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LOVE 1

2009/02/19 Thu 20:41

長編・・・です。
前回の『幸せのカタチ』は、もう出来上がっていた上でUPしていたのですが、今回ちょっと冒険でUPしながら書いてみようかと思います。
(ただ単に自分が追い詰められたらやる気があがる人間なので)
と、言うわけで。
行き当たりばったりになる可能性も非常に高い!!!
これまでの短編たちもほぼ行き当たりばったりで当初考えていたものとはどんどんずれていっているものたちばかりですが。

それでも付き合っていただけるステキな心の方たち。
そのまま下にお進みになって、
どうぞお読みください!!!
先に謝ります。スンマソン!!!!!





LOVE 1



いつも笑う彼女。
いつも元気な彼女。
でも俺は君が誰より淋しがりやで泣き虫なこと知ってるよ。
だからお願い。
俺だけには本当の君を見せて?


『敦賀さん。もしよかったら今日飲みに行きませんか?』
突然の彼女からのお誘いメール。
最近ではそう珍しいことでもない。
もちろん俺も彼女も忙しい身だから、そう頻繁でもなく。
でも、いつも突然。
今日、明日、飲みに行こうというようなそんなお誘い。
彼女に片思いしている俺としては、そんな突然の誘いでも嬉しいと思ってしまう。
仕事が詰まっているときは無理だが、それ以外のときは行くようにしている。
彼女が俺以外の男を飲みに誘わないことは知っている。
親友はあまり飲みに行ったりはしてくれないらしく、飲みたいときは一人でも行ってしまうとも言っていたし。
正直、自分のことに無頓着な彼女を一人で飲ませたくはなかった。
どんな男に目をつけられるかわかったもんじゃない。

「今日は、だいじょうぶだ、よ」
そうメールで返す。
すると、ちょうど休憩中で手元に携帯電話があったのか、すぐに返事が返ってきた。
『仕事が終わったらいつものお店で待ってます。急がなくていいですので。突然すみません』
いつものお店。
それは彼女が20歳になって初めて酒を飲みに行った場所で。
雰囲気がよくて彼女が気に入った店だった。

彼女――――最上キョーコは現在21歳の売れっ子女優。
タレントとして活躍していたが、今は女優を本業としている。
演技派女優といわれ、彼女を使いたがる監督は多いという。
礼儀もちゃんとしているし、共演者だけでなくスタッフにも人気がある。
そんな彼女は相も変わらず愛されたくない病は健在していて。
どんな男に言い寄られてもスルーしてしまう。
しかも、それが告白と気づかない。
私を好きになる男の人なんていませんよって。
じゃあ、君にずっと好意を寄せている男はどうしたらいい?
もう5年目。
いい加減あきらめろと自分に言い聞かせるけど、それでもあきらめきれない。
この年月の中で告白をしたことももちろんある。
好きだよと。
それでも彼女は「私も敦賀さんのこと尊敬していますよ」と返ってくるだけ。
きっと彼女は俺の気持ちちゃんと気づいてる。
それでも気づかないふりをしているのは―――・・・・


仕事を終わらせてその場所に向かう。
彼女はもう来ているだろうか。
時間は夜10時。
ドアを開けると、小さな鈴の音が聞こえる。
マスターが、「いらっしゃいませ。奥にいらっしゃいますよ」と小さく声を掛けてくれた。
金曜の夜なのでカウンターにも何人か客がいて、蓮の姿をみてびっくりしている女性客もいた。
マスターとカウンターにいる客に軽く会釈をし、蓮はキョーコのもとへ向かう。
キョーコは他から見えないようになっている場所に座っていた。
ぼうっと外を眺め、手にはカシスオレンジ。
彼女が好きな甘いカクテル。

「待たせたね」
そう声を掛けると、ゆっくり彼女がこちらを見る。
「すみません。急に」
「いや、いいよ。俺も飲みに行きたかったし。車を一度停めに行ってきたから遅くなってごめんね」
「いえ。私もさっき来たところなんです。私から声かけたのに敦賀さんより遅くなったらどうしようかと思っていました」
やわらかく笑う。
瞬時に何かあったと感じてしまった。
でも、聞かない。
聞いたところで彼女は「なんでもありませんよ」と言うから。
今はこの空間を一緒に過ごすことにする。
「明日は朝からですか?」
「ん?そうだけど9時に起きればいいから大丈夫だよ」
「・・・・・・いつでも帰ってくださいね。敦賀さん、忙しいんですから」
申し訳なさそうにそう言う。
「うん。大丈夫だよ」
少しの時間だけでも君に逢いたかった。
そう言ったら君はどう反応してくれる?
君を想う一人の男と認識してくれるだろうか?

マスターにビールを頼むと、つまみと共に持ってきてくれた。
「お疲れさま」
グラス同士をカチンと鳴らす。
彼女も俺も一口飲む。
ふふっ、と彼女が笑った。
「どうしたの?」
そう聞くと、嬉しそうに「絵になるなと思って」と言った。
「ステキなお店に目の前にはいい男。これ以上の条件ってないなあって」
「君もいい男だと思ってくれるんだ?」
「もちろんですよ。私をなんだと思ってるんですか」
「何って、最上キョーコでしょ」
「ええ、まあ」
うつむき加減でそう言うから、自然と上目遣いになって。
そのしぐさがたまらなく可愛い。
「ねえ。最上さん。今日は何の仕事だったの?」
「今日は・・・・CM撮影でした」
「へえ、どんな?」
「・・・・・・・えと、 」
彼女の表情が変わった。
あまり触れて欲しくないことだったのか。
「・・・あったかい感じのCMですよ」
「そう・・・。さ、飲もうか。今日はそのために来たんだしね。酔っ払ってもいいよ?介抱はしてあげるから」
口角をわざとあげそう言うと、何かから解放されたかのようにほっとした表情をした。
「それはこっちの台詞ですよ。敦賀さんが酔っ払ったら写真流しちゃうんだから」
そんな憎まれ口も可愛くて。
ねえ、君が今抱えているものは何?
いつまで待てば君は本音で俺と向き合ってくれる?
どんなことでもいいんだ。
どんな些細なことでもかまわない。
君の唯一になりたい。

一人で何もかもを抱えないで。
ここに君を心配する者もいるのだと知ってほしい。





今回は序章的感じです。
LOVE | コメント(2) | トラックバック(0)
コメント
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Re: タイトルなし

S様♪ 

はじめまして。
『LOVE』と『幸せのカタチ』気に入っていただけたようでよかったです。

記憶喪失ネタでご飯3杯!!
相当好きですねv
ってか、私も好きで書いたんですけどねvv

また是非遊びにいらしてくださいね~vv

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