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優しい時間 24

2009/12/10 Thu 01:09

お久しぶりです!

更新なかなかできなくてごめんなさい!
忙しくて・・・(;;)

今日から余興第2弾の練習に行ってきました。

はっきりいいます。

すっげえ難しい!!!!

でも、下の子たちが頑張ってくれているんだから、私も頑張らなきゃね!!

でも、踊り・・・覚えられるかなあ・・・さっそく筋肉痛ですorz

「コマドさんは一番前でお願いします」

・・・・・・・ええええええええええええええええ∑(゚Д゚)

どうやらごまかすのは無理そうです。
12月25日。忘年会余興ガンバリマス!!

今日は優しい時間の更新です><

続きよりどうぞーーー!



一歩を踏み出す勇気がないのは俺も同じなんだ。



優しい時間 24



「・・・・・・・・蓮」
「はい?」
「この時・・・楽しかっただろう?」
「もちろんですよ」
熱愛スクープと載せてくれた某雑誌を社さんが読みながら呆れたように話している。
スクープ云々は本当に間違いだけど、あの時はキョーコと一緒に買い物をして一緒に歩いて。
本当に楽しかったんだ。
よく考えたら、この3年間二人で買い物に行くっていうのは本当にしたことがなかった。
食料の買出しも、一緒に行くと言っても断られていたし、ほとんどキョーコが学校帰りに済ませてきていた。

俺が買い物籠を持って、キョーコの手をつないで、キョーコが必要なものを取って俺の籠に入れるなんてこと・・・・。
嫌がりながらも手をつないでいてくれたキョーコ。
君の隣に立つことをようやく許してもらえたようで・・・・。
そのときのことを思い出して、緩みそうになる頬を社さんに気づかれないように手で隠す。

「キョーコちゃん・・・大丈夫かなあ・・・」
「そう・・・ですね。まあ、あの子には頼もしい親友がついていますし・・・」
・・・その親友に俺が怒られるような気がするが・・・。

以前、紹介したい親友がいるから家に連れてきてもいいかと尋ねられたことがある。
俺に迷惑をかけるから、といつも俺のことを周りには隠したがるキョーコ。
そんなキョーコが、俺との関係を話してもいいって思えるほど信頼できる友達はどういう子なんだろうって思った。
でも、そんな友達にキョーコが出会うことができたのが何よりも嬉しかった。


「ちょっと、キョーコ・・・!」
家にその親友・・・琴南さんが来て、俺と会ったときの彼女の顔を今でも覚えている。
それは、一般のファンの子たちのような、赤くなったり興奮したりするような表情ではなく、口をパカーっと開けて、せっかくの美人が台無しだ・・・といいたくなるほどひどい顔をしていた。
「えっと・・・いらっしゃい」
そう声を掛けると、はっと気づいたのか今度はすごい勢いで彼女は隣のキョーコを見た。
「キョーコ・・・!あんた・・・!!!」
「え・・・何・・・?」
「何って・・・!これ、どういうことよ・・・!」
「えっと・・・モー子さん・・・。この人が蓮兄です・・・」
噛み付きそうな勢いでキョーコの肩を掴む彼女に、キョーコも圧倒されたのか出てくる言葉は敬語だった。
「そんなことはわかってんのよ!」
「え・・・え・・・っと・・・」
動揺するキョーコから、彼女の視線はこちらに向く。
「はじめまして。琴南奏江です」
「は・・・はじめまして。敦賀蓮です」
「言っておきますけど、キョーコの生活を乱すようなことはしないでくださいね!」
睨んで俺にそういう彼女に、俺は安心した。
この子ならキョーコのことちゃんと見てくれる。
そう確信した。

親友を手に入れたキョーコは、以前よりもずっと明るくなった。
モー子さんがっどうしたこうした・・・と食事中に彼女の話をにこにこしながら話すことも少なくない。
本当に彼女のことが大好きなんだと、感じる。
それはもう、妬けるほどに。

きっと今回のことでも、彼女が助けてくれることは充分にわかている。
ただ、俺のほうにも厭味が飛んでくるだろうけど。

「事務所のほうからは特別コメントは出さないみたいだぞ。どうするつもりだ?蓮」
「どうするも何も、聞かれたら答えはひとつですよ。あの子は俺の家族です。そう答えるだけです」
「でもさ、蓮。普通兄妹で手なんかつながないだろう?よっぽどのシスコンだと思われるぞ。それはそれで敦賀蓮のイメージに関わるんだけど・・・」
「さあ?俺、ひとりっこですから、普通の兄妹がどういう風に接するのかなんて知りませんよ」
「それはそうだけど・・・一般論だよ。いっ・ぱ・ん・ろ・ん!」
「頭にだけ入れておきます」

普通なんて知らない。
第一俺とキョーコは兄妹ではないし。
あの子がよちよちと歩いていたときからずっと繋いで歩いてきたんだ。
これからもできることならずっと繋いで歩いていきたい。
昔よりもずっと大きくなったキョーコの手は、それでも俺の手よりずっとずっと小さくて。
でも、あの子の小さな手は俺を強力に癒してくれる。
あんなに安心できる手を、俺は知らない。
あんなに愛おしく思う手を、俺は他に知らないんだ。


次の仕事場所に移動すると、そこに待ち構えていたのはたくさんの記者たち。
「敦賀さん!今回の記事は・・・」
「敦賀さん。恋人は高校生なんですか!?」
「敦賀さん、初めての恋愛報道とのことですが敦賀さんから一言・・・」
「敦賀・・・・う・・・!」
ざわめく記者たちと俺の間に社さんが入り込む。
そのとたん、彼らは一気に固まった。
まるで、氷ったように動かない。
―――いや、動けないんだろう。社さんの氷のような鋭い視線で。
動けない報道陣の間を難なく通り抜けながら
「あの子は恋人ではなく、俺の家族です」
とりあえず笑顔で報道陣にそう答えて、俺は仕事に打ち込むべく仕事の現場に入った。

「やっぱりいたな・・・。報道陣。そりゃあ、お前のはじめてのスクープだもん。騒ぎたくもなるよなあ・・・」
「助かりましたよ。社さん」
「いや、俺はこんなことしかできないし。俺はお前にいい仕事してもらうためにいるんだしな」
社さんに肩をぽんと叩かれて、仕方ないなあお前・・・ってそんな顔で笑われた。
その顔が無性に安心させてくれたから、俺もほっとため息が出た。
「ありがとう・・・ございます」
マネージャーが社さんで本当によかったと心の底から思った。



***



「ただいま。キョーコ」
メールで知らせておいた時間通りに帰ると、自宅にはキョーコの親友の琴南さんも居た。
もちろん彼女がここにいることも、今日は泊まるということもキョーコからのメールで知っていたのだけれど。
「いらっしゃい。琴南さん」
「お邪魔してます。敦賀さん」
にっこりと綺麗な笑顔で挨拶をしてくれる彼女の本心は決して笑ってなどいないことは充分にわかっている。
俺に真正面に厭味を言ってくるのは、ウチの社長と彼女くらいなものだろう。
それはいっそ清々しいと思うほど小気味良い。
「蓮兄おかえりなさい!ご飯もうちょっとでできるんですけど、先にお風呂に入ってきます?」
料理の手を止めて出迎えてくれたキョーコ。
今朝寝坊したせいでちゃんと顔を合わせることができなかったからなのか、余計に今が嬉しく感じられる。
今朝の分もしっかりと挨拶をするべく、俺はキョーコの身体を抱きしめた。

「!!!!れれれれれれれ蓮兄!」
「ただいま。キョーコ」
じたばたともがくキョーコを、しっかりと抱き込む。
「何してるんですか!離してください!」
「今朝の分までしっかりとハグしておかないと」
「なんですか!今朝の分って!」
「今朝の分だよ。いつもハグをしておはようって言ってるじゃないか」
「そんなことしてないじゃないですかあ!!!」
「そう?俺はしてると思ってたけど」
「冗談はやめてください!モー子さんも居るんですから!!!」
更に暴れるキョーコをそのまま抱きしめて、琴南さんに視線を移すと、冷たい目で見られていた。
これ以上いじめてキョーコに近づいてもらえなくなることを考え、キョーコの体の拘束を緩めると、キョーコはばっと勢いよく離れた。
「蓮兄!冗談も大概にしてください!んもう!さっさとお風呂に入ってきてください!」
「はいはい。ご飯楽しみにしてるよ」
ちゅっとおでこにキスをすると、真っ赤になって怒りながらキッチンの中に消えていった。
そんなキョーコの姿を眺めていると、背後から「はーーーー」っと大きなため息が聞こえた。

「どうしたの?琴南さん」
「どうしたのも何も・・・。呆れているだけですよ」
「そう?」
「大体、昨日の写真にしても、ちょっと迂闊だったんじゃないですか?」
「そう・・・思う?」
「当たり前じゃないですか!大体、有名税って物を考えてくださいよ。迷惑をするのはキョーコなんですよ」
「何か・・・あったの・・・?」
「・・・・・・・・・」
琴南さんは言いにくそうな顔をして、長いストレートの髪をかきあげた。
何があったかなんて、そんなこと容易に考えられる。

「君がキョーコの親友で居てくれて本当に感謝してるよ」
「・・・・・・・」
「でもね、これはこれからの道に必要なことでもあるんだ」
「でも!今じゃなくてもいいじゃないですか!大体、キョーコがあんな写真撮られる必要はないと思います。ましてや、苗字だって違うし、今回のことがなければキョーコはあなたとの接点はどこにもなかったんですよ。嫉みの標的にされるのはあなたではなく、間違いなくキョーコなんです!」
うん。
それもね、充分にわかっているんだ。
それでもこれは俺が選んだ道で、キョーコと居られることを誇りに思っているからこそのことで。

「キョーコが・・・辛い思いをするのはいやです・・・」
うつむいて、静かに琴南さんが言った。
「うん。俺もだよ」
「じゃあ、なぜ・・・」
「琴南さん。俺はね、キョーコからとても大事にされていること、わかってるんだ」
「・・・は・・・?はあ・・・そうですね・・・」
「俺にとってもキョーコ以上に大切な存在はいないんだ」
「・・・はい。それも知っています」
コクンと頷きながらまっすぐに彼女は俺の目を見る。
「でも、キョーコの中での最優先事項は俺を大事にしていることよりも、俺に迷惑をかけないための行動なんだよ」
「え・・・?」
よくわからないって、そんな顔をしている琴南さん。

「正直俺は君のことがうらやましいよ」
「敦賀さん・・・?」

うん。本当にうらやましくてたまらない。
だって君はキョーコにとって唯一無二の存在で、遠慮とか迷惑とかそんなことも考えずに接することができる存在で。
俺は3年一緒に暮らしていてもその壁を越えられない。

・・・それならばいっそ自分からその壁を壊すために行動してみるのも悪くないって思った。
スクープされたのは俺のせいで、キョーコは何も悪くないってこと。
俺が迷惑なんて思ってないって、君となら誰にばれてもかまわないって、それを示したかった。
誰でもないキョーコ自身に。

「・・・うらやましいなんて・・・お門違いもいいところですよ。敦賀さん」
「そうかな」
「そうですよ。大体そんなことを思う前にちゃんとやるべきことがあるんじゃないですか?はっきりと言わないと気持ちは伝わらないんですよ」
まったく・・・とあきれたようにつぶやきながら琴南さんはリビングのほうに脚を向けた。

「うん。そうだね・・・」
はっきりと言わないとキョーコには伝わらないことはちゃんとわかっている。
でも、俺の言葉をキョーコは信じてくれない。
迷惑なんて思ってない、君を嫌ったりなんかしない・・・いくら繰り返しそう言ってもキョーコは信じてはくれないんだ。

家族になっている気でいるのはもしかして自分だけで、キョーコにとってはそうではないのかもしれない。
いつかまた君を失ってしまいそうで怖くてたまらない。
いつまで君はそばに居てくれる?
いつになったら俺を君の中に住まわせてくれる?
怖いのは君からの拒絶。

「どうしたら愛してること、ちゃんと伝わるんだろう・・・」

溢れてくるのは愛情。
毎日毎日増えていくこの思いを、伝わらない思いを。
これからどうしたらいいのだろう。

まるでタチの悪い病気のように、俺の心を侵食する。

「蓮兄?」
「え・・・?」
その声にはっと下を見れば、キョーコが見上げていた。
「どうしたんですか?もうすぐご飯できますよ」
「あ・・・ああ・・・ごめんね。仕事のこと考えてた。さっと風呂に入ってくるよ」
「はい。でもちゃんと温まってから出てきてくださいね」
「うん。行ってくる」
「はい」
ぽんぽんと頭を撫でてバスルームに向かう。
シャワーの湯を頭から浴びながら考えるのはキョーコのこと。


ねえ。
いつか俺の本当の気持ちを伝えたら、君はどう反応する?

俺はそのときのことを考えると怖くてたまらないんだ

きっと、そのとき俺は君から拒絶される。
そんな気が・・・する。



つづく







どいつもこいつも(私も)ネガティブ思考!
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