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お見合い夜話 4

2010/07/15 Thu 18:00

さあ、ラスト!!!

いってみようーーーーーーー!!!!!!






『お見合い夜話』(4)



「……………へ??」


私はパチパチと瞬きして状況を飲み込もうとした。

押し倒された……?

私を見下ろしていた敦賀さんの顔がだんだんと近付いて来る。

「最上さん、今日来てくれてありがとう。嬉しかった」

え、え、え!!!

敦賀さんの綺麗な顔が至近距離まで来た時、私は心臓が壊れるんじゃないかと思う位にバクバクとして頭が真っ白になった。

「最上さん………」
「!!!!!!」

いつのまにか、よ、夜の帝王に変化していた敦賀さんが、艶のある声で私を呼ぶ。

ゾクリ、と何かが背筋を走って、気付いたら敦賀さんの唇が近づいてキスをされそうになっていた。

!!!!!!!

「………………ス、ストップですー!!!!」

無我夢中で叫んで、私は敦賀さんの体を押し返して顔を背けた。

「………ひ………っ…!」

直後に、首筋をヌルッとしたものが這う。

これは………敦賀さんの舌?????

「な……………な……!」

声にならない声を上げて、私は敦賀さんを見た。

敦賀さんは目元を細めて、肉食獣のように笑っている。

!!!!!!

「つ、敦賀さん!!!!」
「何?」
「どうされたんですか!?正気に戻って下さいぃぃぃい!!!」
「正気だけど?」
「!!??」

急にどうしちゃったのかしら!!??
いつもと違う!!!

私なんか押し倒しても楽しいとは思えない………!!!!
おまけにキスしようとして………く、首筋も………!!!!

セクハラ???

「失礼な」

頭上で敦賀さんが不満げに呟いた。

「セクハラじゃないよ。恋人同士なら当然だと思うけど?」
「!!??こ、恋人!!??」
「もちろん最上さんと俺の事だから」
「敦賀さんと私が!?い、いつから恋人になったんでしょうか!?」
「…さっき気持ちを伝えあっただろ?」
「それは………」

そうなんだけど、敦賀さんと私が恋人って………えぇぇぇえ……!!

「相手が俺だと何か不満でも?」
「ヒッ………」

鋭い眼光を放つ敦賀さんに見つめられて、小動物のように縮こまる。

「不満なんかじゃないよね?」

敦賀さんに(声だけ)優しく促されて、コクコクと頷いた。

私の反応を見て、敦賀さんは神々しい笑顔を浮かべて私の顔の両側に腕をついた。

!!!!!
ま、また近い!!!

「あの…………!」
「黙って?」

敦賀さんの綺麗な指が、私の唇をツツゥーッとなぞる。

そして再び敦賀さんの顔が近づき、キスされると思った瞬間。

私はまたもや、自分の手で敦賀さんを押し返していた。

「……………最上さん?」
「あ、あのぉっ!!も、もう少し時間をくださいませんか!?」
「時間?」
「ご存知の通り、私は恋愛事は初心者なので……ありがたくもこの度敦賀さんと両想いになったからと言って、すぐに恋人同士のような事をするのは抵抗があると言うか……こ、心の準備が出来てないんですぅっ…!」
「大丈夫。俺がリードするから。最上さんもすぐに慣れるよ(ニッコリ)」
「!!!!!慣れるって…!つ、敦賀さん、何だか人が変わってます!!距離も近いですし……こんなに私に触ったりもなさいませんでしたよね?」
「今まではね。恋人じゃない男が好きな女の子に許可もなく触ったら変質者になっちゃうだろ」

サラっと言ってのける敦賀さんと、アワアワとしている私の間には大きな壁がある気がする。

「それに、最上さんが気付かなかったのも、下心を俺が隠してたからだと思うよ?」
「へ???」
「俺はいつでも最上さんをこうして腕に抱きしめたかったし、キスもしたかった
し、それ以上も………って言う話はまだ刺激が強いか。ごめん。とにかく、俺の下心を知ったら最上さんが逃げ出すと思って見せなかっただけだよ」
「………!?」
「でももう恋人同士なんだから、最上さんにはこれからこういう俺も全部引っくるめて受け止めて欲しいな」
「……!あ、あの、ぁ……………ん……っぅう…っ………んん……っ…!」

言葉は途中で、敦賀さんのキスに塞がれてしまった。

!!!!!
つ、敦賀さんとキスしてる!!??

ビックリして顔を離そうとするけれど、顔と腰をしっかり固定されていて身動きが出来ない。



◆◆◆◆

「………ん……ぁっ…は、ぁ……はぁ……っ」

どれ位の時間が経ったのか分からないけれど、敦賀さんの嵐のようなキスからようやく解放された。
その頃には、頭はぼーっとして頬は紅潮して息が上がっていた。

そんな私とは正反対に涼しい顔で私の髪を撫でている敦賀さん。
それが悔しくて、涙目のまま、じとっ、と睨みつけた(つもり)。

「何?まだ足りなかったの?」

そんな私を見て、こてっ、と善良そうな笑顔で首を傾ける敦賀さん。

「ご要望ならもう一度」
「……い、いえ!!!!十分足りてますからぁっ!!」
「そう?残念」

か、確信犯よぉぉお!!!

出会った頃の、ちょっと(かなり?)いじめっ子モードな敦賀さんがムクムクと顔を出していて、私はもう全面降伏をするしかないと思った。

…………いつも大人っぽい人なのに………。
でも、こういう子供っぽい敦賀さんもやっぱり敦賀さんの一部なのかな?

それとは逆に、キスは初心者の私でも分かる位にとても情熱的だった。

こういう、普段人には見せない敦賀さんを見せられたら、ドキドキして心臓が壊れそう。

恋人にしか見せない敦賀さんの顔??

もっと……私の知らない敦賀さん……クオンさんがいるのかしら?

そんな事をつらつらと考えていると、敦賀さんが私のこめかみに優しいキスをしてきた。

「………俺といるのに、最上さんは考え事?」
「あ………敦賀さんって大人っぽい反面、子供っぽい所もあるな、と思いまして」
「……………。最上さんが思ってたような人間じゃなくてガッカリしたとか?」
「そんな!もっと色々な敦賀さんを見たいなとは思いましたけど」
「ありがとう」

私の言葉に、敦賀さんは安心したように微笑んで。
そんな表情を見て、私の胸がまたきゅんとなった。

「俺も最上さんの事、もっと知りたい。どんなものが好きで、どういった事に喜ぶのか。怒る最上さんも受け止めたいし、悲しんでたら俺が和らげてあげたい。もっともっと、最上さんとの距離を埋めたい」

敦賀さんはそう言って、ギュッと私を抱きしめた。

「俺は多分、最上さんが思ってる以上にもっと子供っぽい所もある……。今までは『先輩だから』、って抑えてた独占欲もコントロール出来ない時もあるだろうし」
「……敦賀さんが……独占欲…ですか?」
「うん。最上さんが好きだから、君が息苦しくなる位にがんじがらめにしてしまうかも知れない。だけど、最上さんを傷つけたくないから………辛くなったら絶対に打ち明けて?何も言わずに最上さんに見限られるのが1番怖いから」
「敦賀さんを見限るなんて事、ある訳ないですから」

私は真っ直ぐに敦賀さんの瞳を覗き込んだ。

きっと本当に、まだまだ私の知らない敦賀さんがたくさんいる気がする。

私だって、敦賀さんに見せていない自分がいるもの。

それは自分では気付かない部分だったり、自覚している綺麗じゃない部分だったり………。

それを見た時、この人はどう思うかしら?

失望する?
離れていく?

でも………自分をさらけ出す事を恐れていたら、いつまでも敦賀さんの知らない顔を知る事も出来ないんだと思うの。

………それに…………。

「敦賀さんも私と同じように不安に思ってるんですよね」
「……最上さん?」
「私も、とっても独占欲が強くておまけに執念深い性格なんです。だから、敦賀さんもそれを見て無言で逃げ出したりしないで下さいね?」

私が冗談混じりの声でそう言うと、敦賀さんは一瞬驚いた後、ふふっ、と吹き出した。

「望む所だよ?」

ニコリと笑って、敦賀さんが私の唇を自分の唇で塞いだ。



温かくて安心する。


今まで埋まらなかった自分の一部が埋まったような不思議な安心感。


敦賀さんと私は案外、似た者同士かも知れない、とちょっと大それた事を思ったのは私だけの秘密。



★おわり★





くっはーーーー!!!!
私はこのお話を頂いたときに、もう感動でうれしくて、寝起きなのにばっちり覚醒いたしましたよ!!!
読んだ後にさっそく今のあつい思いをメールに打ち込んでいたところ、打ち込み終わった瞬間に全消ししてしまうというバカなことを・・・!!!
もう一度熱い思いを作者様に叫ばせていただきましたーーー!!!!

恋する男と鈍すぎる女にもどかしさとキュンキュンでいっぱいでしたよー!
そしてこの全4話という大作!
ありがたくて涙が出ています(現在進行形)。

このお話をくださったのは『真夜中の魔法使い』の山口マヨネーズ様です!!!!

私が大大大大大(無限大)好きなサイトマスターさんでございます!
いつもいつもマヨネーズさんのお話には引き込まれて引き込まれて「こんなお話書きたいなあ」と思わせられます!
本当にありがとうございました!

『お見合い夜話』全4話の感想は山口マヨネーズ様ご本人へv

マヨネーズさんのお宅は、下のバナーよりどうぞvvv

山口マヨネーズ 様真夜中の魔法使い様

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