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優しい時間 26

2009/12/31 Thu 00:14

12月31日!大晦日になりましたね!

なぜか今年はいまいち年末という感じが全くしません。大晦日になった今でも、です。

ですが、そんな感じがしなくても、今日で2009年は最後!

今年一年、支えてくださった皆様。
本当に感謝しております。

今年は、私自身、本当に色々あった一年でした。
ブログ・二次をはじめたのも今年。
仕事で異動があったのも今年。
腰を痛めて動けなくなったのも、心を壊しかけたのも、全て今年です。

そのたびに皆様に助けていただきました。
本当にありがとうございます!

今は本当に元気で、急がしくも楽しい日々を過ごしています。

大殺界1年目ももうすぐ終わり!2年目に突入!(・・・あと2年あんのか・・・・)

今年最後のUPは優しい時間です!(本当はもっと元気な短編とかがよかったんだけど、すみません!)

今年は大変お世話になりました!
来年もよろしくお願いいたします!
みなさま、よいお年をお迎えくださいませ!

では、続きより、優しい時間 26話です!




欲しいのはたったひとつ。



優しい時間 26



俺の家族・・・。
そう答えて、キョーコが俺の妹だという報道がワイドショーで取り立たされた。
日本は平和だ・・・。
ついついそう感じてしまった。
俺のことなんかよりも先に報道することはないのかとさえ思ってしまう。

『妹』
家族だと言えば、キョーコが妹だと思われることは当たり前のこと。
ましてや高校生。

それでも・・・
「妹か・・・・」
当たり前のことでも、なぜかその言葉は重く感じた。
6歳差。相手は高校生。
大人になってしまえば、キョーコが成人をしてしまえばなんともない差。
でも今俺は24歳の社会人。キョーコは高校生。
妹だとは言いたくない。
妹だとは思いたくない。
いつから妹ではなくなったのだろう。
だって、子供のころはキョーコは俺にとって妹だった。
妹のような存在だったのに。

きっとキョーコにとって、俺は兄以上の存在ではないけれど。
この先も兄以上の存在になれることなんてないかもしれないけれど。
今のこのポジションを失うわけにはいかない。

特別になりたい。
兄貴じゃなくて、一人の男として見てもらいたい。
今よりももっと近い存在になりたい。

「・・・なんて、望みすぎなんだろうか・・・」

本当はあんな記事が出た時に一番怖かったのは、またキョーコが離れていってしまうんじゃないかってこと。
俺に迷惑をかけたって思って、あのときのように俺の前から姿を消してしますんじゃないかって。
これからの道に必要なことなんだ、なんて琴南さんに言ったけど、家に帰ってキョーコが居ることに安堵したから言えた言葉だった。
いつもと変わらずキョーコが接してくれたから言えた。

俺は決して君を隠しておきたいわけじゃない。
普通の家族のように、堂々と歩きたいだけ。
それがたとえ兄妹としてでも。


「兄貴にとってあんたが一番で、あんたにとっても兄貴が一番!そうでしょう!!」
「ちょっ・・・モー子さん!声おっきい!」
「いいのよ!この家広いんだから聞こえやしないわよ!」
「そんなことないよ、聞こえちゃうよ!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「え・・・・?」

い・・・今・・・・?
なんて・・・言った・・・?

俺が一番・・・?
それは・・・どういう意味で・・・?

リビングに居る俺にキョーコの部屋の二人の会話が聞こえてくる。
立ち聞きなんてしてはいけないってわかっているけど、俺の脚はそこから離れようとしない。

聞きたい。知りたい。君の気持ち。

「あんたにとって、敦賀蓮ってどんな人?」

ドクン。

「蓮兄?どうしたの?いきなり・・・」

それは俺が一番聞きたかったこと。

「う・・・うん・・・。えっとね・・・蓮兄は・・・」
「蓮兄は?」

ドクン、ドクン、ドクン、ドクン・・・

キョーコにとって、俺は?


「世界で一番・・・幸せになってほしいひと・・・かな・・・」


ドクン・・・ッ











世界で一番幸せにしたいのは君。
世界で一番幸せになってほしいのも君。

俺の幸せは君と共にあるんだよ。キョーコ。


「・・・好きだ」

「君が、好きだよ・・・」

この想いは、いつになったら言えるのだろう・・・



***



「敦賀君。今日はよろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします。内田さん」
今放送されているドラマの番宣のために出演することになったトーク番組。
メイン司会である内田さんは、以前ドラマで共演したことのある人だ。
俳優業もタレント業もなんでもこなす人気芸能人。

「敦賀君、熱愛報道じゃなかったんだって?」
「ええ。残念ながら」
「ほんと、残念。容赦なく突っ込もうと思ってたのに」
「・・・お手わらかにお願いします」
「さすがに敦賀君がゲストに来るっていうことで、視聴者からたくさんの質問が来てるそうだよ。頑張ってね」
「できる限り、がんばりますよ」

まったく、この時期に。
本当に熱愛報道なら、どんなによかったか。

そんなことを思いながら、俺はトーク番組に出演した。








「蓮、お疲れ」
「・・・社さん・・・」
「ぐったりって、感じだな。まあ、仕方ないか」
「ええ・・・さすがに疲れました・・・」

トーク番組は、演技をするよりも気が張るような気がする。
余計なことは言ってはいけない。
少しの気の緩みで、世間は違う方向に話が進んでしまう。
本当は言いたいこともちゃんと言えない。

「今日はもうこれで終わりだし、キョーコちゃんの手料理食べてゆっくり休むんだよ」
「はい・・・」

早く帰ってキョーコと話をしたい。
キョーコの顔が見たい。
キョーコの声が聞きたい。

キョーコを・・・抱きしめたい。

想いはどんどん大きくなる。

もう、自分では支配できないくらいに。


浮かぶのは君の笑顔。
蓮兄と呼ぶ声。

君をなくしたら、俺はもうきっと立ち上がれない。



「蓮兄、お帰りなさい」
「ただいま、キョーコ」
「んぐっ・・・ちょ・・・!蓮兄、苦しいです!」
「ん・・・ちょっとだけ抱きしめさせて」

家に着いてキョーコを見たとたん、体が動いた。
自分の意思では止められず、気づいたらキョーコを抱きしめていた。
俺の腕の中でもがく体は、観念したようにおとなしくなり、俺のシャツのすそをぎゅっと握ってくれる。

俺はいつまでこの子のそばにいれるんだろう。
君はいつまで俺を一番にしていてくれる?

「蓮兄・・・?」
「ん?」
「どうしたんですか?」
「うん・・・今日はちょっと疲れてね。キョーコ補給」
「つ・・・疲れたときはちゃんとご飯食べて寝るのが一番ですよ!だから、あの・・・蓮兄・・・」

ああ、君は俺の言葉の意味はわかってくれないんだね。

俺が今欲しいのは君のぬくもりなんだ。

「ん。ごめん」
もう一度ぎゅっと抱きしめてキョーコの身体を離す。
「今日の夕飯は何?」
「えと・・・今日は肉じゃがです・・・」
「手を洗ってくるよ」
「はい」

いつものようにぽんと頭を撫でて、おでこにキスをする。
そのまま洗面所に向かおうとしたときに、くん、と服を引っ張られるような感覚。

ん?と振り返ると、心配そうに俺を見上げるキョーコがいた。

「どうした?」
「・・・それは、こっちのセリフです・・・。蓮兄こそ、どうしたんですか?」

ああ、そんな顔しないで。
そんな顔で俺の心配なんかしないで。


抱きしめて、めちゃくちゃにしたくなる。


「なんでもないよ。本当に今日の仕事で疲れただけだから。キョーコのご飯を食べればすぐに元気になるよ。ついでに一緒にお風呂に入ってくれたらもっと元気になるんだけどね」
「んもう!なにばかなこと言ってるんですか!」
「お風呂がダメなら添い寝でもいいよ?一緒に寝てくれる?」
「蓮兄!変なことばっかり言っているとご飯もなしにしちゃいますよ!」
「それは困る」
くすくすと笑って見せると、ほら君はいつもどおりの顔をする。
真っ赤になって、ちょっと怒って。
―――そして、はにかむ。

兄妹の時間にホッとしている。


『敦賀君。そのうち妹さんにも彼氏ができて出て行くときが来るよ。そのときに兄貴はちゃんと祝福してあげなくちゃいけないよ』


そんなこと、できるはずがない。

あの子は俺のものだ。

ずっと大切にしてきた俺の宝物。
やっとみつけることができた、たったひとつの宝物なんだ。

誰にも渡さない。


君にとって俺が一番なら、このままでも俺はかまわない。
でも、他の誰かを君の特別にしないで。
他の誰かを好きになったなんて言葉を、この先俺にしないで。

ずっと俺のそばにいて。



キョーコへの感情は膨らむばかりで、やがて俺の全てを覆いつくす。
これが独占欲。
他の誰にも持ったことのない感情。

君だけに向かう、俺の想い。
いつか、ちゃんと・・・・。



















今日のトーク番組によって、俺たちの関係がまた違うものになることを、俺はまだ知らなかった。




つづく








しまったーーー!また自分を追い込んでしまったような気がする!
続き、どうしよう!ま、いっか!(←軽っ)

暗いまま今年のUPを終了することを許してください!

それでは、またーーーーー!!!
元旦にお会いしましょう!
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