、・・・・すみません・・・」
「まあ、今となっちゃ・・・それでももういいけど・・・」
「本当にすみませんでした・・・」
「いいよ、もう。それよりCMのコンセプト聞いた?」
「・・・イエ・・・・」
「恋人同士のデートだってさ」
「・・・!」
「楽しみだね」
「・・・・そう・・・ですね・・・」
「でもCM撮影の前に、ちゃんとデートしようね」
「・・・スケジュール、合いますか・・・?」
「・・・努力します」
「・・・楽しみにしています」
「うん。楽しみだ」


私は、これからもっとあなたを好きになる。


End





前・中・後編とお付き合いいただきありがとうございました。
長くなりましたがいかがだったでしょうか?
実はこの後のCMのお話も私の頭の中にはあったりします。
ただ、それをカタチにできるかどうかは別問題ですが。

さて次は『優しい時間』を書かなければですね~!

それでは!!
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