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またあした

2009/09/21 Mon 19:47

皆様、大型連休いかがお過ごしでしょうか。

今回のシルバーウィーク。お年寄り週間なの?と勘違いしたコマドです。こんにちわ。
「ちがうよ。5月がゴールデンだからだよ」と後輩から指摘。
「うおおお。そうか!!!」納得。

そんな私にいつもお付き合いくださり、本当にありがとうございますm(__)m

今回ワタクシは3連休!!!!
いろいろ宿題がありまして・・・・・・orz
できれば優しい時間を更新したいのですが、すみません。もう少しお待ちくださいませ。

なので、箸休め・・・としてはなんですが、お久しぶりの短編をひとつ。
だいぶ前に書いたやつなんですけども。

よろしければ、下記よりどうぞ★


またあした



「また明日っていいなあ」

夕暮れのなか、ドラマ撮影の合間に台本を見ながら彼女…最上キョーコが言った。
あまりに突然だったから、そんな台詞があったかと考えてしまった。

「また明日…」
「…どうしたの?」
そう声をかけると、キョトンとして俺を見上げた。
「え…?」
「えって…さっきからまた明日って…」
そう答えたら彼女はびっくりした顔をしていた。
「わ…わたし声に出してました?」
「うん。また明日っていいなあって。何のこと?」
「いっいえ。特になんてことはないんです!すみません。突然変なこと言って!
気にしないでください!」
変に隠されると余計気になることがこの子はなぜ学習できないのか。
「うん。でももう気になったから教えて?」
にっこり笑みを深くして彼女を見つめると、いつものように顔を引きつって身を固める。

うーん。やっぱり面白い子だな…
「あ・・・あのですね」
観念したらしい、最上さんがポツリポツリと話し出す。
「さっきですね、敦賀さんが撮影されていたときにちょうど小学生の子たちが通りかかったんです。」
「うん。」
「その子達が言ってたんです。また明日ねって。」
「うん。」
「・・・・・・」
「それで?」
「えと・・・はい。それでですね、私あんまり友達が居なかったもので、また明日って言ったことって少ないなあ・・・と。」
「へえ・・・」
小学生が向かった方角だろうか、彼女は今は誰もいない道を見つめる。
その表情は、穏やかでいて・・・淋しそうで・・・。

「でも・・・でもですね、私にもちゃんとまた明日って言える人居たんですよ?」
「うん」
「あ・・・。敦賀さん信じてないですね?でも本当なんですよ?」
「疑ってないよ。その人は君の大切な人なんだろう?」
「はい・・・・」
静かに笑う彼女。
『居た』
それは過去の言葉。
今はもう居ない。その大切な人。

「コーン・・・かな?」
「・・・・・・え?」
「君の・・・大切な人」
「・・・・はい」

俺の記憶にもある。
小さな君。
きらきらしている俺の大切な女の子。

また明日、と言うたび淋しそうで。
でも、嬉しそうにまた明日と言う君が居た。
その笑顔がとても嬉しくて。
ああ、また明日も君に会えるとそう思っていた。

「・・・なんですか?」
「ん?」
無意識に彼女の頭を撫でていた。
「ああ。ごめんね、つい」
「・・・子ども扱いですか?」
「違うよ」
子供扱いなんてしない。
そんなに淋しそうに笑わないで?
夕暮れはただでさえ人を淋しくさせるから。

「最上さん」
「はい?」
「俺とは・・・言ってくれる?」
「何を・・・ですか?」
「ん。また明日って・・・」
「言って・・・いいんですか?」
「もちろん」
「また・・・明日もよろしくお願いします」
「こちらこそ」
「へへ。ドラマの撮影が続く限りそう言えますね」
「ドラマが終わっても俺は言い続けたいけどね?」
「え・・・?」

彼女が俺の目をまっすぐに見たところで、「敦賀君、京子ちゃん。入ってください」とスタッフに呼ばれた。

「さ、行きますか。お嬢さん」
「はい。よろしくお願いします」
笑顔で、本当に嬉しそうに微笑む君。

いつか、仕事に関係なく君と「また明日」って言い合う関係になりたい。
できれば「また明日」なんてめんどくさいって、毎朝「おはよう」と言える関係になりたいんだけど。

さあ、今日の仕事を頑張って「また明日」。
そう俺から君に伝えるよ。
本当はこのまま君と一緒にいたいんだけど、ね?


おわり
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