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優しい時間 1

2009/06/20 Sat 07:53

レオ王子


え~と、お話をひとつ始めますね。
長編になるのか中編になるのか、どんなラストにしようか・・・すべてが決まっておりません。
そう!
自分を追い込まなきゃやらない私。
というわけで、やらなきゃいけない状況を作っていきます!!

つまり、このお話、はっきり言って行き当たりばったりで進んでいきます!!
まあ、LOVEもそうだったですしね。

よろしければおつきあいくださいませvv

では、以下より『優しい時間 1』どうぞ。


もしもひとつだけ願いが叶うなら。
私はもっと強い人間になりたい。
ただ・・・それだけ・・・。




優しい時間 1




カーテンの隙間から射し込む朝陽。
味噌汁の匂い。
パタパタとせわしなく動き回る足音。
その全てが愛おしくて、俺の意識は浮上する。
もうすぐ。
もうすぐあの子がここにやってくる。
ぱたぱたぱた・・・。
その足音は俺の部屋の前で止まる。
遠慮なく鳴らすノックの音。
それに俺が応えないのはいつものこと。
そして、返事のない部屋を彼女が開けるのもいつものこと。

「れーんにー!朝です!起きて!!」
「・・・・・」
「蓮兄!朝!!仕事遅れますよー!!」
かわいい声にもう少し起こして欲しくて黙っていると、いくら声を掛けても起きない俺に憤慨したように「もう知らないから!」と去っていこうとする。
俺はあわてて体を起こし、彼女の腕をつかんで引っ張った。
「きゃ!!」
俺に引っ張られてバランスを崩した彼女が倒れてくるのを受け止める。
「おはよう。キョーコ」
そう言って可愛らしい頬にキス。
「んな!蓮兄!」
俺がキスした左の頬を自分の手で押さえて、真っ赤な顔で俺のそばから離れようとする。
せっかくこうやってキョーコが腕の中にいるのに簡単に離すなんてもったいない。
俺はキョーコの腰に手を回し、その体を拘束する。
「蓮兄!離してください!!」
「キョーコ?朝だよ?キョーコからのおはようはないの?」
「う・・・・おはようございます・・・」
「・・・・・・・」
「おはようございます!!」
「・・・・・・・」
「蓮兄!挨拶はしたじゃないですか!!離してー!!」
じたばたともがくキョーコ。
たしかにね?俺は言ったよ?おはようはないのかって。
「キョーコ・・・」
「何?ほら!!時間なくなっちゃいますよ!社さんがもうすぐ迎えに来ちゃいますから!!」
「・・・・・おはようのキスは?」
「は・・・?」
「は?じゃないだろう。普通、おはようのキスをされたら、キスを返すのが常識だろう?」
「・・・・・どこの常識ですか!!」
「ここの常識」
「寝言は寝ているときに言うものです!!」
ぺちっと腕を叩かれて(痛くはないのだが)俺はキョーコの体を開放する。
これ以上やったら本気で怒られそうだ。

ぷりぷりと怒りながら寝室を出て行くキョーコ。
姿が見えなくなったと思ったら、またひょいっと顔を出した。
「はやく顔を洗ってきてくださいね。今朝は蓮兄の好きな和食ですから」
少しだけ上目遣いでそう言う。
その無自覚な君の動作が、朝の俺には刺激が強い、なんてこと微塵も思わないんだろうな。

顔を洗ってリビングに行くと、準備のできた朝ごはん。
焼き魚と出汁巻き卵にお味噌汁。ほかほかご飯。
そして君の笑顔。
幸せすぎる今の生活。

ねえ、キョーコ。
君は今、幸せかい?
聞きたくても聞けないその理由。
君には世界一幸せであって欲しいんだ。
俺に色を見せてくれた、ただ一人の君だから。

「蓮兄?どうしたんですか?ぼーっとして」
「ん・・・?いや。ごめん。キョーコは可愛いなあって思って、つい・・・ね?」
「・・・・まだ寝ぼけてるんですか?いい加減、朝から私で遊ぶのはやめてください」
表情一つ変えずにさらっと流すのは君らしいというか・・・君らしいんだけど・・・。
「・・・・・・キョーコもいい加減俺の言うことを信じなさい」
「・・・・・・・・」
こういう会話もキョーコと暮らし始めて日常茶飯事。
ここに来たときよりも豊かになった表情と言動。
欲を言うなら、もっと君の事を話して欲しい。
俺のことを気にかけるだけじゃなくて、俺に君のわがままを聞かせて欲しい。

ピンポーン。
食事が終わって、食器をシンクに運んでいるとインターホンが鳴った。
「社さんですね。蓮兄、私が片付けますから、あとは自分の支度をしてください」
「うん。わかった。ありがとう」
社さんを玄関まで出迎えて、リビングに通す。
「キョーコちゃん。おはよう」
「おはようございます。社さん」
社さんとキョーコは仲がいい。
俺が支度をする間、くすくすとなにやら話をしている。
ちょっと、社さん?キョーコは俺のですからあなたには天地がひっくり返ってもあげませんよ?
なんて、あの二人にそんな感情が全然ないことなんかわかっている。
社さんはキョーコのことを妹みたいに思っているし、キョーコも社さんを兄のように思っている。
じゃあ、俺は?
そう聞きたいけど・・・・聞いてしまったらこの現実が壊れてしまいそうな気もして・・・・

「社さん。準備できました」
「わかった。行こうか。キョーコちゃん。お邪魔しました」
「いえ、あ・・・蓮兄、お弁当。これ社さんの分も入ってますから・・・」
「ん。ありがとう。キョーコ」
「いつもありがとうね。キョーコちゃん」
玄関までいつものように見送ってくれるキョーコ。
この時間がいつも胸が締め付けられそうになる・・・。
「・・・いってらっしゃい」
「うん。・・・行ってきます」

少しだけ・・・淋しそうな顔をするこの時間。
キョーコの頭をぽんぽんと撫でて、別れる。
パタンと閉まったドアの向こう、君は一人で何を思う?


「蓮・・・おまえキョーコちゃんと暮らし始めてから・・・」
「ええ。もうすぐ丸三年が経ちますね」
「どんどん大人になっていくな。あの子」
「・・・はい。今年で17になりますしね」
「いや~。お前の壊死した食事内容がこんなにも改善されて、体調も肌もますますよくなって、キョーコちゃん様様だな」
「・・・ひどいですよ。社さん。でも・・・ええ。キョーコがいなくなったら、俺確実に死にますね」
「おいおい。やめてくれよ。天下の敦賀蓮が、そんなことになったら日本中の女の子たちが卒倒することになるから」
「はは」
でも、本当にキョーコがいない世界なんて考えられない。
それほどキョーコは俺にとって唯一無二の存在。
そのことにキョーコは気づいていないけれど。

だから・・・君といられることが、永遠に続けばいいと・・・俺は・・・願う・・・。






序章です。これから人物背景とか出てき(・・・たらいいなあ・・・)・・・ます!
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