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LOVE 23

2009/05/05 Tue 22:08

みなさま。
こーんばーんわー!!

今日は1歩も外へ出ず、創作も課題もせず1日、銀/魂のDVDをつけたままひたすら寝まくったコマドです!(結局TVつけてただけ・・・)
明日はお布団干して掃除して・・・明日こそ課題と創作進んだらいいな!
(明日までしか休み無いしね・・・orz)

さーて。
たった今できあがった LOVE 23話です。
最終話ではなく23話!!
そして、この流れで次こそ終わるのか!?自分でも不安・・・。
だから、次で最終話とはもう言いません。そのうち終わります!!(どーん)

では、LOVE 23話。下記よりどうぞ☆



敦賀さんに無理やり引っ張られて、そのまま敦賀さんの車に乗せられた。
そして着いたのは・・・敦賀さんのマンションだった。
何度も離してって言ったのに敦賀さんは一言も話さずに私を連れてきた。
怖い。敦賀さんのことが怖くてたまらない。
どうして?
私じゃないのに。
あなたの想い人は私なんかじゃないのに。
気づいてください。
私はあなたのキョーコさんにはなれないんです。




LOVE 23




「はい」
カチャ、とコーヒーが入ったカップがテーブルに置かれる。
しんとした重い空気の中、私は敦賀さんのリビングのソファに座っている。
居心地が悪くて仕方がない。

「キョーコ」
突然呼ばれた自分の名前に、びくっと振るえてしまった。
敦賀さんが私のすぐ隣に座った。
とっさに離れようとすると、敦賀さんが私の腕を掴んだ。
私は・・・おとなしくまた座った。
敦賀さんの腕は離されることはなく、まだ私の腕を掴んだまま。
・・・逃げたり・・・しないのに・・・。
「キョーコ」
「・・・あの・・・」
「ん・・・?」
「・・・その・・・キョーコって呼ぶの・・・やめていただけませんか・・・?」
「・・・どうして?」
「・・・・・・・・・」
嫌なんです。
嫌いなんです。この名前。
あなたが呼ぶたびに嫌いになる。
あなただけじゃない。仕事のときも、京子ちゃんって呼ばれるたびに吐き気がしそうに
なった。
どうして私の芸名を『京子』にしてしまったんだろう。
せめて苗字があればその名前で多くの人に呼ばれることなんてなかったかもしれないのに。
いろんな人に『キョウコチャン』と呼ばれて・・・敦賀さんを思い出して・・・。
苦しかった・・・。

「どうして何も話してくれない?さっき・・・言ったこと・・・」
「・・・・・・・」
「本当に俺のことを嫌いになったの?」
「・・・・・はい」
「本当に・・・?」
「はい」
「俺は好きだよ」
「・・・・・・・・」
「君を愛してる」
そんなことを簡単に言わないでください。
愛してるなんて、私なんかに言わないでください。
「・・・私は・・・・敦賀さんのこと・・・好きじゃありません」
好きです。
本当は・・・誰よりも大好きです・・・。
だから・・・私を嫌いになって。
私はあなたを嫌いになんてなれないから、せめてあなたは私を消して?
自分のためにきちんと幸せ・・・掴んでください・・・。

「キョーコ・・・」
「っその名前で呼ばないでください!!」
思わず叫んでしまった私を、敦賀さんが驚いた様子で見ていた。
その瞳を見たくなくて、私はまた俯いた。
「・・・やっぱり・・・つりあわないんですよ。あなたと私じゃ・・・。」
「・・・どうしてそんなふうに言う?」
「あなたは・・・誰もが認める大スターで・・・私とは・・・」
「それは・・・俺を嫌いという理由にはならないよね?」
「・・・っ」
敦賀さんは私の両手を握った。
大きくてあったかくて・・・私の大好きな手で・・・包まれる。
でも、これは私のところにあってはいけない。
「もう一回聞くよ。どうしてあの朝突然いなくなった?」
いなくなった理由・・・。正直になんて言えるはずは、ない。
「・・・気づいたんです。私は・・・あなたのことなんとも思ってないって。先輩以上には見ていないって。私は・・・優しい先輩に甘えていただけなんです・・・」
「・・・・・・・・・」
「私は・・・あなたに愛される資格はありません」
涙が・・・出そうになる。
でも、ここで泣いてはいけない。
私は悲しくなんてない。私からあなたを手放すのだから。
あなたを裏切るのは私のほう。
私はひどい女ですね。自分が傷つきたくないから、そうなる前に逃げてしまうの。
あの人に捨てられ、今度はあなたに捨てられたら、もう私は立ち上がれないから・・・。
あなたの気持ちなんか考えられない最低の女です。
「敦賀さん。私・・・楽しくて・・・夢みちゃいました。幸せな・・・夢でした」
「夢・・・?」
「ええ。だから勘違いしてしまったんです。これは恋だと。私も人を愛せるんだと」
「キョーコ・・・」
「・・・お願いです。もう私をそう呼ばないでください・・・」
できるなら・・・もう誰もそう呼ばないで・・・。
その名前はあなたの大切な名前でしょう?
あなたももう夢の中から出なくちゃ。
「・・・・・・本当に・・・そう思っているの?」
手をぎゅうっと握られる。
「キョーコ・・・ちゃんと俺を見て?」
見れません。今見たら・・・泣いてしまう。
あなたの顔を見てしまったら私の本音がこぼれてしまう。
私を見てって。あなたを愛してるって。
私は頭を横に振ることで彼の言葉を拒否した。
「キョーコ」
「・・・・・・」
「キョーコ。お願いだから。ちゃんと俺を見て」。
「・・・・・・」
何度も頭を振る。
お願いです。わかってください。
「!!」
突然両頬を包まれ、顔を上げさせられた。
驚きに目を見開いた私は、思わず敦賀さんの顔を正面からみてしまった。

そこには・・・辛そうに顔をゆがめた敦賀さんがいた・・・。
こんな顔をさせてしまったのは、間違いなく私だ。
「ごめ・・・なさ・・・」
ああ・・・視界が揺るんでいく。
泣いてはいけないってわかっているのに・・・溢れていく・・・。
「ごめ・・・ごめんなさい・・・敦賀さん・・・」
両頬に当てられた手が・・・嬉しくて・・・悲しくて・・・。
「ごめ・・・」
「そんな言葉いらない」
「ん・・・っ」
いつのまにか私の唇は温かいものに包まれていた。
それが彼の唇だと気づいたときには息もできないほどの口づけをされていた。
「んんっ・・・んはっ・・・」
「キョーコ・・・っ」
「んっ・・・」
何度も角度を変えて続けられるそれ。
唇が離れるたびに敦賀さんは私をキョーコと呼ぶ。
やめて。
やめてやめてやめて!!
私はあなたのキョーコサンじゃない!!
「・・・や・・・っいや!!やめてください!!私は誰かの代わりなんて嫌です!!」
敦賀さんの胸を力いっぱい押した。
そして言ってしまった言葉に私ははっとした。

「・・・それは・・・一体どういう意味・・・?」
敦賀さんが驚いた顔をしている。
「キョーコ?誰かの代わりって・・・?」
ぐっと掴まれた腕に力が込められる。
こんなこと言うつもりじゃなかった。
・・・でも・・・いい機会かもしれない。
あなたの運命の人は他にいるって・・・。

「私・・・知ってますよ。敦賀さん本当は好きな人・・・いますよね」
「え・・・?」
「私よりもずっと前から・・・ずっとずっと好きな人・・・いますよね?」
「何を・・・」

大丈夫。誰かがいなくなることには慣れてる。
あの人から絶縁を言われた後も私はこうして生きてきた。
ただ・・・それはあなたという大きな存在があったからだっていうのも知ってる。
恋人のあなたはいなくなるけど、先輩として大きな存在が私にはあるから。
これまでどおり、私は生きていける。

「あなたはその人に思いを告げて、その人と幸せになってください」
ね?と精一杯の笑顔を作って話す。
これは私の最後の強がり。
どうかどうか受け取って?



「言いたいことはそれだけ?」
「え・・・」
静かに響いた声。
冷たい瞳をした彼が・・・そこに居た・・・。

「敦賀さ・・・」
「君は俺の気持ちを疑うの?」
「・・・・・・・っ」
「琴南さんにも言われたよ。俺はキョーコに信用されてないって」
「・・・・・・あ・・・」
「君が何を勘違いしているのかは知らない。でも俺は君以外に好きな人なんかいない!」
切れ長で大きな瞳にまっすぐに見つめられる。
勘違いをしているのはあなたのほうですよ。敦賀さん・・・。

掴まれた腕はひどく熱くて、その手をなくしてしまうことがひどく怖くて・・・。
私・・・どうして・・・この人に出会ってしまったんだろう・・・。
出会わなければ・・・東京に来なければ・・・いっそ生まれてこなければよかったのに・・・。
そしたらこんなにもあなたを失うことを怖いなんて思わなかったのに。
あなたにこんなに辛い顔をさせることもなかったのに。

「わ・・・わたし・・・」
「・・・キョーコ・・・?」
「わたし・・・・」
涙が次々にこぼれる。
自分の膝を次々と濡らしていく。

「あなたのこと・・・好きにならなければ・・・よかった・・・」

そしたら。
はじめから先輩と後輩のままでいられたのに。

「離して・・・ください・・・」

もう何もいりません。
今願うのは・・・ただ・・・前みたいに・・・・後輩の私に・・・笑ってください・・・。


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