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幸せのカタチ 2

2009/01/15 Thu 23:03

何もかもが夢だったのだろうか。


幸せのカタチ 2


「最上さん。君が好きだよ。」
そう、彼から告白されたのは、2年前。
社さんからのラブミー部への依頼で、夕食を彼の部屋で作ってたときだった。

「・・・・これはラブミー部への依頼なので、敦賀さんがそんなこと言う必要ないんですよ?」
「いや・・・そうじゃなくてね・・・。好きなんだ。君のことが。」
抱かれたい男No1の敦賀蓮にそう言われて当然信じる私ではなく。
「・・・・敦賀さん。私にそんな冗談言っても信じませんよ。なんですか。新手の嫌がらせですか」
愛したくも愛されたくもないことを知っているはずなのに、この人はまた私をからかって。
「冗談じゃないよ。オレは本当に君のことが好きなんだけど」
「台詞の練習ならいくらでもつきあいますよ?台本見せてください。」
「・・・・・・・・・・」
敦賀さんは自分の手を口元に持っていき、何か考えるしぐさをした。
この人、どうやって私をイヂメようか考えてる!!
絶対騙されないんだから!!
来てみなさい!敦賀蓮!!!

ふと敦賀さんが顔を上げて私のほうを見た。
とっさに戦闘態勢に入り、身構える。
何を言われるのかと、敦賀さんの言葉を待つが。
敦賀さんはただ・・・私をだまって見つめていた・・・・・

え?
なんでそんな・・・真剣な目で見つめるの・・・?

「・・・最上さん」
「はっ・・・はいっ」
真剣な顔に低い声で名前を呼ばれて思わず声が裏返る。
なに!?なになになに!!!!????
こわい!!
「・・・ちょっとこっちに来て座ってくれないか?」
「はい!!!」
その凄みに当然逆らえるはずはなく、すばやく指定されたソファに座る。
そして、敦賀さんは私の正面に位置するソファに腰掛けた。

ばくばくばくばくばくばくばく
し・・・心臓が痛い・・・・
なにがいけなかったの!?
どこに怒ってらっしゃるの!?
に・・・・・・・逃げたい・・・・・・・・

「最上さん」
「はっ・・・はははははははい!!何でございましょう!!!!!っていうかっ
すみませんでしたあああああああああああ!!!!」
土下座する勢いで頭を下げた私をぺちっという小気味よい音で止められた。
敦賀さんの大きな手が私の額に当たっていた。
「それは何に対してのすみません?」
「・・・へ・・・?」
見上げた敦賀さんの表情はどことなく淋しそうで・・・
「・・・敦賀・・・さん・・・?」

「最上さん。君・・・告白されたんだってね。それも・・・何度も」
「・・・・え・・・・?」

ええっと・・・・何のことかしら・・・・?
まあ、何人か冗談でそんなことを言ってきた人は居たけど。
だいたい、私なんかを本気で好きになる人なんていないと思うし。
きっとみんなドッキリ的な感覚で・・・・

「いたでしょう?」
「は・・・はあ・・・。でも、きっと皆さん冗談で・・・」
「冗談だと思ってるのは君だけだと思うけど?」
「そんなはずないじゃないですか。何言ってるんですか敦賀さん。そもそもそれが敦賀さんと何の関係があるんですか」
「うん。だからね・・・」
敦賀さんは俯き、ふーーーっと大きな溜息をついた後、再び顔をあげた。
そして真剣な顔をして、
「最上キョーコさん。君が好きです。オレと付き合って欲しい。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「も・・・最上さん・・・・?」

な・・・・なんて言ったのかしら・・・?
スキ?
スキってナニ?
ツキアッテって・・・どこまで・・・??
空耳・・・そっそそそそうよね。きっと空耳・・・っ

「呆けてるね・・・。もう一回言うよ?
オレはね。最上キョーコが好きなんだよ。女性として・・・ね」
にっこりと微笑み、次の瞬間・・・額に暖かいものが触れた・・・

!!!!!!!!!
な・・・っ
「ななななななななななにーーーーーーーー!!!!????」
ばちん!!と自分の額を手でおさえる。顔が赤くなっているだろうことは鏡を見なくても充分に分かった。
「オレの気持ち、理解してくれた?」
そう言われた瞬間、
私の視界はふさがれた。
敦賀さんの胸の中に閉じ込められていた。
「!!つっ敦賀さん!?」
なぜ抱きしめられているのか状況が理解できなくて、もがく私を敦賀さんはさらに腕に力を込めて閉じ込める。

「君が恋愛に対して臆病になってることは知ってる。だから・・・オレも自分の気持ちを伝える気はなかったんだ」
・・・・敦賀さん・・・?
「でもね、オレの知らないところで君が他の男に告白されて・・・もしも君がほかの誰かのものになってしまったらと思うと、怖くてたまらなくなった。」
「・・・・・っ」
「オレが君を好きなのは本当。今すぐ返事が欲しいとは言わない。
ただ、オレが君を好きだということは覚えておいて。」

敦賀さんはそう告げて、もう一度だけぎゅっと腕に力を込めた後、ゆっくりと腕の中から私を解放した。
頭の中に何にも言葉が浮かんでこなくて、
ただ、だまって敦賀さんの顔を眺めることしかできなくて・・・
そのときの表情が、とてもキレイに微笑んでいて・・・
ああ・・・なんでこんなにもキレイなんだろうって、そんなことしか思えなかった。
だからその後、自分が料理の続きをしたのか、ごはんを食べたのかも覚えてない。
ただ、敦賀さんのことしか考えられなかった。

恋をしたら絶対自分が傷つく。
だからしちゃいけない。
もうあんな思いはしたくない。
分かってる。
分かっているはずなのに、
普段の日常の中、仕事の合間・・・敦賀さんの言葉と顔を思い出さない時はなくて・・・

あの日から時々くれるメールや電話にドキドキして、そんなんじゃないって自分に言い聞かせるけど嬉しくてたまらない気持ちはごまかせない。
敦賀さんはいつも通りに接してくれて、それでもその中で以前とは違う表情をたくさん見せてくれて。

なんて恐ろしい病気なの・・・
今まで作り上げてきたバリケードを全て壊していく。

ドキドキする。
忘れたはずのこの気持ち。
敦賀さん・・・敦賀さん・・・敦賀さん・・・

敦賀さんによって、私の心は捕らえられてしまった。
その気持ちを伝えると敦賀さんは本当に喜んでくれて、私はきっとそのときの笑顔を忘れないと思った。

 ********

「キョーコちゃん。オレと交代しよう?君も休まなきゃ。仕事が終わってまっすぐ来たんだろう?眠ってないんじゃない?」
事務所から戻ってきた社さんがそう言ってくれた。
たしかにあまり眠ってないけど、彼のそばを離れたくなかった。
「平気です、私・・・。この人のそばにいたいんです」
「・・・うん。わかるよ?でもね、君までからだを壊すようなことになったらオレが蓮に恨まれる。だから、ね?キョーコちゃん。」
たしかに、そんな彼が安易に想像できてしまう。
「・・・そう・・・ですね・・・。社さんに迷惑かけちゃいますね」
社さんにとっても敦賀蓮は大切な人。
まかせよう。彼に。
私達のことを誰よりも応援してくれている人だから。

「じゃあ、わたし帰ります。でも、何かあったら必ず知らせてくださいね。」
「うん。わかってるよ。」
コートとバックを手に持って部屋を出ようとした。
そのとき、

「ん・・・・」

あわてて振り向いてベッドの上の彼を見た。

「・・・社さん・・・?」
そう、声を出した。

「蓮っ心配したんだぞっ。事故に遭って3日も目覚めなかったんだ!!」
「・・・・っ事故・・・?」
「そうだっ。覚えてなくても無理ないか。」

しゃべってる。目が・・・開いてる・・・。
嬉しくて、涙があふれる。
視界が揺らいで何も見えなくなる。

「キョーコちゃん!はやくこっちに!!」
嬉しくてその場に動けないでいた私に社さんが声をかけてくれた。
ベッドにあわててかけより、目を覚ました彼と目が合った。
「くお・・・」

「・・・・・・・・誰ですか?」

え・・・・・?

今・・・彼は何と言った・・・?

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