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優しい時間 32

2010/03/27 Sat 11:56


いい天気ですねー(*^-^*)
桜も綺麗ですvv
ただ、すっげ寒い・・・><

今日はライブです!!
ライブに持っていくべく、レンゲも購入してきたし!
いえ~い!楽しみだーーーvvvv

そしてそして、今日はやっと優しい時間の更新!
・・・・・・・・・・難産すぎるよ・・・。
っつか、もう蓮キョじゃない気がします・・・orz(そこはもう、目をつむってください←致命的)

では、そんな優しい時間 32は、下記よりどうぞ。




私は大切な人を苦しめることしかできないの?



優しい時間 32



『もしもし、琴南です。キョーコからはあなたに絶対知らせないと思うから私から伝えます。あなたとキョーコの関係が、クラスメイトにばれていました。キョーコは今日、私の家にいます。帰りに迎えに来てください』

仕事の休憩中に携帯電話を見ると、着信と留守番電話が残っていた。

・・・ばれたって・・・一体どこから知られたんだ?
いや、別にそんなことはどうでもいい。
俺はキョーコのことをずっと隠しておくつもりはなかったし、だからこそああやって一緒に買い物にも行ったんだから。
ただ琴南さんの声のトーンがとても硬くて、ただ知られただけではないと感じた。
彼女はキョーコにとても気を掛けてくれているから。

電話を掛けなおそうとリダイヤルボタンを押そうとすると「敦賀君」と監督に呼ばれた。
「はい?」
「次のシーンのことだけどね・・・」
「はい」
キョーコのことがとても心配だけど、仕事優先を今はしないといけないことがとても悔しい。
本当は今すぐにでもキョーコのそばに行きたいのに。
今日の仕事はあとワンシーンのみ。
監督と少しの打ち合わせの後、すぐに再会された撮影。
はやく終わらせるべく、俺は仕事に集中した。

「社さん。今日は先に寄りたいところがあるんです」
「え?じゃあ俺今日はひとりで帰るよ」
「いいんです。少し遠回りになりますけど、向かいながら少し話があるのでよければ乗ってくれませんか?」
「あ?ああ。わかったよ」
スタジオから社さんを車の助手席に乗せ、琴南さんの家まで向かう。
いつもと少し違う道を走ると、社さんに「どこに向かっているんだ?」と聞かれた。
「琴南さんの家です」
「琴南さん?ああ、キョーコちゃんの親友の。キョーコちゃん、その子の家に居るの?」
「・・・そうです」
「キョーコちゃん、その子のこと大好きだもんね。友達がちゃんとできてよかったよね。キョーコちゃん」
「・・・・」
「・・・蓮?」
「・・・キョーコと俺のことがばれたそうです」
「・・・え?」
「さっき琴南さんが、そう留守電に残してくれていました」
「ば、ばれたって・・・?」
「クラスメイトにばれたということです」
「それで?」
「それだけですが・・・キョーコに何かあったんだと思います」
「キョーコちゃんに?」
「じゃないと、琴南さんの家まで迎えに来てくれなんてこと言わないと思うんです。・・・これはあくまでも俺の勘なんですけどね」

あくまでも、勘。
思い違いあってほしいと思う。

少しの社さんとの会話のあとは二人とも無言で琴南さんの家に向かった。



「お待ちしてました」
「遅くなってごめんね」
「いいえ。今キョーコつれてきますから」
「うん」
玄関の前でキョーコが出てくるのを待つ。
「ほら、敦賀さん迎えに来てくれたんだから」
そういわれながら手を引かれ現れたキョーコ。
顔をうつむかせて、今どんな表情をしているかわからない。
「キョーコ?」
声を掛けると、一瞬びくっと身体を震わせた。

琴南さんの手からキョーコの腕を受け取り、小さな手をぎゅっと握り締める。
「キョーコ。帰ろう?」
かがんでキョーコの顔を見ると、泣きそうな顔をしていた。
「・・・さい・・・」
「え?」
小さな声で言葉を漏らしながら、俺の手をぎゅっと握り締める。
「ごめんなさい・・・蓮兄・・・」
「キョーコ?どうして謝るの?」
「だって・・・私・・・」
「君に謝られることなんて何もないよ」
「・・・だって・・・」
おいで、とキョーコの手を引っ張って、自分の腕の中に入れる。
ちゃんと感じて、俺のぬくもり。
「蓮兄・・・私・・・」
「帰ろう。俺たちの家に」
「でも・・・」
「でも?あそこ以外にどこに帰るつもり?」
「あの・・・」
「ほら。帰ってごはん食べよう?キョーコの手料理楽しみに帰ってきたんだから」
「・・・、・・・はい」
おずおずと顔を上げて俺の顔を見てくれた。
表情はまだ、硬いけれど・・・。

「琴南さん。ありがとう」
「いえ。キョーコのこと・・・」
「ん?」
「・・・なんでもありません。私が言わなくても、あなたはちゃんとわかっているでしょうし」
「うん・・・。ありがとう。おやすみ」
「おやすみなさい」


「蓮、一応社長には連絡しておくから」
「はい、お願いします」
社さんを自宅まで送り、マンションの入り口前で下ろすと、社さんはキョーコの座る助手席の窓をコンコンとノックした。
「キョーコちゃん。蓮のことよろしくね。君がそばにいないと蓮は一気にダメな人間になってしまうからね」
「え?」
キョトンとするキョーコは、ちらっと俺のほうを見た。
蓮兄がダメ人間?とでも言いたそうな顔をして。
「君がいるから蓮は立ってられるってこと、ちゃんと知っておいてね」
「えっと・・・?」
まだイミガワカラナイというキョーコに、社さんはまたねと手を振った。
そして俺にはまた明日な、と言って自分の部屋に入って行った。

助手席のパワーウィンドウを上げて車を走り出すと、キョーコは外を見たまま何も話さなかった。

・・・今、君は何を考えているの?

最近はこうしてふさぎ込むことが多くなった。
寂しいよ。キョーコ。
俺はここにいるのに頼ってくれない。

「・・・琴南さんに聞いたよ。俺たちが本当の兄妹じゃないってクラスメイトにバレたって」
「・・・そう、ですか・・・。すみません・・・私のせいで・・・」
「どうしてそれがキョーコのせいなの?」
「だって・・・私の親戚がクラスメイトに・・・」
「それって別にキョーコが悪いわけじゃないだろう?」
「でも」
「でもじゃないよ。俺はそれについて別にどうも思っていないよ」
「でも!」
「俺は君と手をつないで買い物をしたこと、全然後悔はしてないよ?俺が君と歩きたかった。俺が君の学校に行った。俺が全てやりたくてやったことだ。キョーコがそんなふうに思う必要はない。謝る必要なんてどこにもないんだ」
「・・・っ」

車を運転している俺は、キョーコの今の表情は見ることができなかったけど、声のトーンと車内の空気でキョーコが今どんな顔をしているのかは大体わかっていた。
たぶん、悲痛な顔をしているのだろう。


「俺は君を隠しておくつもりなんか最初からなかった」
右手でキョーコの頭をぽんぽんと撫でる。
それから俺もキョーコもひとことも話さず、自宅まで静かなドライブとなった。



***


名無し:敦賀蓮の妹っていう女、実は妹じゃないらしいよ。
名無し:えー!?マジで!?
名無し:そういう噂あるって
名無し:ああ、あれでしょ。敦賀蓮の妹にしては地味でブサイクなんだって
名無し:じゃあなんでそんな子と一緒に暮らしてるんだろう!蓮って女の趣味悪いとか?
名無し:きっとかわいそうな子なんだよ。蓮ってば優しいからー。
名無し:でも同棲ってことでしょ?怪しくない?
名無し:これが本当だったらとんでもないスキャンダルだよね。
名無し:その女マジで気に入らない!
名無し:氏ね!
名無し:ホント、氏ね!蓮に迷惑かけんな!






「・・・これは・・・」
「まずいですね・・・。ここ以外の情報交換所でもけっこうこの話題で持ちきりのようで・・・」
「蓮の人気がすごい分、広まるのが早いですね」
「事務所へのマスコミ関係者からの電話も後が絶たなくて大変なことになっていますよ」
「社長・・・どうしますか?」
「・・・そうだな・・・。とりあえず・・・蓮に連絡するか・・・」
気になるのはあの子のこと。
蓮はいつかこうなることをわかっていただろうが、あの子は気にしていたこととはいえ現実問題、これに対応できるとは思わない。
初めて逢ったとき、あの子は泣いていた。
何もかもを諦めたように、見ているこちらのほうも心をえぐられるような泣き顔。
―――そして、蓮と暮らすようになって見せてくれたあの子の笑顔。
決して手放しで喜んでいるような笑顔ではなく、もろさを抱いた痛々しい笑顔。
俺は一度も本気のあの子の笑顔を見たことがない。
いつか、あの子の本当の笑顔を見てみたい。
それはきっと俺だけの願いではなく、あの子のことを一番に考えているあの家族の願い。
叶えてやりたい。

・・・なのに・・・。

RRRRRRRR・・・
『はい。敦賀です』
「よお・・・蓮・・・」
『社長・・・』
「大変なことに・・・なったな・・・」
『ええ・・・。ウチの前にもマスコミが来てますよ』
「それで?どうする?」
『答えはひとつです。キョーコのこと、隠すつもりはありません』
「そうか」
『・・・迷惑をかけて申し訳ありません・・・』
「迷惑?」
そんなもの、なんともない。
「俺はあの子と一緒にいて、いい顔で仕事してくれるお前に期待してるんだよ」
だから・・・
『ありがとうございます。社長。キョーコは必ず守ります』

人ひとりを守るってことがどんなに大変なことなのか。
進むべき道は果てしなく、前すら見えない。
どんな道が待っているかわからない。
でも恐怖を知っているからこそ、同じ道は進みたくない。
ならば今何をするべきか、ちゃんとわかっているだろう。
手遅れになる前に、どうか救ってくれ。
彼女の心も、おまえ自身の心も・・・。



***



朝から自宅マンションの前には報道陣がたくさん押しかけていた。
下では社さんやマンションの警備員が他の住人に迷惑になるからと騒ぎを必死に止めようとしてくれている。
さすがに最上階のこの部屋までざわめきが聞こえてくることはないけれど。

「・・・ごめんなさい・・・蓮兄・・・」
「そんなところにいないでこっちにおいで。キョーコ」
カーテンの隙間からエントランスを見ているキョーコをそこから引き剥がすように腕の中に納める。
小さな身体はカタカタと震えていて、部屋の温度は低いわけでもないのに、キョーコの身は冷えていた。

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
腕の中に入れても震えは止まることはなく、うわごとのように懺悔を繰り返す唇。
「キョーコ。だからこれは君のせいじゃないんだ」
「ごめんなさ・・・ごめんなさい・・・」
「・・・キョーコ・・・」
「ごめ・・・なさ・・・」
「キョーコ!!」
「!!」
それでもやむことのない懺悔に、ついイラッとしてしまい、大声を出していた。
それにキョーコがびくっと更に大きく身体を震わせて目を見開いた。
おびえるように俺を見上げる瞳。

違うよ・・・キョーコ・・・。
俺は君にそんな顔をして欲しいわけじゃない。
ごめんなさいなんて言葉聞きたくなんかないんだ。

「何度も言ってるよね。これはキョーコのせいじゃない。俺が巻いた種だ」
そう、こうなることはわかってた。
あの日、君と手をつないで歩いた瞬間から。
でも俺はこれから起こるべき未来から目を背けたくなかったんだ。
君にこの感情を持ったときから全て覚悟をしていたこと。
君を本当の意味で手に入れたいと願っているから。

「・・・は・・・」
「え・・・?」
キョーコが小さな声でポツリと言った。
俺はその声を聞き逃したくなくて、キョーコの口元に耳を寄せる。

「蓮兄はわかってません・・・」
「・・・キョーコ?」
今度ははっきり聞こえた声に、俺は耳をくちもとから離しキョーコを見た。
その瞬間、ドンっと胸に衝撃を受けた。
それは大きなものではなかったけれど、なぜかとても重く感じた。
俺の胸にはキョーコの伸ばされた両手。
細い腕で感じる拒絶の印。

「・・・キョー・・・」
「あなたは敦賀蓮なんです!」
「・・・」
「私のおさななじみではなく、芸能人の敦賀蓮なんです!」
「ちが・・・」
「違いません!だからこそこんな状況になっているんです!」
「・・・キョーコ・・・?」
うつむくキョーコの表情はわからないけど、声の抑揚で、かすれ気味でわかる。
悲痛な君を感じる。
「あなたは芸能人で、誰もが憧れる存在で!そんなあなたのためにたくさんの人が動いてくれている!私があなたのそばにいるせいでこんなことになった!」
「違う!」
「違わない!!」
今までに聞いたことがないほどの大きな声。
そして、キッと俺を睨むキョーコ。
やっと顔を上げてくれたのに、やっと顔を見せてくれたのに、どうして君はそんな風に俺を見るの?
「私がここに住んでいる理由も、外にいる人たちは知らないでしょう?そんな理由、外にいる人たちにはどうでもいいことでしょう?」
「でも俺は・・・!」
「蓮兄のそばに私がいる、それだけがこの騒ぎの原因なんです」
目をそらさずに・・・苦しそうに顔をゆがめて俺に訴える。
キョーコの全身で。

「キョーコ・・・」
「・・・どうして・・・」
「え・・・」
それまで俺を睨んでいた瞳は、俺の胸元へと視線を移す。
唇を噛み締めるように、ぐっと力を込める。
泣く、そう思った。

「どうして・・・あの日学校に来たんですか?」

どくん・・・

「どうして・・・あの時手をつないだんですか・・・?」

どくん・・・

「どうして・・・私を影に置いておいてくれなかったんですか?」

汗が・・・流れる・・・。
喉が渇く・・・。

声が出ない・・・。

「あの時、あなたが学校に来なければ・・・今までどおり・・・あなたのそばにいられたのに・・・」

キョーコの言葉にはっとした。

ああ、そうか・・・。
君を守るなんて言って、一番君を苦しめているのは俺なんだ。
全ては俺のエゴだった。

それでも、俺は君を離したくない・・・。
君をなくしたくない。

それだけが、君だけが俺の全て。



つづく





はい、自分の首絞めたーーーorz ・・・どうしようかな・・・次・・・
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