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お見合い夜話 3

2010/07/14 Wed 13:00

うふv
うふふふふふっふふふふふvvv(←結構壊れてます)

早くUPを~!と楽しみにされてる方も多いでしょうv
私は一人でじっくり読ませていただいている根性悪です!
焦らして焦らして・・・・・・

ぐふふふふふふふふ・・・(と、ほくそ笑む)

さあ、第3話ですよーーー!






『お見合い夜話』(3)



スラリとした長身の女性が私の目の前で止まる。

見上げると、そこには意思の強そうな瞳。
女性にしては研ぎ澄まされた雰囲気があった。

綺麗なネイルを施した手が私に近付いてくる。

…………殴られる?

咄嗟にそう思った。
けど、私は殴られるような事をしているから当然だとも思った。

だって……せっかくのお見合いに乗り込んで、好き勝手に振り回してお見合いの場をぐちゃぐちゃにしてしまったんだもの。

私は覚悟を決めて、目をぎゅっと閉じた。


「カワイイ」

頭上で野太い男性の声がした。

……………え?

それは敦賀さんのものでもなく…社長さんや先生の声でもない。

????

恐る恐る目をあけると、目の前に立つお見合い相手の美女が微笑んだ。
そして、ルージュのひかれた綺麗な唇から、先程聞こえた野太い男性の声がした。

「カワイイ、キョーコ」
「!!!???」

綺麗な女の人から男の人の声が????

ギョッ、としていると、女性は私の頬に手を添えて、頬にチュッと音をたててキスをした。


「…………!」

急いで頬に手をあてて、事態を飲み込もうとオドオドしていると、背後から強い力で抱きしめられた。

「スージー!」

敦賀さんが、目の前の女性??を睨み、彼女から引き離すように私を腕に囲い込んでいる。

「あ……あの………」

突然抱きしめられて慌てた。
恥ずかしさで、敦賀さんの腕から抜け出そうとするも、巧妙に交わされて更に強く抱きしめられた。

私と敦賀さんの攻防を見て、女性は呆れたように肩を竦めている。

「クオン、男ノヤキモチハ見苦シイヨ」

それを受けた敦賀さんは、表情を変えずに答えている。

「何とでも。ただ、最上さんにちょっかいをかけるのはやめてくれ」
「……協力シテアゲタノニ」
「感謝はしているけれど。彼女は俺の大事な女性だから」

!!!???

彼女は俺の大事な女性…………って、敦賀さん言ったわよね??
それって…………え??
話の流れからしたら私の事???
いえ!それとも、私の都合のいい幻聴かも知れないわよ、キョーコ!!!

「独占欲が強スギルト怖ガラレテ逃ゲラレルワヨ、クオン」
「気をつけるよ。俺には最上さんしかいないから。でもやっぱり、他の男に触られるのを黙って見てるなんて出来ないから」
「…………失礼ナ。男ジャナクテ私ハ女ヨ!」

目の前で綺麗な女性が腕組みしながら、野太い声で怒っている。

「………………」
「彼……彼女は、スージー。俺の向こうでの知り合いでニューハーフモデルなんだ」

混乱している私の耳に、敦賀さんが顔を寄せて説明してくれた。

ニューハーフ??
敦賀さんに言われて、スージーさんを見る。
どこからどう見ても、女性だけど………。
その姿と声のギャップに納得した。


敦賀さんのお見合い相手はニューハーフの人で………せっかくのお見合いの場に乗り込んでしまった私をスージーさんは殴るどころか「カワイイ」と言って…怒っている雰囲気はなくて………。

??????

「クオン、最上くん。こっちに座れ。スージーもありがとな」

社長さんが声をかけ、スージーさんは「どういたしまして」とウインクを返して部屋を後にした。


◆◆◆◆

カチャリ。

社長さんのお付きの人に紅茶を入れて貰い、私はソファーで社長さんや先生と向かい合った。

ドクドクと心臓が煩い。

スージーさんは帰ってしまった……。
だから………お見合いは駄目になった…………。

これから、お二人に何を言われるんだろう?
大変な事をしでかしてしまったのだから、何を言われても私はちゃんと受け止めなくちゃ!

「キョーコ、そう緊張するな」
「!!」

固くなっている私に、先生が優しい笑顔で声をかけてくれた。
久しぶりの再会がまさかこんな形に……。

でも先生の柔らかい表情が、普段の敦賀さんと似ていて、場違いにも「親子なんだわ」と思ったりして。

「ボスもキョーコをフォローして」
「そうだな!最上くん。俺達は別に君を怒るつもりなんてないし、むしろよくやってくれた!と言いたい位だ。だからそんなに萎縮しないでくれ!!」
「え????」

とてもテンションの高い社長さんの反応に戸惑いながらも、話を聞き逃さないように集中する。

「実はな~、最近蓮が最上くんにフラれて落ち込んでるのを知ってな。俺とクーで話し合って、一芝居うたねぇかって考えたんだよ」
「…………一芝居……??」
「蓮にお見合いさせて、最上くんがそれを聞いてどう出るか反応を見ようと思ってな。試すような真似をして悪かったが………あのままじゃ蓮があまりにも不憫だったからよ」
「あくまで芝居だから、お見合い相手の女性がクオンに熱を上げないようにと、日本に滞在中のスージーに声をかけたんだが。あいつは昔から長く付き合ってる恋人がいるし、男心も女心も分かるからな」
「……………」
「まぁ、私はキョーコがクオンを追ってここに来て欲しいと思っていたから、本当に嬉しいぞ♪」
「俺も長年、二人の行く末にヤキモキさせられたからな!!何せ、一筋縄じゃいかねえ組み合わせだから、最上くんが蓮から逃げた時はどうなるかと思ったぜ」
「…………先生……社長さん」

事の成り行きを聞いて、ビックリし過ぎて言葉が出ない。

スージーさんも…お見合いも………全部お芝居……………。

私の反応を見る為に……………。

それは、私の曖昧な態度のせいで、敦賀さんだけでなく……敦賀さんを大事に思っている先生や社長さんも不安にさせていたんだと言う事でもある………。

「まぁ、最上くんが今日ここに来なかったら、蓮には君をスッパリ諦めさせるつもりでいたんだが」
「………ちょっと…!」

しれっと社長が言った一言を聞いて、私の隣に座って黙って会話を聞いていた敦賀さんが慌てたように身を乗り出した。

「話が違います」
「あ?俺が持ち掛けた芝居の話に乗った時点で、お前も最上くんとの今後の関係に白黒つける覚悟があったと判断したんだけどな」
「俺は今日ここに最上さんが来なくても………諦めるつもりはありませんでしたから」
「……蓮……お前、実はストーカーの資質がありそうだし気をつけた方がいいぞ」
「………大きなお世話です」

目の前の、社長さんと敦賀さんの応酬を見ながら、目を白黒させる。

……………今の敦賀さんの言葉…………。

「……最上さん?」

黙り込んだ私を覗き込んで、敦賀さんが心配そうに名前を呼んだ。

「あ…………敦賀さんは……まだ私の事を……好きでいてくれてるんですか?」
「…………」

敦賀さんが驚愕の目で私を見ている。

?????

ガクーッ

と音がしそうな程に、敦賀さんが頭を抱えてうなだれた。

え?え???

何か見当違いな事を言ってしまったかと、オロオロ先生や社長さんを見ると、お二人は敦賀さんと私を交互に見てニタリと笑った。

「蓮、先は長いぞ。頑張れよ」
「いや、私は待てないぞクオン」

からかうように社長さんと先生が敦賀さんに話し掛ける。

敦賀さんは嫌そうに顔をしかめた。

「じゃ、ボス。後は二人に任せて私達は退散するか」
「そうだな。お前も腹減っただろ。向こうで何か作って貰うから食ってけ。俺も今日はめでたいから飲むぞ!!!」
「賛成だ、ボス!!」

社長さんと先生は和気藹々と会話しながら、扉の向こうへと消えていった。


◆◆◆

部屋には私と敦賀さんが残されて、一気に静まり返る。


色々と嵐が去ったような気持ちで呆然と扉を見つめていると、強い力で引き寄せられた。

「………きゃ…!」

気付いたら、私は敦賀さんの腕の中にいた。

ち、近いぃ!!!!!

「最上さん」
「……は、はい」
「怒ってる?」
「……………え」

身じろいで、腕の中から敦賀さんを見上げると、不安げな顔をして私を見ていた。

「お見合いだなんて嘘をでっちあげて、最上さんを騙したから……ごめんね」
「い、いえ!……元々は……私が敦賀さんから逃げてしまったからなんですよね?本当にすみませんでした」

私の方こそ申し訳なくて、頭を下げると敦賀さんは私を更に強く抱き寄せた。

「俺は最上さんの事好きだよ。好きじゃなかったら、遊ばれるのが分かっていて父さんや社長の話に乗ったりしない」
「………あ………はい」
「最上さんは?本当に俺の事好き?」
「………はい」
「言葉にして」
「……!好きで、す………って、きゃ……っ!」


ドサリ、と。

音がした。

気付くと背中に柔らかいソファーの感触がして、私は横たわって天井を見上げていた。


◆つづく◆





さあ!明日はついに最終話!!!
そして作者様カミングアウトでございます!!!
楽しみにしていてくださいねーvv

(ドキドキを最後までとっておく派ですよ。私は!!!)

ご感想は作者様ご本人へvv
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