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優しい時間 21

2009/11/08 Sun 23:09

最近、ちゃんとドラマを見るコマドです。
今までほとんどドラマを見なかったんですが。いつも見逃すので。
恋愛ドラマは今でも一切見ておりませんが。

恋愛ドラマはね、なんていうか・・・めんどくさい
くっついたり別れたり・・・んもー!って思う傾向が・・・。
(↑「うちの旦那とおんなじこと言ってるよ、コマドちゃん」と言われたことあったな・・・orz)

仕事柄、見れないときも多くて、溜め撮りして見るっていうのめんどくさくてしないんですよね。
そんな私が「JI/N」「マ/イガ/ール」「オ/トメ/ン」は見てます。
「JI/N」は大絶賛!おもしろすぎますね!!

そして、昨日は買ってきた漫画に萌え。
大好きな「最/遊記」と「キ/スよ/りも早/く」
この萌えパワーをSSに活かせれればいいんですけどね!
活かせる能力は残念ながら皆無のようです!!

10月29日以降、優しい時間の更新なかったんですね。
(書いてなかったからあたりまえなんですけど!)

なので、今書き上げた優しい時間です!
気づけば21話!!びっくりですねー。いやー、ホント・・・どうしよう・・・

以下より・・・どうぞ・・・★





これからの未来が。

私は怖くてたまらないの。




優しい時間 21




「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
ポンポン、と頭を撫でられる。
いつもの朝。
いつもの背中。

ずっと変わらないでいて欲しい、日々。

「三者面談かあ・・・」

鞄のなかのプリント。進路先は未定。就職を希望しているのは本当。
先生は大学に行けって言うけど、大学に行く理由も見つからない。
大学に行ってどうするの?何を目指すの?
自分の将来なんて何も見えない。

「このまま時間が止まってしまえばいいのにね」

誰もいない部屋の中に、妙に大きく自分の声が響いた。



「何?あんた。まだ進路希望出してなかったの?」
「んー。モー子さんは?どうするの?」
「私は出したわよ。もちろん」
「どこにするの?」
「内緒」
「えー?いいじゃない。教えてよ~!」
「嫌よ!卒業するときに教えてあげるわ」
「今聞きたいのに。モー子さんの意地悪」
「なんとでも言いなさい」

きっとモー子さんは、ちゃんと将来を見据えている。
なんて綺麗なんだろう。

「決められないなら、アンタんとこのシスコン兄貴に相談すればいいじゃない。喜んで相談に乗ってくれるんじゃない?」
「・・・・それができれば苦労しないわよ」
「え?なんか言った?」
「ううん。蓮兄忙しいから・・・あんまり迷惑掛けたくないの。自分のことは自分で決めなきゃって思って」
「迷惑ねえ・・・。あの人なら、あんたの迷惑なんか買ってでもかけて欲しいって思ってそうだけど・・・」
「なにそれ・・・」
「言葉通りの意味よ」

私の将来。
何を目指せば正しいのだろう。来年の今頃、私はどうしているんだろう。
白紙の進路調査票を机の上においたまま、時間だけが過ぎていく。
大人になりたいと思っていたのに、時間が過ぎるにつれ大人になりたくないと思っている。
矛盾だらけの私の心。
ずっと同じ場所にいられないことなんかちゃんとわかっているのに、それを認めたくない。

傍にいたい。







「ねえキョーコ」
「はい?」
居間で課題をしていると、お風呂上りの蓮兄が私の後ろのソファに座った。
「今日さ、変なメールが来たんだ」
「え?」
自分の携帯電話をいじりながら蓮兄がそのメールを見せてくれる。
「!!なにこれ!!」
「うん。何のことだと思う?」

『ちゃんと相談くらいのってあげてください。』

「これ・・・」
「そう。琴南さんから。夕方休憩中に見たら来てたんだよね。で?相談って何?」
「別に・・・なにも・・・」
「何もなかったら俺にかかわろうとしないあの子からわざわざメールが来るなんて思えないんだけど?」
「・・・・・・・・」
「キョーコ?」

蓮兄が携帯電話の画面を見つめる私の顔を覗き込んでくる。
モー子さんてば、なんてことを言うの!?
よりによって蓮兄にだなんて!

「言っておくけど、好きな男ができたとかいう相談なら受けないからね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「もしかしてそれなのか!?」
両腕をがしっと掴んで、蓮兄の顔が近づく。とても必死な顔で。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
「はいって・・・キョーコ・・・」
「あ・・・あの・・・?」
「俺は認めないからな!そんな相談には一切乗らないからな!!」
「えと・・・・蓮兄・・・?一体なんの話ですか?」
「・・・・・・・・・違うの?」
「違いますよ!」

私が否定すると、はあ~と大きなため息をついた。掴んだ両腕は離さずに。
一体なぜそういう話になるのか。
私に好きな男の人なんてできるはずがないのに。

「じゃあ、なに?」
「・・・・・・・・別に何もないですよ」
「何もないわけがないだろう。琴南さんがメールくれるくらいなんだから」
「う・・・」
「キョーコ?」
「・・・・そのとき・・・ちょっとわからない勉強があって・・・でも今はもう理解できたので大丈夫なんです」
「本当に?」
「本当ですよ!」

力強く答える。蓮兄に理解してもらうために。
「今度相談事があったらちゃんと蓮兄に言いますから」
「約束だよ?」
「はい」
指切り、と差し出してくる蓮兄の右手小指。
私もそれに自分の小指をからませる。

この人に、私はあといくつの嘘をつくのだろう。






「最上」
「椹先生」
授業が終わって、帰ろうとしていると椹先生に呼び止められた。
一番会いたくない相手。
「おまえだけだぞ。調査票出していないの。もうこの時期なんだからしっかり決めないと。迷っているなら・・・」
話してくる内容は案の定というか、今一番触れて欲しくない内容で・・・。
「大丈夫です。ちゃんと提出しますから」
「それから、三者面談。前回も家族の人これなかったんだから、今回こそきちんと来てもらうように」
「あ・・・でも・・・きっとこれないと思います。とても忙しくて、まともに休みも取れない状態なんで・・・」
「それでも君の保護者なんだから。しっかり話してみなさい。どうしても予定日に合わせられないようなら、都合のいい日を言ってもらえればこちらが合わせるから。いいね?」
「・・・・・・・・はい・・・」

そんなことを言われても・・・第一蓮兄が学校になんてこれるわけがないじゃない。
そんなことしたら学校中大騒ぎになって、蓮兄に迷惑をかけるなんてものじゃないほど大事になってしまう。
誰か・・・別の人ではだめだろうか・・・。
でも、私に蓮兄以外の保護者的役割の人は誰もいないし・・・。

ああ・・・どうしてこんなに面倒なんだろう。
自分の進路なんだから勝手にさせてくれたらいいのに。

「なんて・・・何も決めることもできないのに・・・」
一番勝手なのは私の方。

小さいころ、何になりたいかって聞かれたら、すぐに答えることができた。
お花屋さん、ケーキ屋さん。
そして蓮兄のお嫁さんになりたかった。
なのに今はもう全ての夢が枯れてしまった。

将来も未来さえも見えない私が一体何を望めるの?
今が幸せすぎて、ここからは抜け出したくなくて。
これ以上の幸せなんてきっとどこにもないから、だからこのままでずっといられたらいいのに。
何も変わらないでそのまま・・・。


ブブブブブ・・・。
スカートのポケットに入れていた携帯電話のバイブレーションが身体に響いた。
画面を開けばメールで。
『今日は19時には帰れます』
いつもの蓮兄からの帰宅時間メールだった。

「あ・・・そうか・・・・・」
思いついたひとつの希望。
私は時間を見計らって、電話をかけた。




***



「はあ・・・・」
「どうしたんだ、蓮・・・」
今日の帰宅時間のメールをして、『わかりました。ご飯作って待っていますね』とキョーコからの返信メールを眺める。
「社さん・・・。俺って・・・やっぱりキョーコに遠慮されてますよね・・・」
「・・・・・・・・・なんでそう思うんだよ・・・」
「だって・・・、・・・・・・・・・・・・」
「・・・・おい。そこで黙るなよ」

遠慮している、そう思う理由はいくつだってある。
一緒に暮らして3年経っても敬語のままだし、わがままひとつ言わない。
自分が欲しいものも絶対に言ってくれない。
・・・そんなに包容力がないとでも思われてるのだろうか・・・。
・・・いや、きっとあの子の中にそんな理由はないんだろうな。
いつもどこかしら人の顔色を伺う癖がある。
今までの境遇によるものだとわかってはいる。
頼むから・・・俺にそんなに怯えないで。
君に怯えられたら、俺はどうしようもなくなってしまう。
君が俺に笑ってくれたから、今の俺があるんだってこと。ちゃんとわかって欲しいんだ。

「キョーコちゃんと何かあったのか?」
社さんが心配そうに聞いてくる。
そりゃそうだよな・・・。言いかけて言わない俺が悪い。
「いえ・・・、キョーコと何かあったわけではないんですが・・・」
強いて言えば「何もない」ことが大きな原因ではあるのだが。
あの子が何を思って今を過ごしているのか、俺は何も知らない。
近くにさえいられれば、これまでの君との時間を埋められると思っていたのに。
一緒にいられても、これじゃ遠くにいるのとなんら変わらないような気さえしてくる。

「俺って・・・ちゃんとキョーコのこと幸せにできているんでしょうかね・・・」
「・・・なに?3年ぽっちでもう根をあげるのか?」
「そんなことはないですけど・・・」
「キョーコちゃんに聞いてみればいいじゃないか」
「聞けませんよ」
「自信がないのか?」
「そ・・・!」
そんなことない、と言いたいけど・・・本当にそう言える自信があるわけでもなかった。
寂しそうなあの子の笑顔が浮かんでくる。
精一杯作る笑顔。
無理して笑わなくていいのに。
そんなことで君を嫌いになったりしないのに。

「俺・・・キョーコにとってどんな存在なんでしょうね・・・」
「・・・・・・蓮・・・」

遠慮しなくてはいけない存在だったら、君にとって重荷でしかないかもしれない。







RRRRRRRRR

次の日の夜、キョーコが風呂に入っているときにかかってきた電話。
俺はやっぱり君に遠慮されているんだと。
悲しみと、少しの怒りがこみ上げてきた。



つづく






やっと現代に戻ってきました。
次回はアップテンポな内容を期待します。←超他人事。
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