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LOVE 2

2009/02/22 Sun 00:10

えと・・・まあ、「明日」になりましたしね。
更新しマッス!!
3話出来上がってないけどまあ、いっか^▽^
今日・明日と2連休ですし。

・・・にしても自分で書いてて・・・暗い・・・
長編書こうとしたら暗い話になる傾向があるようです・・・・
私が根暗だからか。そうなのか!!!!

では、第2話です☆




LOVE 2


きっと忙しいだろうと思ってダメモトでメールをした。
返事はOK。
こんな突然のメール、きっと迷惑以外のなんでもないのに。
あの人は忙しい人で、少しでも時間があれば休んでもらいたい。
そう思っているはずなのに。
自分ではどうしようもなくて、お酒で自分を紛らわそうと思った。
紛らわすと言っても、記憶を飛ばすほど飲む気はない。
ただ、気分を変えるひとつの手だとは思うけど。
本当は一人で飲んでもよかった。
今日も一人で行こうかとも思った。
でも、以前一人で飲みに行ったと敦賀さんに言ったら、危ないからやめなさいと言われた。
どんな男が寄ってくるかわからないって。
だから、今日もし敦賀さんが行けないならおとなしく家に帰ろうと思っていた。
敦賀さんは心配性だと思う。
私なんかに言い寄ってくる人なんかいるわけないのに。


出逢って5年。
時々敦賀さんが言ってくれる私を好きだという言葉。
嫌われてるんじゃないかって、どんなに友好的な人でも生理的に会わない人間もいる、そのうちの一人が私だと思ったこともあった。
その彼が好きだと言ってくれたとき、私は一人の人間として認めてもらえたような気がした。
その好きに特別な意味がないことはわかっている。
私もそれ以上の感情は期待していない。
ただ、こうして先輩・後輩として仲良くさせてもらえていることがとても嬉しい。

目の前でおしゃれなグラスでビールを飲む敦賀さんの姿。
ふふっ、と笑みがもれてしまった。
「どうしたの?」
「絵になるなと思って」
本当にそう思った。
この人は芸能界のトップに立つ人で、そんなすごい人が今は私だけの前でこうしてお酒を飲んでいるのだから。
やっぱり敦賀さんはきれいな人だ。
「ステキなお店に目の前にはいい男。これ以上の条件ってないなあって」
「君もいい男だと思ってくれるんだ?」
「もちろんですよ。私をなんだと思ってるんですか」
「何って、最上キョーコでしょ」
「ええ、まあ」
この人に最上キョーコを知っていてもらえるなんて、きっととても贅沢なことね。

「ねえ。最上さん。今日は何の仕事だったの?」
突然振られた今日の仕事。
「今日は・・・・CM撮影でした」
「へえ、どんな?」
「・・・・・・・えと、・・・あったかい感じのCMですよ 」
そう、とてもあたたかいCMだった。
私には重過ぎるくらいの愛。
私が知らない愛が詰まっているものだった。
それが私にはとても難しくて・・・
納得できなくて何度もリテイクして。
なんとか取り終えたときには自分でどうしようもないほどの虚無感。
私に人として大切なものは今でも戻ってきてはいない。

「そう・・・。さ、飲もうか。今日はそのために来たんだしね。酔っ払ってもいいよ?介抱はしてあげるから」
にっと笑ってそう言う敦賀さん。
もしかして気づかれた?
でも、敦賀さんの優しい空気にほっとした。
「それはこっちの台詞ですよ。敦賀さんが酔っ払ったら写真流しちゃうんだから」
だから私も軽口。
ありがとうございます、敦賀さん。
こんな迷惑ばかりかける後輩でごめんなさい。

*********

お酒の力も相まってにこにこと話をする彼女。
ここのお酒も料理もおいしくて、上機嫌。
「敦賀さん」
「ん?」
「敦賀さんって・・・ずるいですね」
軽く酔った彼女が突然言ってきた。
さっきまでしていた話とは全く違う。本当に突然。
「ずるいって、何が?」
「ずるいんです!!」
「最上さん?」
「だって!!ずるいじゃないですか!」
「・・・・・・・・」
ダメだ。酔っ払ってる。
酔っ払いの思考回路は理解することが難しい。
一体俺の何がずるいのか。
「最上さん。酔ってるね」
「酔ってませんよ!シラフです!」
「シラフの人はそんな風に人にからんできません」
「うー・・・からんでませんよ」
赤い顔でやや口を尖らせて上目遣いでこっちを見てくる。
きっと本人は無意識なんだろうけど、やめてくれないか?
君を好きな男にとってそれは可愛すぎる以外の何でもないんだけど。
「俺にとっては君のほうがずるいと思うけどね?」
「・・・なんですか。失礼ですね。私のどこがずるいって言うんですか」
「そういうところだよ」
「?」
俺の気持ちを弄んでいるのは君のほう。無意識に俺の気持ちをむちゃくちゃにする。
「さ、帰ろうか」
「どこにですか?」
「どこって、どこに帰りたい?」
男の前で平気で酔っ払う君に少しだけおしおきのつもりで意地悪く聞いてみる。
君が俺の家と言うはずないとはわかっているけど。
そんなことを考えながら彼女を見た。

瞬間・・・・・・・
「最上さん?」
思わず名前を呼ぶと、彼女ははっとした様子ですぐに笑顔になった。
「帰りましょう。敦賀さん!」
「・・・・そう、だね」
私が誘ったんだから私が払います!と言い張る彼女をなんとか押し切って支払いを済ませ、店を出る。
ずっと笑顔で笑う彼女。
きっともう酔いなんか覚めているはずなのに、にこにこにこ。
「うそつきめ」
「え?敦賀さん。何か言いました?」
「何も言ってないよ」
「?」

高校を卒業してから一人暮らしをするようになった彼女の部屋の前までタクシーで送る。
「すみません。こんなところまで送っていただいて」
「いや。おやすみ」
「おやすみなさい」
彼女から遠ざかっていく車の中、彼女を振り返れば暗くてもう表情は見えないはずなのに泣いているようにも見えて。
「すみません!ちょっと停めてください!」
運転手さんに車を停めてもらい、走って彼女の元へ向かった。
「敦賀さん?」
きょとんとしている。やっぱり気のせいだったか・・・
「どうしたんですか?」
「いや・・・あの・・・」
君が泣いてるように見えたから、なんて言う事ができるはずはない。
どう、何を言おうか迷ったけど、やっぱり言葉が出てこない。
「敦賀さん」
「え・・・?」
「今日、敦賀さんと・・・お逢いできてよかったです」
「最上・・・さん・・・」
不意打ちだ、と思った。
「・・・・よかったって言うなら、もっと嬉しい顔をみせて?」
「え・・・」
「淋しい、悲しい、苦しい・・・・・そんな顔してる」
「そ・・・っ、何言ってるんですか。敦賀さん」
さっきの店でもそんな表情だった。
どこに帰りたいか聞かれたあの時、君は何を考えていたのか。

「無理しなくていいよ」
「無理なんてしてませんよ」
「素直になりなさい」
「私はいつだって素直です!タクシー待ってますよ。早く行かなきゃ」
「俺にはバレバレだっていい加減気づきなさい」
「私には何も・・・」
「いいから、聞いて?」
「・・・・・・・・」
ほら。やっぱり泣きそうな顔してる。
本当は抱きしめたい。でも、今俺にその権利はないから。
「苦しいときは一人で抱え込まないでどんなことでもいいから俺に相談してほしい」
「敦賀さ・・・」
「君は俺の後輩だろう?先輩の俺を頼って悪いことはないんだから」
「・・・・・・・・」
男としてではなく先輩としての言葉なら君は警戒しないから、あえて言葉を選ぶ。
そしたらほら、笑顔に変わる。
「また飲みたくなったらいつでも呼んで。ね?」
「はい」
穏やかな表情の彼女に今度こそおやすみを言って別れた。

一人で立てないときはいつでも肩を貸すから、だから・・・俺を君の特別にしてほしい。
今はただ、それだけを・・・
願う。




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