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7月7日

2009/07/01 Wed 10:14


今日から7月ですね!!!!
ちょっと早いですが、7月といえば七夕!!

七夕といえば短冊ですよ!
書きましたー?

ワタクシ、ここ何年も七夕の飾りつけや短冊というものに触った記憶はございませんが。

私の願いなんて小さなものです。
ただ、私に素敵な未来をください!!

・・・・それなのに・・・・はあ・・・・orz


では、お久しぶりの短編ですvv


7月7日



「さ~さ~の~は~さ~らさら~。の~き~ば~に~ゆ~れ~る~。」
「くす。こんな時間に窓を開けて・・・童謡?」
「敦賀さん。」

お風呂上りの敦賀さんが私の隣に腰掛ける。
ここは敦賀さんのマンションのリビング。
電気を消して窓を開けてバルコニーから空を眺めている。

「曇ってるから・・・せめて晴れてくれないかなーって・・・」
「七夕だから?」
「はい!私の歌が届いて、今日は七夕なんだって空が思い出してくれないかなって。だって、一年に一度しか逢えないなら素敵な日にしてあげたいじゃないですか。
まあ、私が歌ってどうにかなるもんじゃないって事はわかっているんですけど」

「一年に一回か・・・」
そうつぶやきながら、
敦賀さんも空を眺める。

「東京は空気が汚れているから晴れていても何も見えないね。」
「ええ。でも、晴れていればいいですよ。・・・今日は曇ってますけど・・・」

「彦星と織姫だっけ。よく年に一度で我慢できるよね。」
「え・・・?」

横から腕が伸びてきて、私の体は広い胸の中に納まった。
ドキドキするけど、安心する。
ボディソープと敦賀さんのにおい。

「俺よく知らないんだけど、何で一年に一度なの?」
「えっとですね・・・織姫と彦星は夫婦なんですけど、夫婦生活がすっごく楽しくて仕事を2人ともしなくなったらしいです。それで偉い人が怒って2人は天の川の両岸に引き離されて、年に一度の今日しか逢えなくなったって聞いたことがあります」
「ふーん・・・」
「あ・・・あの・・・敦賀さん?」
「で?雨が降ったらどうなるの?晴れないとだめなの?」
「敦賀さん・・・小さいとき習わなかったんですか?絵本とか・・・」
「んー。興味がなかったのかもしれないね」
「・・・・・・えと・・・ですね。雨が降ったら天の川が氾濫してしまって、逢えなくなるそうです」
「・・・それは・・・・・悲劇だね・・・・」
「あ、でも、たくさんのカササギが自分たちの体を橋にして、二人を逢わせてくれるんです!」
「・・・なんだ、結局逢えるんじゃない」
「う・・・そうなんですけどね・・・」

敦賀さんって時々夢がないなあ・・・って思ってしまう。
男の人は大抵そうなのかもしれないけれど。
なんとなく不満も残って、私はまた空を見上げた。
なんとなくさっきよりも雲が増したような気がする。
今にも泣き出しそうな空。

すると突然、左の頬に暖かいものが触れた。
「え・・・・?」
それは彼の唇で、今度は左のコメカミにキスをされた。

そのまま私の体は敦賀さんによって持ち上げられ、彼のひざの上に降ろされる。
向かい合うようなカタチになったとたん、抱きしめられた。

「つ・・・敦賀さん・・・?」

「一年に一度なんて、俺だったら絶対に耐えられない」
「え・・・?」
「天の川の向こうに君がいるとわかっているなら、どんなことをしても君に逢いに行く」
「・・・・・・」
「逢ったら二度と手離さない。既成事実でもなんでも作って傍にいる。」
「既成事実って・・・。」

でもそう言ってくれたことが嬉しくて。
何だかくすぐったくて。
ああ、愛されてるなって。
こんなに幸せでいいのかな・・・って・・・。

「私も。」
「え?」
「私もきっと逢いに行きます。そして絶対離れません。」
「キョーコ・・・。」

神々しいほどの笑顔できゅっと抱きしめてくれる。
「愛してるよ。」
「私もです。」

少しだけ体を離して、口付けをする。
「ん・・・」
それはだんだん深くなっていって、私の思考の全てを敦賀さんに支配される。
口付けをしたまま私の体は抱き上げられ、寝室へ。
彼のサラサラとしたシャワー後の素肌が気持ちよくて、お互いの肌をさまよった。

「あ・・・・」
「え・・・・?」
ひとしきり愛し合った後、気づけば窓にバチバチと当たるほどの激しい雨が降り注いでいた。
「雨・・・?そんなあ・・・」
「大丈夫だよ。カササギが橋を作ってくれているんだろう?」
「う・・・そうですけど・・・」
でもこんなに激しい雨だと、なんとなく二人がかわいそうな気がして・・・。

「俺はこれ、恵みの雨だと思うけどなあ・・・」
「え?どうしてですか?」

「だって晴れてたら誰もが天の川を見上げるわけだろう?」
「はい」
「だったら、落ち着かないよ」
「?なぜですか?」

敦賀さんの言っている意味がわからなくて、私は首をかしげる。

「わからない?」
「わかりません!」

「人に見られてたら、こんな風に思いっきり愛し合うことできないでしょ」
ちゅっと唇に落ちてくるくちづけ。
「んんん・・・っ」
「俺としてはかわいい恋人のこんな姿を俺以外の人間に見せたくはないからね」
「んあ・・・っ・・・ちょっ・・・敦賀さ・・・」
「それともキョーコはみんなに見られたい?」
「んな!何言ってるんですか!」
あまりの破廉恥な言葉に、私の体が真っ赤になるのがわかる。
人に見られたいなんてそんなことがあるはずない!!

「ね?そうだろう?人目もはばからず愛し合うなら雨でいいって、きっと彦星は思ってる」
「・・・なんですかあ!その曲がった答えは!」
「大丈夫。雲の上はちゃんと晴れてるんだから。きっと素敵な逢瀬を楽しんでるよ」
優しく私を抱きしめながら彼は言う。
にっこりと微笑まれれば、なんとなくそうなのかも知れないと、ほだされる自分がなんとなく悔しい気もするけど・・・

「さ、キョーコ?俺たちも愛し合おうか。せっかくのいい天気だし」
「え?いや、あの・・・さっきも・・・」
「なんなら、これ以上離れなくていいように既成事実でも作る?」
「え・・・・・ええええええええええ!?」
「一年に一度しか逢えない状況になるのは嫌だからね。さ、今のうちに」
「な!!!何言ってるんですかああああ!!!」


一年に一度、空で織姫と彦星が逢えるこの日。
私は黒い彦星様の思惑に嵌ってしまったのでした。


おわり





腹黒彦星と純情な織姫ちゃんのお話でしたvv
これ本当はSSSだったんです。
だいぶ前に書いて、時期じゃなかったからおいといたんですけど。
7月だし・・・と思って読んでみたけど、ん~となって。
今朝書き足しました。
っていうか、こんな話じゃなかったんだけど・・・orz
気に入っていただけたら嬉しいですvv
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