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優しい時間 25

2009/12/27 Sun 18:54

ぺろっとクリスマスも終了しましたね。

忘年会の余興ですが。
絶対最優秀賞をとった!!!!と思っていたのに、2位。

納得いかねえ!ぜったい私たちのほうがよかったのに!
みんなウチの部署のを大絶賛してたのに!!!!

2位が決まってから主任はヤケ酒飲み出し、2次会で科長も「やっぱり納得いかない」といい続け。

私たちも自分たちが絶対よかった。かわいかったと譲らず(笑)

なんというか、自分たち大好きなうちの部署(爆)

でも、他の部署の余興は見てませんが、本当に上手に踊れていたと思いますv
楽しかったですvv

さて、やっと来ました私のお休み!
全身かゆかゆ・・・orに大変悩まされておりますが・・・(絶対疲れだ!ストレスだ!・・・と自分に言い聞かせ)

なんとか書けました。優しい時間。
続きよりどぞ~★





ホッとした。
いつもと変わらない蓮兄だったから・・・ホッとした・・・。



優しい時間 25



「・・・やっぱり・・・あんたの手料理おいしいわね・・・」
「そう?ありがとう。モー子さん」
「毎日食べてたら確実に太りそうだわ。おいしすぎて食べ過ぎちゃう」
「あはは。まっさかあ。聞きました?蓮兄、ちゃんと食べてくださいね」
「ちゃんと食べてるだろう。キョーコのご飯は」
「う・・・それは・・・そうですけど・・・」

楽しい時間。
蓮兄が笑ってて、モー子さんも居てくれて。
私の料理をおいしいって食べてくれる。

嬉しい。

本当は怖かった。
蓮兄が疲れた顔で帰ってきたらどうしようって。
私とのあんな記事が出たせいで、記者の人達にもみくちゃにされたりたくさんのカメラに囲まれたりして迷惑かけてしまったかもしれないって思って。
順調に行っている蓮兄の仕事に、私が影を差すような真似をしてはいけない。
だから・・・こんな風にいつもと変わらないように笑ってくれる姿は、嬉しくてたまらなかった。

「ごちそうさま。おいしかったわ。キョーコ」
「ありがとう」
「片付けは俺がするよ」
「いいですよ。蓮兄は疲れてるんですから。私がします」
「じゃあ、一緒にしようか。キョーコ」
「お取り込み中に悪いですが、私がキョーコと一緒に後片付けしますので、敦賀さんはどうぞ休まれててください」

モー子さんの申し出もあり、私はモー子さんと一緒に片づけをし始めた。
「兄貴・・・いつも片付けしてくれるの?」
「え?あ・・・うん。疲れてるから休んでてって言うんだけど、二人でやれば早く終わるでしょって」
「ふうん」
「?・・・なに?」
「なんでもないわよ」
「えー?気になるじゃない!教えてよ、モー子さぁん!」
「・・・・・・・あとで・・・言うわよ」
「えー?絶対よ?」
「わかった、わかった」
はあ、とため息をつきながら私が洗剤で洗った食器を水で流してくれる。

モー子さんはとても美人だ。
長い黒髪と綺麗な顔。文句を言いながらもしっかりと付き合ってくれる、私にとって親友でありお姉さん的存在。
高校2年生の4月に出逢って、裏表のないこの人に惹かれた。
将来の目標を持って、背筋を伸ばして歩く彼女がとても綺麗で、私が憧れる女性の一人でもある。

きっと、蓮兄の隣に立つ女性は、モー子さんみたいな人なんだろうなって、そう思う。
美人でスタイルもよくて頭もよくて。
そんな二人のツーショットならば、きっと誰も文句なんか言えない。
誰もが納得する。

「キョーコ?」
「え?」
「終わったわよ。リビングに行きましょう?」
「あ・・・うん。そうね」
「・・・どうしたのよ。ぼおっとして」
「ううん!なんでもないよ!あっち行ってテレビでも見よう!」
「・・・・」

いけないいけない。
何を考えているの。私は!
そんなこと思ってはいけないのに。
ちゃんとわかっているのに・・・!

ぶんぶんと頭を振って、とらわれていた思いを打ち消す。

こんな気持ちは持ってはいけない。
こんなもの、私には必要はないんだから。



***



「本当にあんたんちのお風呂って大きいわよねえ」
「そうだね。蓮兄のこの家、大きいもんね。お風呂も本当に大きい。でもね、蓮兄が昔住んでいた京都のおうちのお風呂も大きかったんだよー」
「へえ。そうなんだ。もともとボンボンなのね、シスコン兄貴」
「もう、モー子さん。蓮兄のこといつもシスコン兄貴なんて・・・・」
「シスコンはシスコンでしょうが」
「・・・・・」

あ・・・また暗い顔をする。
まったくこの子は・・・嘘がヘタな子ね。
しかもそのことに自分は自覚してないから、タチが悪い。
いい加減に認めなさい。
あんたの中で、あの兄貴がどういう存在なのか。
気づいてないのはあんたたち二人だけなのに。

「あんたたちって・・・まるで新婚夫婦みたいよね」
「へ?」
「何?」
「なにって・・・それはこっちの台詞なんだけど・・・一体どうしたの?モー子さん」
「言葉通りの意味よ。一緒に食器の片づけしたりなんて、四六時中一緒にいたい新婚夫婦みたいだなって思っただけよ」
「蓮兄は・・・優しいから」
「あんただから、じゃない?」
「・・・・・そんなこと、ないよ・・・」

そんなこと、あるのよ。
この子に自分たちのことを傍からみる力があればいいのに。
シスコンって言葉に敏感になるくらい、妹という立場を嫌がっているくせに、自分は妹だと自分自身に言い聞かせる。
恋愛の対象からはずさせるために。
きっとこの子にとって、自分の身を護るための無意識の行動。
それが結果的に自分を追い詰めていることになっているなんて思ってもいない。

「蓮兄は・・・本当に優しい。今回の事だって・・・怒ってなかった・・・」
「怒る?どうして兄貴が怒る必要があるのよ。怒ってもいいのはあんたのほうなのよ」
「だって蓮兄のお仕事ってイメージも大事じゃない。私なんかとのスキャンダルなんてあっちゃいけないもの」
「・・・・・はあ・・・・」
「・・・・・・?」
「・・・、~~~~っ」
「・・・モー子さん・・・?」
「ああーーー!!!もう!!!!」

何よ!もう!!!
本当に苛々するわね!!!!
さっさと気づきなさいよ!あんたたち二人とも!!!
「兄貴にとってあんたが一番で、あんたにとっても兄貴が一番!そうでしょう!!」
「ちょっ・・・モー子さん!声おっきい!」
「いいのよ!この家広いんだから聞こえやしないわよ!」
「そんなことないよ、聞こえちゃうよ!!」
しーしーって必死に私を止めてくるけど、やっぱりなんだかむしゃくしゃする。
私はキョーコの肩を掴んで、私の目をまっすぐに見させる。

「あんたは何がそんなに不安なの?兄貴はあんたのこと本当に大事に思っているじゃない」
「モー子さん・・・?」
「あんた、ここは兄貴の家だって言ったわよね?でも、違うでしょう?」
「え?」
「ここはあんたの家でもあるでしょう?」
「・・・・・」
「少なくとも、きっと兄貴はそう思っているはずよ。いい加減そのくらいわかってあげなきゃ、兄貴のほうもかわいそうだわ」

私とキョーコが出逢って、まだ一年と少しだけど、この子の人柄も優しさも充分知っているつもりだ。
初めてこの家に来て、敦賀蓮と会って、あの人のこの子を見る目がとても優しいことにすぐに気づいた。
その目は愛しい人を見る目で、この人にとってキョーコは世界でただひとりの女性なんだろうって、そう感じた。
そして、それはキョーコにとっても同じ事で。
なんだ、幸せなんじゃないって思った。
でも、時々見せるキョーコの翳り。
そんなに迷惑とか気になるものなのかしら。
私とキョーコは育ってきた環境が違うからわからないのも無理はないかもしれない。
でも、わかりたいとは思う。
この子の不安が少しでも解消できるのなら、どんな相談だって乗るつもりでいるし。

「ねえ、キョーコ」
「・・・ん?」
「あんたにとって、敦賀蓮ってどんな人?」
「蓮兄?どうしたの?いきなり・・・」
「いいから!」
「う・・・うん・・・。えっとね・・・蓮兄は・・・」
「蓮兄は?」


「世界で一番・・・幸せになってほしいひと・・・かな・・・」


なんで・・・なんであんたはそんなふうに言うのよ。
今の自分の表情を鏡で見てみなさい。
人の幸せを願う顔じゃないわよ。

そんな淋しい顔して、人の幸せなんて考えないで。
自分と一緒に幸せになって欲しいってくらい・・・考えなさいよ。

「私は、兄貴よりもあんたに幸せになって欲しいわ」
「私?」
「そう。あんた」

なんでそこできょとんとするの?
意味がわからないわけじゃないでしょうに。

「モー子さん。私、今でも充分幸せなのよ?これ以上望んだら、罰が当たるわ」

「・・・・・・・」
「・・・モー子さん?」
「・・・バカね」
「え?」
「アンタって子は!本当に大バカ者ね!」
「えー?ひっどーい!何よ突然~!」

「・・・さい」
「え?」
「ちゃんと、笑いなさい」
「・・・・・」
「幸せって言うなら、ちゃんと笑いなさい。あんたは何もかもが後ろ向き過ぎる」
「そんなこと・・・」
「あるから言ってんのよ。そんな顔しているうちは、兄貴も幸せになんてなれないわよ。兄貴はあんたが一番なんだから」
「・・・・・」
「しっかりと自分の気持ちと向き合いなさい。あんたが怖がるようなことは何もないんだから」
「・・・・・」
「それじゃあ、お休み!寝るわよ!」
「う・・・うん・・・。おやすみなさい・・・」

カチリと消された部屋の電灯。
静かになった部屋。

キョーコ、今・・・何を思ってる・・・?

ちゃんと、あんた自身の幸せを願いなさい。
私はやっぱりキョーコに幸せになって欲しいのよ。



***



『大騒ぎとなった俳優、敦賀蓮さんの熱愛スクープでしたが、敦賀さん本人より、あの子は家族です、と恋人であることをきっぱり否定されたということです』

次の日の朝、ワイドショーでキャスターがそう言っていた。
モー子さんは朝ごはんを食べた後、用事があると帰っていった。
蓮兄は今日も朝から仕事。
私は一人、広いリビングでテレビを見ていた。

『妹さん、ということなんでしょうね。でも一緒に買い物をするなんて本当に仲のよいご兄妹なんでしょうねー』
『こんな素敵なお兄さんがいたら、自慢したくなりますよね。妹としては』
『敦賀蓮さんのようなお兄さんが欲しいですね』

恋人から一転、妹という立場。
「まあ、妹・・・なんだよね」
蓮兄は6歳上で、私が小さいときからずっと可愛がってくれて。
今もこうして一緒にいてくれるのは、妹だからだ。
私が・・・きっと蓮兄に兄妹以上の気持ちを持ってしまったら、今の生活が壊れてしまう。

妹だっていいの。
一緒にいられるのなら。
いつか、私じゃない誰かが蓮兄とこうして暮らす日がくることもわかっている。

だから妹以上の気持ちなんか持たない。
大丈夫。
私はそれ以上望まない。

「モー子さん・・・。やっぱり私は、蓮兄の幸せを一番に願うよ」

誰もいない日曜の朝。

目を閉じると、浮かんでくるのは蓮兄の笑顔だった。



つづく






続く・・・らしいですよ。
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