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雪の日

2009/02/05 Thu 09:24

今日は仕事の中休み。
・・・夕方には職場に行かなきゃなんで、結局休みじゃないんですけど(遠い目)
その後また仕事は続くから連日勤務・・・。
私、何かしましたか!!

・・・とまあ、グチグチ言っても仕方ないですね^^
社会人だもの←毎日自分に言い聞かせてます(立派!!)

今日も短編です。
ほんとはタイトルらしく雪の日にUPしたかったのですが、ここは九州。
いつ降るかわからないので。

では下記よりどぞ~☆



雪の日



「ゆーきやこんこ、あられやこんこ♪」
東京に雪が積もった。
公共機関は荒れに荒れ、都民は会社に学校にと大変な混乱になっていた。
ここ、LMEにももれなく雪が積もっていて。
中庭では世間の混乱はなんのその、楽しい声が響いていた。

「おねえさま!!雪だるまが作れるかしら!!」
「そうね。マリアちゃん!!かわいいのを作りましょう!!」
「はい!!」
LMEのラブミー部所属、京子こと最上キョーコと、社長であるローリィ宝田の孫娘のマリア。
2人のかわいらしい女の子の様子をLME社員は和やかに見守っていた。

テニスボール2つ分の小さな雪だるまを作って並べる。
雪だるまは5体。
「ねえ。マリアちゃん。この雪だるま・・・おしゃれね・・・」
おしゃれというか、派手というか・・・。マリアのおもちゃのビーズでできたアクセサリーが煌びやかにつけられていた。
「この雪だるまはね、おじいさまなの!!これにマントをつければ完成よ!!」
「・・・・・・・・・」
ああ・・・社長。言われてみればそうかもしれない。
ん・・・?てことは、他の雪だるまは・・・・。
「この一番小さい雪だるまがマリアちゃん?」
「そう!そのとなりにいるのがキョーコおねえさま」
マリアだるまの左隣の目の部分におおきなピンクのビーズをつけた雪だるまを指差して言う。
「じゃあ、まりあちゃんの右隣にいる優しい顔をしてるのは・・・パパ?」
そう言うと、マリアちゃんは寒さで赤くなったほっぺをさらに赤く染めて嬉しそうにコクリと頷いた。

かわいいなあ・・・マリアちゃん・・・。
パパとのわだかまりがなくなって、本当に幸せそうだ。

そして、もう一体。
身長が一番高くて、きりっとした顔。
「・・・・マリアちゃん。この最後の雪だるまはもしかして・・・」
「やあ。お2人さん。楽しそうだね。」
突然のテノールボイスに、その声がしたほうを振り向くと、そこには・・・
「敦賀さん・・・」
LMEの看板俳優、敦賀蓮が立っていた。
「蓮様!!」
マリアちゃんが嬉しそうに敦賀さんに駆け寄った。
いつものように抱っこをしてもらう。
「2人で雪だるまを作ってたの?」
「そう!蓮様はどうしてここに?」
「さっきまで夜通しで撮影しててね。そのあと事務所に用事があったから来たんだよ」
「そうなの。お疲れさま。蓮様」
「ありがとう」
マリアと話をしたあと、蓮はキョーコのほうを見た。
「ほっぺた赤いね。風邪引かないように。」
「だっ・・・大丈夫です!そんなやわな身体してません。つ・・・敦賀さんこそちゃんとご飯食べてますか?また風邪引いたりしたら怒りますからね」
「・・・・・・・、食べてるよ」
「なんですか。今の間は。食べてないんですね」
「食べてるってば」
「そんな笑顔で言わないでください。バレバレですよ」
「失礼だな。君は。ちゃんと食べてるってば」
「もういいです。社さんに聞きますから」
「・・・・・・・・・・」

「蓮様。今ね、おねえさまと雪だるまで色んな人を作ってたのよ。それでね、この雪だるま、蓮様なのよ」
さっき見ていた雪だるまを指してマリアが言う。
やっぱり・・・。マリアちゃんが必ず作るだろうと思った、敦賀さんの雪だるま。
「へえ。俺も作ってくれたんだ。ってことはこれがマリアちゃんで、この派手なのが社長。これがマリアちゃんのパパで、俺の隣にいるのが・・・最上さんってとこかな?」
「っすっごーい!!蓮様!どうしてわかったの!?」
「うん。なんとなく・・・だけどね」
マリアを下に降ろして、蓮はまじまじと雪だるまを見つめる。

ちょんちょんと指先でキョーコだるまを触る。
「かわいいね」
キョーコを見て蓮は言った。
「・・・っ」
なんだか自分に言われたみたいでむずがゆい。
って何考えてるのよワタシ!!
雪だるまがかわいいって敦賀さんは言ったのよ!!
それにそんなこと期待してるわけじゃないもの。
「楽しかった?」
「はい。京都はもっと雪が積もるんですけど、こんな風に遊んだことはなかったから。」
キョーコは少し寂しそうな目をしていた。
「だからマリアちゃんと遊べて楽しかったです!!」
ぱっと表情を変えてキョーコは言った。
そんなキョーコに蓮は胸が苦しくなる。
子供の頃、京都でいつも泣いていた女の子。
真っ白な雪の中、君は一体どんなことを思っていた?

「・・・・今度・・・また雪が積もったら、俺とも遊んでくれる?」
「え・・・?」
それは蓮にとっても突然出た言葉だった。
「敦賀さんと、雪だるま作るんですか?」
「もしくは、雪合戦でも可」
「・・・雪合戦・・・。そうですね。いいですよ!絶対に負けませんから!!」
「君こそ覚悟しておいてね」
「望むところです!」
「いいなあ!おねえさま!!私もする!」
「もちろんよ。マリアちゃんも一緒にね」
「やったー!」

きっと忙しい敦賀さんとは雪合戦なんてできないと思う。
それでもキョーコは今の優しい空気が心地よくて。
いつか、皆で楽しく遊べたらと願う。

「ねえ。最上さん」
寒くなってきたので事務所の中に入ろうと促され、先に行くマリアの後を追っていると蓮に呼び止められた。
「なんですか?敦賀さん」
「ねえ。あの雪だるまさ、恋人みたいじゃない?」
「は?」
「蓮だるまとキョーコだるま」
「・・・・・」
ぴとっと寄り添っている2体の雪だるま。
「いつかああなれるといいな」
にっこりと笑みを深くする蓮に、キョーコは顔を引きつかせ、一歩蓮から離れた。
「ん?なにかな?その顔は」
「いっいいいいいいいいえええ!!何でもありません!!はやく中に入りましょう!!」
顔を引きつかせながらも真っ赤になりながらそういうキョーコを見ながら蓮はなんだか嬉しかった。

今度雪が降ったら一緒に遊ぼう。
君が俺としてくれた大事な約束。
絶対に楽しい日になるように頑張るから。


そして、君が思い出す雪の日が楽しいものとなりますように。




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