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優しい時間 13

2009/08/31 Mon 20:15

いつも来てくださる皆様、ありがとうございます。

そして、更新も物語の進みも遅いこのお話を読んでくださる皆様ありがとうございます><

ええ、もうだらだらと本当にすみません!!!

今日の夕飯は玄米です(←突然ナニ!?)
玄米って普通のご飯と違って炊けるのに時間がかかりまくるんですねー!!!

どんな味がするのか、これから楽しみですvv


(30分後)
食べてきましたvvおいしかったです~vv

整骨院の先生に「玄米を食え」と言われていて放置してたのですが、昨日
「オマエは死に損なって、今生きてるんだからちゃんと食え!!一気に治さんとちみちみしても治らん!!」
怒られました。
んで、今夜から夕食だけ玄米に。でも、おいしかったので続けられそうですv
(他にもりんごとにんじんをジュースにして飲めって言われてるけど絶対続かないので完全放置)

では、優しい時間 13話。どぞ★




やっと君に会えて
君の声が聞けて
次は君の笑顔が見れると思っていたんだ。




優しい時間 13




父との電話の後、キョーコがいる部屋に向かうと、突然扉が開き俺の身体に何かがぶつかってきた。
それはさっきまで眠っていたキョーコだった。
「キョーコ」
名前を呼ぶと彼女は顔を上げ、俺と視線がぶつかった。

「・・・・・・・・あ・・・・」

そこに俺が期待した笑顔なんかどこにもなく、戸惑ったような、そんな表情。

「すみません。ありがとう・・・ございました・・・・」
キョーコはすぐに俺から視線をはずしてうつむいた。
「私帰ります・・・。お世話になりました」
泣きそうに、今にも消えそうな声でキョーコはそう言い、俺の横を通り過ぎようとする。

帰る?
帰るってどこに・・・?

俺はキョーコの腕を掴み、引き止めた。
「どこに帰るの?キョーコ」
「・・・・どこって・・・」
「君をこんな時間に外を歩かせる家に帰るの?」
だっておかしいじゃないか。真夜中に中学生の女の子が一人で出歩いて。
そんなことを許す人間のところに帰るなんて!!
「キョーコ・・・っ」

なのに、君から返ってきた言葉はキョーコであることさえも否定したものだった。

「わ・・・私はキョーコじゃありません」
「・・・・・・キョーコ?」
「違います!!人違いです!だから離してください」
俺の腕から離れようと必死でもがくキョーコ。
彼女の力は小さくて、そんな力で俺に適うはずはないじゃないか。
やっと掴んだのに、離せるわけがないじゃないか!!

「離して!!」
「離すもんか!!」
「・・・っ」
思わず大きな声を出してしまったせいか、キョーコの身体が止まった。
怯えたように・・・俺を見つめてきた。
「君がどんなにそう言っても、俺がキョーコを間違えるはずはないじゃないか」
「え・・・」
小さなキョーコの身体を抱きしめる。
もう絶対に離さない、そう心の中でつぶやく。
「君を探すためにここにきたんだ」
後悔した。君と離れてしまったこと。
「君を忘れたことなんて一日だってなかった」
笑ってくれていたらいいと、何度も願った。
「キョーコは・・・俺のこと忘れてた?」
「・・・・・・・」
忘れてなかったと、覚えていたと言って欲しくて投げかけた言葉に、キョーコは答えてくれなかった。
それどころか落とされた言葉は「離して・・・ください・・・」というもので。
「キョーコ・・・?」
キョーコのその言葉が信じられなくて、俺はつい腕の力を緩めてしまった。
そしてキョーコは俺の身体を押し離す。

顔をあげたキョーコは淋しそうに笑っていた。
「私・・・元気にしてます。大丈夫です」
「キョーコ」
大丈夫・・・?そんな顔してないじゃないか・・・・。
「親戚の人たちも皆私のこと大事にしてくれています」
「・・・・・・」
「今日は私がこっそり家を抜け出してちょっとだけ散歩をしてただけなんです」
「・・・キョーコ・・・」
ああ・・・もうお願いだから・・・そんな顔をして・・・一生懸命笑わないで?
「だから、れ・・・敦賀さんは・・・私のことはもう・・・気に・・・しな・・・」
次第に泣き顔に変わっていくキョーコを俺はもう見たくなかった。
キョーコを再び抱きしめて、視界から消した。
「・・・っだから・・・っ」
「一緒に帰ろう?キョーコ」
「え・・・」
「俺の家で一緒に暮らそう?もう、君と離れるのは嫌なんだ・・・」
「・・・・っ」
何度も何度も後悔したんだ。
君たち家族と離れてしまったこと、君の傍から離れてしまったこと。
だから、次に会えたときはもう絶対に傍にいようって。
君が幸せに、心から笑っているならそれでいいって思った。
でももう離れるなんて無理だ。
絶対に離さない・・・・!!

俺はキョーコをぐっと抱きしめた。
キョーコは・・・・何も言わなかった・・・・



少しの間、静かな空気が・・・ただ流れていた。
それを打ち破ったのは社さんだった。

「蓮、とりあえずここを出ようか。えっと・・・キョーコちゃん?君が住んでいるところの連絡先を教えてくれるかな?」
「社さん!キョーコは俺の家に・・・!」
「馬鹿か。オマエは。連れて帰るにしてもひとこと連絡を入れておかないと、一歩間違えれば誘拐犯にもなるんだぞ」
「・・・・・・・・・・」
社さんの言葉にもっともだ、と思いながら俺は抱きしめたままのキョーコを覗き込んだ。
「・・・・キョーコ?」
「・・・・・・・・・・」
返事はなくて、少し抱きしめた腕を緩めると、キョーコの身体は俺の胸にもたれかかってきた。
「・・・・・・・・・・」
聞こえてきたのは静かな寝息。
「・・・キョーコちゃん・・・寝てるね・・・」
「ええ・・・寝てますね・・・」
「だってもう3時だよ。中学生の女の子が起きてる時間じゃないもんね」
「はい・・・」
「どうする?蓮。キョーコちゃん。起こす・・・なんてできないよね?」
「はい・・・・・あ・・・」
キョーコを抱きかかえたときに、キョーコのポケットから小さな財布が落ちた。
「・・・・社さん・・・それに連絡先とか・・・なにか手がかり入ってません?」
「ああ・・・ちょっと待っててな・・・」
財布を確認すると、あ・・・と小さく社さんが声を出した。
「蓮・・・これ・・・」
社さんが財布から取り出したのは小さなメモ紙と・・・懐かしい碧い石だった。

よみがえるのは、あの日。
空港で別れた、何度も後悔したあの日に渡した小さな石。
それを今も大切に持っていてくれたのだ。

「ありがとうキョーコ。俺を持っていてくれて・・・ありがとう・・・」
久遠はもう一人の俺。
俺を大切に持っていてくれたように感じて、とてもとても嬉しかった。

「社さん。よかったら今日、俺の家に泊まっていただけませんか?」
「え・・・・」
「お願いします・・・・・」
「・・・わかったよ・・・」
キョーコを家に連れて行き、メモにあった電話番号に電話をかけた。
時間は4時近くで、電話先の人は寝ぼけ声で出た。
いきさつを説明すると、そこの人間はキョーコが家にいないことも気づかなかったようだ。
それだけでも俺は苛々していたのだが、ここは穏便にと自分に言い聞かせた。
とりあえず、今日は遅いので預からせてもらうことと、朝になってからキョーコを連れて行くことを伝えた。

まずはキョーコにきちんと納得させなくてはいけない。
キョーコに何があったのか話しをしてもらわないと。
きっと俺にも心を開いてはくれないから。

俺のベッドで静かに眠るキョーコを見つめ、頬をなぞる。
これからはどうか俺に君を守らせて?
久遠をキョーコの手の中に収めて、キョーコのおでこに軽くキス。
小さい君に何度もやったおまじない。
ここには怖いものなんて何もないから、どうかゆっくり、やすらかな夢を見て?
そして俺は静かにその部屋を出た。




***



「蓮!!!!!」

結局なかなか眠ることができなくて、6時頃までは記憶があるが、そのうち寝てしまったんだろう俺は、リビングのソファの上。
ゲストルームで休んでもらっていた社さんに大声で起こされた。

「・・・・・・・・・・どうしたんですか・・・・社さん・・・・・・」
寝不足でよく働かない頭で、返事をする。
「どうしたじゃないよ!!!キョーコちゃんがいないんだ!!!」
「え・・・・・・・」
一気に覚醒した俺は、キョーコが眠っていたはずの寝室のドアを開けた。
そこには、キョーコが寝ていたとも思えないほど、綺麗に整えられていたシーツがあるだけだった。
「蓮!これ、リビングのテーブルの上に・・・!」
それは1枚のメモ。

『お世話になりました。さようなら。

最上キョーコ 』

「・・・・っ」
さようなら・・・・?そんなこと・・・・!!
「それからコレも・・・!」
「――――!!!」
社さんが手にしていたのは、碧い石。

「っ社さん!!!キョーコを探します!!!すみませんが先に現場に向かっててもらっていいですか!?」
「でも蓮!!」
「ちゃんと間に合うように行きますから!!!!お願いします!!!」
「・・・・・・・・・・」
「やしろさ「わかった」」
「今は6時半だ。いいか?ちゃんと10時に現場に入れ。キョーコちゃんと一緒に来るんだぞ」
「はい!!!」

俺はキョーコを追いかけて家を飛び出した。
少女の足でそんなに遠くには行ってないはずだ。
ただ、俺にはこの東京でキョーコが行くような場所の検討は全くなくて。
手がかりはキョーコの財布に入っていた連絡先のメモのみ。
ここで手放すわけにはいかないんだ。
ここで手放したら、二度とキョーコとは会えない気がする。

キョーコ!!!
キョーコキョーコキョーコ!!!

俺は久遠を握り締めて、早朝の街を走った。



つづく






な・・・何とか更新。そして今回もだらだらですみません・・・・・(そしてやっぱり逃避行!!)
明日からお仕事行って来ますvv
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