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優しい時間 23

2009/11/28 Sat 22:26

昼間、ただの愚痴を書いてごめんなさい。

研修中でしてね。すっげえ眠かったんです!もう始まる前から!!!
でも、自称まじめなコマドさんは最後まで眠ることなくしっかりと研修受けましたよ!

まあ、なんて自分の脳のやばさがわかった研修だったんでしょうね!
まったく畑違いすぎて難しかったのですけど><

私の3行にコメをくださった、ひまり様・ともにょん様・今日も晴れ様、ありがとうございましたーー!!

研修中、一番前の席でしたがしっかりとコメントを読ませていただきましたよ!(←ダメ人間)

3連休も今日でおわり。珍しく引きこもれない3日間でした。
(でも、昨日もすっごく楽しいイベントに行ってきましたvどんどん増えてく2ショット写真ににこにこっすv)

明日から・・・仕事・・・行きたくないなあ・・・・orz

長いこと更新せずにごめんなさい!
今日は優しい時間23話!以下よりどうぞ!!!




もしも俺の頭の中を覗かれたら、99%はキョーコで占めているんだろう。




優しい時間 23




「蓮兄!!!私、寝坊しちゃったんです!もう行きますね!朝ごはん作れなくてごめんなさい!」
ばたばたと音が聞こえたと思ったら、愛しい声が遠ざかっていく。
「ん・・・キョーコ・・・?」
静かになった・・・と思った瞬間、聞こえ始める俺の携帯電話の着信音。
この音は、キョーコ専用の着信音で。
通話ボタンを押すと『蓮兄!』と可愛い声が耳元で聞こえた。
「おはよう・・・キョーコ・・・」
耳元で聞こえたキョーコの声に、自分の頬が緩むのがわかる。
『蓮兄!遅れないようにお仕事行ってくださいね!それからご飯自分でちゃんと食べてくださいよ!』
「うん、わかったよ」
『本当にわかりました!?』
「うん。大丈夫」
『絶対ですよ!』
とどめのように言い切った後プツッと切れた電話に感じたのは、少しの寂しさと・・・俺は食事に関しては本当に信用されていないな、ということ。
日本で食べていたキョーコのお母さんの手料理が忘れられなかったことと、身近にいる食欲魔人へのうんざり感と自分の母親の変わり果てた味覚の合間で、俺の食事に対する欲求が見事に消し去られた。
日本にそのままいられたなら、俺の食欲がここまで壊れることもなかったはずだ。
キョーコと暮らし始めて、食べなければそれでもいいと思う俺に、怒ったのはキョーコだった。
蓮兄にはちゃんと食べて健康でいてほしいんですって、そう言って。

「まあ・・・信用されていないのは食事だけでもないか・・・」

昨夜キョーコと二人でハンバーグを作って食べた後、本題の進路先について話をした。
キョーコの中で、自分の進路・・・というか自分が何をしたいのかもよくわからない状態のようで。
話はさっそく行き詰まった。
別に今すぐ答えを出す必要なんてないけれど、進路希望を出さなければいけない日は確実にせまっているから、今答えが出ないのであれば進学をするようにキョーコに勧めた。
せっかくいい成績をおさめているし、このままただ働きたいというだけで自分のしたくない仕事をさせるのはあまりにももったいないし、第一そんなこと俺は許さない。

まだ17歳。
可能性はいくらでもあるんだ。
何も恐れることも気にすることも何もない。
君が気にしていることを、俺はひとつも気にしてなどいないのだから。

「・・・・・そろそろ・・・起きるか・・・・」
うだうだとベッドの上で過ごしていると、時間はもう午前9時。
今から顔を洗って支度をして・・・。
今日は社さんがここに来るって言ってたっけ。

RRRRRRRR・・・・

・・・・・・この音は・・・・・
「・・・・・はい」
『なんだ。相手が俺じゃ不満のようだな』
「・・・そんなことありませんよ。おはようございます。社長」
『ふ・・・まあいい。楽しそうにしてるじゃないか』
「・・・は?・・・・・は・・・まあ・・・」
なんなんだ。こんな朝っぱらから・・・。
「どうしたんですか?一体・・・」
『まるで恋人同士だな』
「はあ?」
恋人同士って・・・
「あの・・・本当になんのことですか?恋人って・・・」
『敦賀蓮。初の恋愛スクープ。お相手は女子高生』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」
な!?え!?
「そ・・・それって・・・」
『よく撮れてるじゃねえか。仲良く買い物している姿』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

心当たりは当然ある。昨日の俺とキョーコだ。
リビングに行き、テレビをつけるとちょうどワイドショーの時間で。
『初めての恋愛報道となった敦賀蓮さんですが・・・』
なんて話している女性アナウンサー。
昨日の今日で・・・こんなにも広まるのは早いものなのか・・・と、これまでそんな騒動がなかった俺にはある意味とても他人事のようにさえ思えてしまう。

「恋人同士・・・・」
『とても兄妹には見えないしな』
「・・・・・・そうですね」
それは・・・そうだろう。
俺とキョーコは兄妹じゃないし、俺に至っては日本人の血は1/4しか入っていないアメリカ人。
ふたりを兄妹というほうがおかしい。

テレビを見る限り、写真はとても粗いもので俺の顔もキョーコの顔もはっきりとは見えていない。
それでも、昨日キョーコの学校に行ったのも、手をつないで廊下を歩いたのも何人かの生徒には見られている。
俺はやましいことをしているつもりはさらさらないから、キョーコのことを隠すつもりもない。
でも・・・

『あの子を護ってやれよ。蓮』

静かに響いた社長の言葉。
俺は電話を持っていない方の手に力をこめてぐっと握った。

「わかっています」

これは俺が蒔いた種。
蒔いたからには責任持つよ。
俺の精一杯で君との世界を護るから。



***



「・・・・・・・・・・・・キョーコ」
「なーに?モー子さん」
「あんた・・・気づいてないの?」
「気づく?何に?」
「何って・・・」
「あ!もしかして寝癖ついてるの!?今朝ばたばたしてそこまで見れてなくって!私ちょっとお手洗いに・・・」
「違うわよ!」
慌てて席を立とうとした私の腕をモー子さんに掴まれた。
寝癖でなかったらなんだというのだろう?
「・・・・・・・もしかして・・・・変なもの私の顔についてるの?」
「・・・・・・・・・・そうじゃなくて・・・」
疲れたような表情をするモー子さんは、はあーっと大きなため息をついた。
????一体なんだって言うんだろう?
「モー子さん・・・気分でも悪いの?なら一緒に保健室に・・・」
「あんたねえ!」
モー子さんがバンって机を叩いて立ち上がったと思ったら、「あのう・・・」と後ろから聞こえた小さな声。
え?と思って振り向くと、ほとんど話したこともないクラスメイトの女の子たちが立っていた。
「な・・・何か?」
「あ・・・あのさ・・・最上さん・・・ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・」
ちょっともじもじしてなんだか言いにくそうに言葉を出すクラスメイト。

「これって・・・最上さん?」
「え?」
さっと出されたのは女子高生が見るのはあまり似合わない週刊誌。
モノクロの記事に書いてあるのは・・・
「敦賀蓮・・・初の恋愛スクープ・・・?」

え・・・・?恋愛・・・って・・・。
「・・・恋人・・・いたの・・・?」
「は?」
ふいにモー子さんの声が聞こえたから、私はモー子さんを見た。
だって恋愛って私知らない!
蓮兄に恋人がいただなんてこと・・・!
「モー子さん!私気づかなかった!恋人がいたなんて!」
「・・・・・・何言ってんの・・・あんた・・・・」
「え?」
机の上に置かれていた雑誌を、モー子さんが私の顔にぐっと近づける。
近すぎて文字も何も見えないほどに。

「こ・れ!この写真よーくみなさい!」
雑誌を受け取り、モノクロの写真をしっかり見る。
そこに写っていたのは・・・

「え・・・?」

「ねえこれ、最上さんでしょ?昨日敦賀蓮と廊下を歩いてたって友達に聞いたし!」
・・・・・・・・私はいつのまにか、モー子さんを除くクラスメイトの女子全員から教室の端に追い詰められていた。

これはなんて答えたらいいの?
私は敦賀蓮の妹だって言ったらいいの?
でも私と蓮兄が兄妹だって誰が信じるの?

ほら!やっぱり蓮兄があんなことするからこんなことになったのよ!
手を離してって言ってもずっと繋いでいるし、スーパーでも逃げないって言ってるのに手を離してくれないし!
挙句・・・こんな記事まで・・・。
私が相手なんて・・・そんなことあるはずないのに・・・。

「最上さん?どうなの?」
「えっと・・・」
「敦賀蓮とどういう関係なの?」
「・・・えっと・・・」

「保護者よ保護者」
迷っている私のかわりにそう言ったのはモー子さんだった。
「保護者って・・・」
「保護者は保護者でしょ。だからキョーコの三者面談に来たんじゃない。それくらいわかるでしょう?」
「でも苗字が違うじゃない」
「芸能人なんてほとんどが芸名じゃないの」
「敦賀蓮って確か本名じゃなかったっけ・・・?」
「そんなの情報が間違ってんじゃないの?」
「そ・・・そうかしら・・・」

モー子さんとクラスの女の子たちが話している。
えっと・・・これはつまり・・・蓮兄は私の保護者で納得してもらえたってこと・・・?

「最上さん!」
「はっはい!」
突然大声で名前を呼ばれて、つい大きな声で返事をしてしまった。
次の瞬間には、ぐっと近づいたクラスメイトの顔。
「あ・・・あの・・・」
あまりの迫力にどうしたらいいのかわからなくて、体が後ろに反り返る。

「最上さん!私敦賀蓮の大ファンなの!」
「は・・・はあ・・・」
「サインしてもらえないかなあ!?できれば紹介してもらいたいんだけど!!」
「え・・・」
一人がそう言ったら、我も我もっていつの間にかクラス以外の人まで私の回りに集まっていた。
知っていたつもりだったけど、やっぱり蓮兄ってすごいなって思った。
私の回りにこんなにたくさんの蓮兄のファンがいる。
蓮兄が日本に来てから、どんどん人気が上がっているのは知っていたけど、私にとって蓮兄は蓮兄で。
一緒に暮らし始めてからは特に、蓮兄は俳優の敦賀蓮ではなくて、幼馴染で家族の敦賀蓮だったから。
いつだって声を聞けて、おはようもおやすみも毎日当たり前のように言える。
本当はとてもとてもすごいことなんだ。

「ね?最上さん。お願い!」
「あ・・・」
「無理に決まってんじゃないの。あの人がどんなに忙しいか、この子の親友の私でさえ会ったことないくらいなのよ。こんなにいっぱい書く暇なんてないわよ」
「じゃあ順番制で・・・」
なおも言い募るクラスメイトに苛々したようにモー子さんが答える。
「結局これだけ書かないといけないなら負担になるだけでしょ。全員に書かないほうが公平ってもんでしょ」
「でも・・・」
「あ・・・あの・・・。ごめんなさい。サインは受けれないことになってるの」
なかなかおさまりそうにない女子生徒の騒ぎに、私は断りの言葉を入れた。




「あーーー!もう!!!苛々する!!!」
「モー子さん・・・」
「だって、あの女の最後の言葉聞いた!?」
「う・・・うん・・・」
「『なによケチケチしちゃってさ!』ってケチって問題じゃないでしょーーー!?」
「そうだね・・・」

放課後、モー子さんと一緒に帰っていると、周りに人がいなくなったとたんモー子さんが叫びだした。
「ったく!大体全てはあのシスコン兄貴のせいでしょうが!なんであんたがそんなこと言われる必要があるのよ!」
「蓮兄って・・・すごいよね」
「はあ!?あんた何言ってるの!今言っているのは兄貴がすごいとかそういうことじゃなくて!」
「うん・・・。でもこれだけ人気があるからだよね。騒がれるのもさ」
「・・・キョーコ・・・」
「ありがとうね。モー子さん。蓮兄と会ったことないなんて嘘までついてくれて」
「ああもう!本当にあんたって子は!!・・・シスコン兄貴に文句言ってやるわ・・・。行くわよ!あんたんち!」
「くすくす。うん。モー子さんならいつだって大歓迎だよ」

「あーあ・・・。なんで私なんだろうねー・・・」
「何言ってんのよ。あんた」
「ううん。なんでもないよー」
「ほら!サクサク行くわよ!今日の夕飯は何!?」
「あはは。泊っていく?」
「そうしようかしら」
「うん!決定!」

ねえ、モー子さん。
雑誌には初のスクープって書いてあったよ。
しかも相手が女子高生だなんて、あんまり印象はよくないだろうね。
せめて私じゃなくて、他の綺麗な女優さんやモデルさんならよかったのに。

でも、いつかきっと本当のことがこうやって記事になる日が来る。
そのとき私は笑っていられるのかな。
よかったねって言えるのかな。

なんで私は・・・結局自分のことしか考えられないんだろうね。

「どこまでも最低だわ・・・」
「え?何か言った?」

「ううん・・・なんでもない」

迷惑を掛けたくないなんて、本当は嘘だよ。
自分が傷つきたくない、ただそれだけ。

弱虫の私がここにいる。



つづく






ま・・・まだ・・・続きますorz
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