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優しい時間 22

2009/11/14 Sat 22:21


昨日、学習しました。

寝不足でお酒を飲むのは控えましょう。

仕事終わって睡眠時間1.5時間でエステに行って、そのあと飲みに行きました。
普段は生1杯飲んだら果実酒ロックに走るのですが、昨日はビールをよく飲みました。
気分よく、ギャーギャー騒ぎながら道を女の子2人で歩いていたのですが、そのうちだんだん気持ち悪くなり、リバー・・・(自主規制)。
しかも、某会場前で・・・すみませんすみませんm(__)m

これから忘年会も多くなる季節。
皆さん、体調も考えて飲みましょう!

私は・・・・また懲りずに飲みますよ。きっとね(←学習できてない!!)


今日は優しい時間 22です!

下記よりどうぞ★





世界中の誰に嫌われてもいい。
欲しいのはたったひとつの信頼。



優しい時間 22



びっしりのスケジュール。
ありがたいことだが、移動時間もあわせての約2時間半。どうにか開けてほしいと社さんにスケジュール調整をお願いした。
その日に入っていたのは、生番組への出演と雑誌の撮影。雑誌記者との対談。
生番組の出演はずらすことはできないから、雑誌の撮影時間をどうにかずらしてもらって。
なんとか手に入れた時間は夕方4時以降。
そのまま帰っていいよと社さんは送り出してくれた。

キョーコと暮らし始めたのがキョーコが中学3年生のとき。
転校が多かったキョーコは、俺と暮らし始めることでもう一度転校をした。
キョーコに中学校の思い出は特にないと言う。
人と関わること、思い出を作ることを諦めている感じがした。
そういう思いをさせてしまったのは明らかに自分たち大人のせいで。
仕方がなかったと、過去はもう取り戻せないということはわかってはいるけれど、やるせない思いは拭いきれなかった。

あの時も進路のことで悩んでいたな・・・ということはそれから3年も経つわけで。
3年分大人になったキョーコを、俺はずっとそばで見ることができた。
そばにいたのに、何も変えれていないのだと感じる。

いつだってあの子の中にあるのは、誰かに迷惑をかけないための道探し。
俺に迷惑を掛けたくない。
その思いは痛いほど伝わってくる。
でもねキョーコ。それは俺を信用していないってことなんだよ。
俺はどんな誰でもない、君にならどんな迷惑もかけてほしいって思ってる。
そんなことで君を嫌いになったりなんかしないから。

『最上キョーコさんの保護者の方ですか?私、キョーコさんの担任の椹と申しますが』
キョーコが風呂に入っているときにかかってきた電話。
担任教師が三者面談の日時について確認をしてきた。
それから、キョーコが就職を希望していることも。
『お仕事が忙しいということは聞いておりますが、ご家族のいい時間にこちらが合わせますので、一度ちゃんとお話をさせていただきたいと思っています。キョーコさんは成績も優秀で、このまま就職させてしまうのももったいない気がしまして・・・』

キョーコに面談の話もこれからの進路の話も聞いたことがなかった。
就職を希望?
あの子がしたいことがあるなら、反対なんかするつもりはない。
でも、もしそれが俺から離れるための手段なら?
だって、中3のときの進路さえも、高校進学じゃなくて就職でもいいと言っていたくらいだ。
自分の道を見つけるのはいいことだ。それなら俺だって精一応援する。
それが自分の意に反してでも進む道なら、俺は断固として反対する。
君の幸せを願う者がいること、どうしたら君はわかってくれるんだろうね。

「すみません。先生。面談の日時なんですが・・・」



***



「も・・・・最上・・・」
「はい・・・」
「これは・・・一体どういうことなんだ・・・?」
「・・・・・・・え・・・っと・・・」




社さんに電話で、蓮兄のスケジュール確認をした。どうにか学校以外の別の場所で三者面談をさせてもらえないかと思って。
だって蓮兄が学校なんかに来たら、大騒ぎになることわかりきっているから。
社さんに電話をしたときには『それがね、けっこうスケジュール詰まっててねー』という返答だった。
それを次の日、椹先生に伝えにいくと「大丈夫だよ。ちゃんと確認したから」と言われた。
確認?なんの?とは思ったけど、そのまま面談の日になったから、個人面談になったんだろうと思って、特に気にはしていなかった。
時間は午後4時半。
「遅くなってごめんなー」と椹先生は教室に入ってきて、私たちは向き合う形で座った。
進路の話をするために先生はファイルを開いて、私も進路調査票を机の上に出した。

「いやー。最上のお兄さんて、本当に忙しい人なんだな!」
「え?」
「スケジュール調整するって言ってたから。でもよかったよ。ちゃんと時間ができて」
「!!あ・・・あの・・・っ・・・スケジュール調整って・・・・もしかしてここに・・・?」
「4時半ころならなんとか来れるって言われたからな。だからこの時間に」

ちょ・・・っと待って・・・?
蓮兄がここに・・・学校に来るってこと!?
そんなことしたら学校中大騒ぎに・・・

そこまで思ったときに、キャーっという黄色い声が聞こえた。
それは明らかに正面玄関の方からの声で。
何事かと椹先生が教室の窓から声のするほうを覗いた。
私にはその声の原因がすでにわかっていた。

4時半という遅い時間でも、部活やらなんやらで当然残っている生徒もいるわけで。
しかも、正面玄関なんてみんなが通る方面からくるなんて、皆に気づいてくださいって言っているようなものなのに!

ざわつく声は、だんだんとこの教室に近づいてくる。
そして、コンコンと響くノックの音。

「すみません。遅くなって」
その声は、絶対にここでは聞くことのなかったもののはずなのに。
「最上キョーコの保護者の敦賀蓮です。こちらの都合に合わせていただいて申し訳ありませんでした」
お辞儀をして入ってくる蓮兄。

「も・・・・最上・・・」
「はい・・・」
「これは・・・一体どういうことなんだ・・・?」
「・・・・・・・え・・・っと・・・」

椹先生が驚いているのがよくわかる。
それはそうだろう・・・だって敦賀蓮がここにいるんだから。
だって私は『最上』。蓮兄は『敦賀』。
どう考えたって繋がらない。

蓮兄は私の横に座り、先生と向き合った。
立ち尽くしたままの私を見て「キョーコも座りなさい」と言った。
蓮兄・・・忙しいのにわざわざ来てくれたの?
私のためにスケジュール調整までして?
スケジュールって・・・たくさんの人の中で組まれているから、それをさらに動かすとなるとたくさんの人に迷惑をかけることになるのに?
よかったのに・・・私のことなんだから。
無理に合わせなくったって・・・よかったのに・・・。

「え・・・えと・・・それでは三者面談を始めますね。お・・・にいさんは・・・キョーコさんの成績はご存知ですか?」
「はい・・・といっても詳しくまではわかりませんが」
「キョーコさんは学年トップを入学時から取り続けています。全国模試でも2位の成績だったんですよ」
「へえ・・・そんなに・・・。何で教えてくれなかったの?」
「えっと・・・」
「すごいことなのに」
「・・・・・・・」
嬉しくなかったわけじゃないけど、今まで勉強は自分がいてもいい理由のひとつだったから・・・。
それを蓮兄に言いたくなかった。
同じことを繰り返すことになるかも知れないって思ったから・・・。

「キョーコさんは就職を希望されているようですが、私の個人的意見としてはもったいないと思いまして。大学に行って、知識をもっと増やすのもいいんじゃないかと・・・。お兄さんはどうお考えですか?」
先生の言葉に、隣に座る蓮兄の顔を盗み見る。
蓮兄は一度私の顔を見た後、先生の顔をまっすぐに見た。
「僕は・・・キョーコがやりたいことがあるのなら、就職であれ進学であれ応援するつもりです」
「じゃあ、本当に就職を希望されるのですか?」
「いいえ。僕はキョーコに何をやりたいのか、どんな職業につきたいのかを聞いていません」
「え・・・でも・・・好きにしろとおっしゃったんですよね?」
「・・・・・・・・・・・・・・」

蓮兄の視線が突き刺さる。
・・・これは怒っている・・・チクチクした怒りのオーラが私の身体を突き刺している。
蓮兄に進路の相談なんてしたことはない。
だからもちろん、蓮兄が私に「好きにしろ」なんていうわけもなく。

「ねえ・・・キョーコ」
「・・・はい・・・」
「君のしたいことってなに?」
「・・・えっと・・・」

したいこと・・・そんなもの何もない。
何か適当に・・・。

「・・・ないのに・・・就職するの?」
「・・・・・・・・・」
「どうして就職するの?」
「・・・・って・・・・」
「何?」
「だめ・・・ですか・・・?」
「ダメってことはないよ。君が本当にやりたいことなら俺は否定しない。でも、本当は違うんじゃないのか?」
「・・・・・・・・」
「無理に大人になる必要はないんだよ。キョーコ。たくさん悩んでいいんだから・・・。その為の進学でもいいんじゃないか?」

だって・・・私だって大人になんかなりたくないけど・・・それでも時間は進んでいくでしょう?
進んだ分だけ蓮兄との思い出もたくさん増えていくでしょう?
だから私、どうせ離れるなら早いほうが良いって思ったの。
就職して自分でお金を稼いで、一人で暮らしていけるように強くなりたいの。
だから・・・

「先生。どうやらこの子の中では、今後のことがしっかりと決まっていないようです。なので、今は進学のほうで進めていただいていいでしょうか?」
「は・・・はあ・・・」
「蓮兄!!」
「それでは、今日はこれで失礼いたします。今夜この子と二人で話し合いますので。貴重なお時間をありがとうございました」
「い・・・いえ・・・こちらこそありがとうございました」
先生に挨拶をした後、蓮兄は私の腕を掴んで教室を出た。
廊下には蓮兄を待っていたのか、複数の生徒がいた。
みんなざわつきながら私たちを見ていた。

「ちょっ・・・ちょっと待って蓮兄」
「何?」
「何って、手を離してください」
「嫌だよ」
嫌って、たくさんの人に見られているのに・・・!
このままじゃ本当に騒ぎになって蓮兄に迷惑をかけてしまう!!

「キョーコ。俺今怒っているからね。黙っていたほうがいいよ」
ぎゅっと痛いくらい握られた腕。
怒らせてしまった、きっと・・・嫌われてしまった。
嫌いになったなら離してくれたらいいのに。
蓮兄に引っ張られるままに、正面玄関を抜けて蓮兄の車に乗せられた。

居心地の悪い車の中。
何か言ったほうがいいのか、謝ったほうがいいのか、考えるけど言葉は何も出てこない。
でも蓮兄がすごく怒っていることはよくわかる。
これまでの優しい雰囲気が今の蓮兄にはない。
それほど私は蓮兄を怒らせてしまった。

そんな中、最初に声を出したのは蓮兄だった。

「・・・なんで俺が怒っているのかわかる?」
「・・・・・・・・」
「どうして今まで相談しなかった?」
「・・・・・・・・」
「俺は相談もできないほど君に信用されていないってこと?」
「そんなこと!!」
「そういうことだよ。・・・言っておくけどね、俺は君の保護者で家族なんだ。君の進路について口を出す権利はあるんだよ?将来のビジョンも見えていない君に、やりたくもない仕事につかせるわけにはいかないんだ」
「でも」
「でも、何?」
「だって私・・・蓮兄に・・・いっぱい」
「迷惑かけてると思っているの?」
「・・・っ」

学費だって生活費だって全て蓮兄に払ってもらっている。
私がいるから蓮兄は毎日家に帰ってきてくれる。
本当はもっと遊びたいんじゃないの?
蓮兄と同じくらいの年の人は、飲みに行ったり遊んだりしているじゃない。
私のために蓮兄の生活の何かを犠牲にしているはずだから。
蓮兄と一緒にいたいけど、一緒に生活する必要はないんだよ。
私のために何かを我慢することなんてないんだよ。


何も言えずにいると、そこから会話は何もないまま少しの時間が過ぎる。
そして蓮兄は車をスーパーのパーキングに停めた。
私がよく行くスーパー。そういえば冷蔵庫の中、何も入っていなかったっけ・・・なんて今は考えるべきことじゃないことを考える。

「俺は迷惑だなんて全く思っていないよ」
「え・・・」
「何度も言っているはずなんだけど・・・どうして君には伝わらないんだろう?」
シートに身体を沈めて、息を吐き出すように言う蓮兄。
「君と暮らしたいと思ったのは俺。君に暮らそうと言ったのも俺。だから、君が俺に迷惑をかけるなんて思わなくていいんだ。君が成長していく姿をこんなにも近くで見れる幸せを与えてくれたのは紛れもない君なんだから」
「・・・・・・・・」
蓮兄に幸せ・・・?
「一緒に暮らし始めて3年。まだ人生の中での一瞬しか一緒にいないんだ。家族だからできる権利をまだ俺から取り上げないで欲しい。頼むから急いで大人にならないで?できるだけゆっくり大人になって?」
「・・・っ」

いいのかな。
本当にいいのかな。
私こんなに幸せをもらっていいのかな。

「蓮兄・・・ごめんなさい・・・。蓮兄のこと信用してないわけじゃなかった・・・でも・・・やっぱり蓮兄の生活の邪魔をしてるんじゃないかって不安だったんです・・・」
「邪魔だなんて思うはずがないだろう?キョーコがいて、俺は今すごく幸せなんだから」
「・・・ありがとうございます」
「それは俺の台詞。さ、行こうか」
「え?」
行く、の意味がわからなくてキョトンと蓮兄を見ると、蓮兄はにっと笑った。
「買い物。冷蔵庫の中何もなかっただろう?」
「買い物って・・・一人で行ってきますよ!」
蓮兄も行くなんて冗談じゃない!たちまち大騒ぎよ!!
「だめ。大体、家族で買い物して何が悪いの。さ、行くよ」
「ちょ!!蓮兄!!」
帽子で簡単に変装して、蓮兄は車を出た。
慌てて私は蓮兄を追いかける。

やっと追いついたときはすでにスーパーの中で、蓮兄の右腕にはスーパーの買い物籠。
あまりのギャップについ笑ってしまう。
「今日はハンバーグがいいな」
リクエストをしながら、蓮兄が左手を差し出した。
笑ってくれる蓮兄が嬉しくて、私は周りを見ながら自分の右手を差し出した。



つづく






さて、次は・・・どうするかな・・・
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