スポンサーサイト

--/--/-- -- --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

優しい時間 8

2009/08/02 Sun 11:35

毎日睡魔と戦う日々のコマドです。
こんにちわ!!!

休みなのにゆっくり寝ていられないのは、体内時計のなせる業なのですが、おかげで全く疲れがとれない!!
引きこもりたいのに~><

せっかくの土日休み。引きこもりはできませんでした。
昨日はいつもの整骨院へ。
1時間半のドライブ中、眠たくってしゃーない!!マジでやばいかも!!と危惧しながらたどり着き、整骨院で爆睡。

今日は、夕方から市内のカフェであるライブに行ってきま~すvv
市内に行くの・・・いつ以来かなあ・・・たぶん前回のライブ以来だな・・・。
今日はそのアーティストのバースデイライブです。
その前に誕生日プレゼントを買いに行かなきゃ!!(もちろんあげる相手は、私の大好きなお友達にですがvv)

そんなこんなで(?)とりあえず出かける前にUPしなきゃ!と、書き上げました。
(本当は昨日UPしたかったけど睡魔に勝てなかった・・・)

待ってくださった方、最近本気で亀さんでごめんなさい!
では、下記より『優しい時間 第8話』 どぞ☆


ただ想うのは、あなたのことだけ



優しい時間 8




「来月の三者面談の予定表を各自きちんと持って帰って、保護者の方と日時を相談してきてくれ。以上、解散。あ、それと最上さんは今日日直だから残ってくれるかな」
「はい・・・」
ガタガタと他の生徒たちが席を立ち、教室を出て行く。
「キョーコ、私今日先に帰るわね」
「うん。また明日ね。モー子さん」

担任の椹先生と2人になった後、椹先生は私を席につかせた。
「最上、俺の言いたいことはわかるかい?」
「・・・・はい・・・」
「本当に進学しないつもりなのか?」
「はい・・・」
「保護者の方はなんて言っているの?」
「・・・・・・・私の・・・好きにしろ・・・と・・・」
「本当に?」
「・・・・はい・・・・」
「でもな?君ほどの成績の持ち主がこのまま就職するのはもったいない気がして仕方がないんだ」
「・・・・・・・・」
「ご家族と・・・もう一度良く相談して、三者面談で結論を教えて欲しい」
「・・・・・・・・」
「最上?」
「・・・・・はい・・・」
「じゃあ、また明日」
「・・・さようなら・・・先生・・・」

先生も教室から出て、私はそこにひとりになった。
本当は進路のことなんか一度も話したことなんかない。
蓮兄に進路について触れられたことはあったけど、まだ考え中だと答えた。
蓮兄は「そうか」とだけ言った。
なりたいものなんか何もない。
行きたい学校も特にない。
私の心は蓮兄だけを求めていて、ずっとずっと蓮兄と一緒にいる夢を見る。
あと少しだけ。
現実なんか見たくない。




「ただいま・・・」

誰もいない家入るのには、いつも勇気がいった。
「おかえり」のない家は不安になる。
本当に入っていいのか、ここにいてびっくりされないか。
なんでここにいるの?って言われないか・・・。

扉を開けるときに願うのは、お母さんがいてくれますように。お父さんが帰ってきますように。
その願いはいつも叶わない。
当たり前のことが当たり前のように過ぎていく毎日が嫌で嫌で仕方がなかった。

最初はニコニコしていた人たちも、やがて牙をむく。


♪~

ケータイの蓮兄用のメール着信音が鳴る。
『今日は17時にはあがります』
蓮兄は毎日こうして帰る時間のメールをくれる。

「もう、大丈夫なのにね」

行ってきますとただいまを怖がる私に、最初に約束してくれたのは毎日帰ることを知らせてくれる、というものだった。

父と母が亡くなった後、私は親戚の家に預けられた。
「ここはあなたの家なんだから遠慮しないでね」
優しくそう言ったおばさんは、時が経つにつれて変わっていった。
自分たちの子供と同じように接することができないなんて、子供ながらに理解できた。
聞いてしまったおじさんとおばさんの言葉。
「いつまであの子を預かるつもりだ?他にも親戚はいるんだろう」
「わかってるわよ。でも、みんないい顔しないんだもの」
「だからって、うちも余裕があるわけじゃないことなんかわかっているだろう」
「わかってるって言ってるじゃない!今度話をしに行ってくるわよ!」

私はここにいたら迷惑にしかならない。
でも、どこにも行くところはなかった。
だから私はいい子でいようと頑張った。勉強も家事も一生懸命やった。
ここにいてもいい理由が欲しかった。
それでもやがて下される言葉。
「キョーコちゃん。申し訳ないんだけど千葉の親戚の家に行ってもらえないかな?」
それに私が嫌だと言えるはずもなく、私はそれに従う。
初めて会う親戚たち。
誰もいい顔はしてくれなかった。
それでも私は少しでもそこに居ていい理由を作ろうとした。
どんなに辛くても笑顔でいるようにした。

でも、世界は残酷で。

「あの子いつも笑っているの。気持ち悪いったらないわ」

じゃあ私はどうしたらいいの?
何をしたら認めてもらえるの?
なにを頑張ったらいいの?


親戚の子供にもいじめられた。
小学校でも中学校でも、私が頑張ればいじめられた。
いくらコーンを握り締めてもどんなに願っても、日常は何も変わらなかった。
ひとりで生きていく力が本当に欲しかった。

私の転校は両親が亡くなって、中学2年生になるまでに、計5回。
本当に疲れていた。

希望も何もなかった。
自分の中にはどす黒い感情しかなくて、思ってはならないことまで思ってしまった。

空を見上げれば、遠くに行った蓮兄を思い出した。

蓮兄。
どうして私にコーンをくれたの?
コーンは私に何もしてくれないよ?
蓮兄はもう私のこと忘れちゃった?

突然送らなくなったエアメール。
蓮兄に手紙を書く暇すら与えてくれなかった、怒涛の引越し。
住み慣れた京都を離れ、遠くはなれた他県への5度の引越し。
私の居場所なんかどこにもなくて。
この気持ちを表現できるものもどこにもなくて。
溢れるのは涙だけ。
そして、蓮兄への・・・憤りだけだった・・・


「ただいま~。キョーコ?」
「え?蓮兄?」
「あはは。びっくりした?」
「だって・・・まだ5時になってない・・・」
「うん。キョーコを驚かそうと思ってね。はい。お土産」
大好きなケーキ屋さんの箱。
ここに初めてきたときに、引っ越し祝いとして蓮兄が買ってきてくれたのもここのケーキだった。
「あ・・・ありがとうございます」
「どういたしまして。ね、それよりキョーコ。忘れてることがあるよ」
「?」
にっこりと笑う蓮兄。そしてひとこと。
「ただいま」
「あ・・・おかえりなさい・・・」
「うん。キョーコもおかえり」
「・・・・・・・・ただいま・・・」
ポンポンと、頭を撫でられる。
「キョーコ。ただいまの挨拶にはハグをするものだろう?いつも言ってるのに」
「な!!!!そんなこといつも言わないじゃないですか!!」
「そう?言ってると思ってたけど」
「言ってないですよ!!!」
「じゃあ、今日から言うから。はい。キョーコ、おかえり~」
逃げるまもなくぎゅーっと抱きしめられる。
「ちょっと!蓮兄!!苦しい・・・!」
「キョーコ。ただいまって言ってハグするだけだよ。それしたら離してあげる」
「~~~~~~~」
私の気持ちに悟い蓮兄はきっと何かを感じたんだろう。
こういうスキンシップを図るときはそういうときだ。
嬉しい、と思ってしまう。
こんなに幸せでいいのだろうか。
「・・・ただいま・・・蓮兄・・・」
蓮兄の背中に両腕を回すと、蓮兄はさらに力を込めて私を抱きしめてくれた。

あのときも、私を強く抱きしめてくれたね。
本当に嬉しかった。

この家に来たときは、もう「ただいま」を言いたくなかった。
出て行けとどうせ言われるのわかっていたから。
おかえり、なんて言葉いらなかった。
ひとりで生きていく覚悟もしたつもりだった。
なのに蓮兄はとても優しくて。温かくて。

だからこそ、蓮兄に対して、コーンに対してひどいことを思った自分が許せなかった。

それは今も私の中に強く根付いている。


つづく






く・・・暗い・・・暗すぎる・・・・orz
優しい時間 | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。