スポンサーサイト

--/--/-- -- --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

Dear Son

2010/03/30 Tue 17:56

本日は0時に3つのプレゼントをUPさせていただきました!
ワタクシ的には超ウホウホなお祭り気分vv
ろささん・春葵さん・ひま、ありがとうございましたーーーー!!!

んで、せっかくなので短編もUPします(*^-^*)

17時56分 私の生まれた時間。その時間にUPです。

30時間陣痛で母を苦しめました。
でも、夜間料金になる4分前に生まれるという親孝行!

生んでくれた母に感謝します。

Happy Birthday to me!







「パパっていっつもママのことさわってるよね」

突然言われた息子の言葉に、自分も親の子だということを思い出した。



Dear Son



いつもよりも少しだけ早く仕事が終わった日。
当然のごとく俺は妻と息子のいる家へ急ぎ、幸せな時間を過ごす。
今日は妻の仕事はオフで、息子と公園に行ったらしい。

今日の昼間はとても暖かく、息子と同じ年くらいの子供たちもいっぱいで、みんなで遊んだこととか、母親になってからできたママ友と色んな話ができたとか、二人の話をたくさん聞いていた。

リビングでの定位置は、妻と俺が同じソファに座り、息子は床で何かで遊んでいたり、もうひとつのソファにいたり、時折3人同じソファに座ったり。
今日は床に寝転がり、画用紙にたくさんの色を使って絵を描いているようだ。
それが・・・なんなのかはわからないけれど。

そんな息子が、ふと俺と妻を見て言った言葉。

「パパっていっつもママにさわってるよね」

「そう?」
俺が答えると
「そういえば、そうね」
妻が答えた。

確かに、今俺の左手は妻の右手を触っているし、身体だって隣に座ってほぼ密着している状態。
だって妻の身体はどこもかしこもしなやかで、つい触ってしまう。
触れていると安心するし、疲れなんか全部吹っ飛んでいく気がする。

「どうしてパパ、ママにいっつもくっつくの?」

どうして。
そんなこと決まっているじゃないか。

「パパがママのこと愛してるからだよ」
「あいしてたらくっつくの?」
「愛してたら、いつだって触れていたいって思うんだよ」
「ふうん」
ちょっとだけふてくされたような息子の顔に、いったいどうしたんだと不思議に思う。

「どうしたの?」
妻が俺の手を離して、息子のそばに行ってしまった。
ちょっとだけ寂しくなった左手と左半身。
しょうがないので、息子と妻を眺めることにした。
妻がそばに行ったからか、ふてくされていた顔がたちまち笑顔に変わる。
さっきまで持っていたクレヨンを手放し、嬉しそうに妻に抱きついている。
そして、俺を見て・・・にやりと・・・。

―――そう、息子は確かににやりと笑ったのだ。

つまりは「ママはぼくのものなんだから」ということなのだろう。

・・・これが3歳児の演技というものなのか・・・。

どうやら息子にとって母親というものは最初に思いを寄せる相手らしい。
そして父親は恋のライバルになるらしい。
実際、「パパ大好き」と言ってくれる回数は、「ママ大好き」と言う数よりはるかに少ない。
その理由はよくわかるのだけれど。

妻を息子に取られて悔しくはあるが、ここで3歳児と妻を取り合うなんて大人気ないことはできない。
・・・・本音を言えば取り戻したいのはやまやまだけど。

ああ・・・あいつめ・・・調子に乗って膝になんて座りやがって。
へえ。さっき描いてたのはママと公園で遊んだ自分とのツーショットなわけですか。

妻によく似た息子は、本当に可愛い。
ほとんどの人は妻よりも俺に似ていると言うが、俺に言わせればほらあの笑顔とか小さいころの妻にそっくりで。
あの笑顔を曇らせたくないと思うのは、俺も人の親になった証拠というものだろうか。
妻と息子のためなら何だってやってやると思う。
二人が幸せに暮らせるなら、どんなことだって頑張れる。
だから、あの笑顔を見るたびに、ああ・・・俺はこの瞬間のために頑張ってるんだなって感じるんだ。


・・・でもね・・・。
そこは・・・俺のものなんですが・・・。







「ん・・・」
オレンジの優しい光で包まれた寝室で響くのは甘い声。
ふっくらと優しい唇に自分のそれを重ねて深く味わう。
何度も角度を変えて、彼女の唇を貪る。

「・・・あいつめ・・・。いつもママにキスをするのはホッペにって言ってるのに・・・」
「そんなことあの子に言ってるんですか?」
「そんなことって・・・キョーコ・・・」
「息子に焼きもちなんて、天下の敦賀蓮が・・・世界中の人に呆れられちゃいますよ」
くすくすと笑う妻は、再会したときよりもずっとずっと綺麗になった。
充分かわいさも残っているのに、その可愛さの中に見える色気に、結婚して子供もいる今でさえ多くの男が引き寄せられる。
君は確かにこうして俺の妻なのに、安心なんてとてもできない。
君が俺のことを愛してくれていることは充分にわかっているのだけれど。
こればっかりは理屈じゃないんだ。

妻を抱きしめて、柔らかな彼女の髪の毛に顔を埋める。
優しい香りに包まれる。

「ねえ、久遠?」
「ん?」
「この先、ずっと私と手をつないでくれますか?」
「もちろんじゃないか。どうしたの?」

彼女を抱きしめていたのは俺だったはずなのに、いつの間にか俺のほうが彼女に抱きしめられる格好になっていた。
俺の頭を撫でながら、きゅっと抱きしめてくれる。
なんとも気持ちがいい。
このまま眠ってしまいそうになる。

「私、あなたに触れてもらうの、好きです。あなたに愛してもらってるんだなーって感じることができるから」
「キョーコ・・・」
「親の愛を受けれなかったけれど、あなたからもあの子からも私はたくさんの愛をもらえているから、私すごく幸せですよ」
ああ、どうして君はこんなにも愛らしいのだろう。
幸せだなんて。
「それは俺のセリフだよ」
「あなたも、私たちといて幸せですか?」
「当たり前だよ。そんなこと毎日思ってる」
「ふふ。ありがとうございます」
笑う彼女の唇にキスを落とす。
彼女もそれに答えてくれる。
愛しくて、昨日よりも今日、ますます君を好きになる。

「でも、あの子に言われてからはじめて気づいたよ。俺って本当にいつもキョーコに触れてるなって。無意識でも触っちゃうほど俺はキョーコの肌を恋しがってるんだね」
「な・・・なんか、その言い方いやらしいですよ」
「そう?」
「・・・そうです・・・」
「まあ、君の肌を恋しがっているのは本当だよ。だから、君のこの唇は俺だけのものだから、できれば息子にも触れさせたくない」
「お仕事でキスシーンだってあるのに?」
「それもできればさせたくなんかないけどね。プライベートでは俺だけにしてほしいな」
「ふふ。やきもちやきなパパですね」
「あの子とは君を巡るライバルだからね」
そう、彼とはライバル同士なんだ。
絶対に負ける気はないけれどね。

「父親っていいですね」
「ん?」
「父親は息子にとってライバルであり、目標らしいですよ」
「へえ」

ああでも、そうかもしれない。
父は俺にとって常に大きな目標だった。
それは今でも変わらないし、いつか彼を越えたいって思っている。
じゃあ、あの子も将来俺をそんな風に見てくれるのだろうか?
尊敬・・・してもらえるのだろうか。
俺が父に対してそう思っていたように。

「あ・・・」
「え?」
「そういえばさ・・・」
「なんですか?」
「父さんってさ・・・」
「はい?」
「いつも母さんに触れていたような気がするよ。今の俺のように」
「・・・それって・・・」
「・・・」
「似たもの親子ですね」
「俺も父さんの息子ってことかな」
「そうですよ」
「じゃあ、あの子も将来同じようになるのかな」
「そうかもしれませんね」
でもそれってすごく素敵なことです、と彼女は言ってくれた。

いつか俺と同じように誰かを思い切り愛して、いつか自分の両親もそうだったなって思い出してくれたらいいな。
そして今の俺のように、なんだかくすぐったい気持ちになってくれたら嬉しい。


「ねえ、キョーコ」
「はい?」
「俺、もう一人子供ほしいけど、女の子は作らないようにしようね」
「え?どうしてですか?私は女の子もほしいですよ」
「だって男の子はいいけど、女の子はいつかお嫁にいってしまうだろう?」
「はあ、それは・・・そうですね」
「俺は娘が俺以外の男といちゃいちゃする姿なんて見たくないよ・・・。そんなことされたら俺・・・落ち込むかもしれない。その子がキョーコに似てたりなんてしたら特に」
それってかわいらしいキョーコを他のどこの馬の骨ともわからない男に連れ去られるようなものじゃないか・・・!

そんなことを考えて自分の世界に入り込んでいたら、唇にやわらかい感触。
キョーコがキスをくれた。
そして、俺の大好きな笑顔を向けてくれる。

「そのときは私が娘にやきもちやく番ですね」

「・・・それなら娘も悪くないかもしれない」

「くすくす・・・あなたには私がいます。おじいちゃんとおばあちゃんになってもずっと手を繋いでいましょうね」
「それは最高の未来だね」

ずっと君と触れていたい。
子供たちに、こんな夫婦になりたいって思ってもらえるくらい、ずっとずっと愛し合おう。

君たちの笑顔が俺の幸せ。


End





私が二次創作を書き始める1年以上前に、職場の先輩(女)の一言がずーーーーっと頭に残っていて、このお話ができました。
「息子に、お父さんいつもお母さんに触ってるよねって言われたのよ」
それってすごく素敵だな、いいなって当時思ったことを覚えています。
私もいつかそんな夫婦になりたいなという願望も込めて書きました。

無事に誕生日を迎えられたこと、支えてくださっている周りの全ての皆様に感謝いたします。

コマド
短編 | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。