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LOVE 21

2009/04/29 Wed 00:52

よく、色んな場面が蓮キョに変換される・・・という言葉をよく聞きますが。

そんなステキな機能が私にはついておりません。

変換できる人ってすごいなー・・・。
二次世界つくりまくりでしょうね。

わたし、そんな機能が欲しかった・・・!!!orz

ナケナシの妄想力で作り上げたLOVE21話、どぞ☆



LOVE 21



「キョーコちゃん。久しぶりだね」
「マスター。こんばんは」
「敦賀くんは?後から?」
「いえ。今日は一人です。カウンターいいですか?」
「もちろん。どうぞ」

敦賀さんと付き合い始めて、このお店にも来なくなった。
時間がなかなか合わなくて、来れなくなったというだけだったのだけど。
「キョーコちゃん。何を飲む?」
「じゃあ・・・カシスオレンジを」
「かしこまりました」
マスターが作ってくれるのをただじっと見つめる。
静かに・・・静かに・・・心が落ち着いていくような感じがする。

「今日は・・・お客さんいないんですね」
「ん・・・?うん。まあ、まだ週のはじめのほうだしねえ。もしかしたらキョーコちゃんだけかもしれないね?」
「じゃあ、貸切ですね」
「そうだね。なにか食べたいものはある?お兄さんが何でも作ってあげるよ?」
やさしく微笑んでくれるマスター。
なんだかじんわりとあったかくなるような気がする。
「・・・今日は・・・飲みたいなって思って・・・」
「そう・・・。じゃあおつまみをあげるね」
「・・・ありがとうございます」

マスターが作ってくれたカシスオレンジをひとくち飲むと、甘い味が口の中に広がった。
・・・そういえば・・・敦賀さんとここに来たときもコレ飲んだな・・・。
いつも自分勝手に敦賀さん呼び出して、付き合えるときは嫌な顔せずに付き合ってくれて・・・。
忙しい人なのに・・・。
「・・・・たいなあ・・・」
「え・・・?何か言った?」
「いいえ?」

RRRRRRRRRR
お店の電話が鳴って、マスターはその電話に向かった。
私はバックからコーンを取り出す。
コーンは今まで私の悲しみを吸い取ってくれたけど、今はもうそんなことをコーンにしてもらうつもりはない。
でも・・・やっぱりあなたを握り締めていたら・・・落ち着くな・・・。
いつも一緒だったから、コーン・・・あなたがいてくれてよかった・・・。
じゃないと私は一人で・・・・。
「・・・・たいなあ・・・」
痛いよ・・・。痛くてたまらないよ・・・。
自分から逃げ出した。
本当は敦賀さんが私を誰かと重ねていてもいいって思った。
敦賀さんがそばにいてくれるのなら、私を好きでいてくれるのなら・・・。
でも、敦賀さんが本当のことを知ったとき私はどうしたらいい?
きっともっと彼を好きになって・・・後戻りなんてできなくなって・・・。
結局は敦賀さんを困らせることになる。
敦賀さんは優しい人だから、きっと私に言い出せない。
同情なんていらない。敦賀さんからの同情なんてこれっぽっちも欲しくない。
コーンをぎゅっと握り締めて額に当てる。
ひんやりとしたコーンの感触が傷みをほぐしてくれる・・・そんな気がした・・・。

「キョーコちゃん?」
「え?」
マスターに呼ばれて顔を上げると、マスターが静かに私を見ていた。
「敦賀くんと・・・何かあった・・・?」
「・・・・・・え・・・?」
「ごめんね。何も聞かないで置こうとは思ったんだけど・・・あまりにも悲しそうな顔してるから・・・」

「そんな顔してますか?」
笑いながらそう返したけど、マスターは笑ってくれなかった。
かわりに・・・ぽんぽん、と頭を撫でられた。
「マスター・・・?」
「・・・僕はね?キョーコちゃんの笑顔が好きだよ?だから、君が悲しそうな顔をしているのは僕も悲しい」
「・・・・・・・・・・・」
「敦賀くんもきっと同じだと思うよ?」
「・・・・・・・・・・・」

違うんです。敦賀さんは勘違いしているだけなんです。
「マスター。私・・・」
「うん?」
「笑えますよ。ちゃんと」
精一杯の笑顔を見せる。
これからどんなことがあっても私は笑える。
夢からこんなに早く覚めることができたから。
「悲しいことなんてなんにもありません。むしろ嬉しいんです」
「・・・キョーコちゃん・・・」
「さ!私今日は飲みに来たんです!!」
カシスオレンジを一気に飲み干して、次に頼んだのはファジーネーブル。
甘くておいしい!とマスターに感想を言った。

甘すぎるくらいなのに・・・ちょっとだけ苦く感じたのを気づかないフリして、押し込めた。





*******





仕事が終わって、一人で飲みにでも行こうと思ったら、一人とぼとぼと歩いている女を見つけた。
「おい。キョーコ」
キョーコは俺の姿を認めると少しだけ嫌そうな顔をした。
「何やってるの。ショータロー」
「おま・・・何度言えば・・・ま、いいや。お前こそ何やってんだよ」
「私は飲んでただけよ」
「一人でか?」
「そうだけど・・・」
「あのやろーはいねーのかよ・・・」
少しだけからかってやろうとおもって出したあいつのこと。
真っ赤な顔でもするのかと思ったが、キョーコの反応は俺が思うものとは別のものだった。
「いないわよ。忙しい人だもの」
それは寂しそうな顔で・・・
「だからって・・・・」
俺はなぜか言葉に詰まってしまった。

この間といい、今といい、違和感がありすぎる。
付き合っているんだよな・・・?
だって自分で付き合ってるって言ったもんな・・・?

「ねえ!ショータロー!!私と飲みに行かない?」
「え・・・」
「今度一緒に仕事もするし!幼馴染だもの!いいじゃない。ね?」
急に明るく話し出すキョーコに、俺はますます違和感が募る。
「嫌なの?あんた」
「い・・・いや・・・いいけど・・・」
「よし!じゃああんたの奢りね!」
俺の腕を引っ張ってどんどん歩いていくキョーコ。
握られた箇所が・・・懐かしくて・・・愛しかった・・・。


入ったのはガヤガヤとした居酒屋。
さすがに俺とキョーコの二人きりで行ったとなると、もしもスキャンダルなんてなったときにお互いマイナスになることを考え、俺のマネージャーである祥子さんを呼んだ。
祥子さんはキョーコの横に座り、俺はキョーコの前に座った。
梅酒を飲みながら笑うキョーコ。
こうやって酒を飲んだりできるようになったことを俺は嬉しく思っている。
きっかけは・・・キョーコにとって辛いものだったけれど・・・。




突然お袋からかかってきた電話。
それは衝撃的なものだった。
冴菜さん―――・・・キョーコの母親からキョーコと縁を切ったと連絡があったが、俺は何も聞いてないのかと・・・・。
あまりのことで、俺はミルキちゃんにキョーコに連絡を取ってもらった。
そして無理やり逢う約束を取り付けた。
そこで逢ったときのキョーコの顔。
何もかもに疲れたような顔だった。
俺を見る目もそれまでの憎しみのこもったものではなくて、ただ・・・諦めたような・・・・。
今にも泣き出しそうに微笑んだ。
キョーコのその顔を見たとたん、俺はキョーコに謝っていた。
ごめん。本当にごめん・・・と・・・。
俺はこいつに一生かけても償おう、こいつがシアワセになれるのであればなんだってしようと思った。

キョーコは俺に一言、ごめんねショータローと言って・・・またゆっくり笑った。

顔の筋肉だけ使って笑った・・・そんな感じだった。


今目の前で笑うキョーコ。
俺には空元気にしかやっぱり見えない。

幸せだって言ったじゃねーか・・・。
俺にそう言ったじゃねーか。


「おい。お前あいつに今日飲みに出かけてること言ってるのか?」
「・・・言ってないわ・・・」
「はあ?お前・・・」
「・・・・・・・・・・」
今まではしゃいでいたのに、急に黙り込んだキョーコ。
「キョーコ・・・?」

「・・・・・・うるさいわね!ショータローのくせに!!」
「んなっ!」
「あんたには関係ないでしょお!!」
急に怒り出したキョーコに俺もイラついた。
だから言い返してやろうと戦闘モードに入った俺は、キョーコの顔を睨んだ。
なのに・・・そこに居たのは今にも泣きそうな女だった・・・。

「キョー・・・コ?」
「もう・・・いいのよ・・・」

もう・・・いい・・・?
それは・・・どういう意味なんだ・・・?
俺は祥子さんと目が合ったが、お互い何も言い出せなかった。

そして、キョーコはまた酒を飲み始めて・・・はしゃいでいた。




ひとしきりはしゃいだキョーコを祥子さんと一緒にあいつの家まで送った。
キョーコを送り届けた直後、キョーコのマンションの前で・・・俺は敦賀蓮に逢った。

「よう。敦賀さん」
「不破・・・」

「こんな時間に女の家に?キョーコなら今祥子さんとベッドの中に運んできたぜ?」

「そうか・・・」
どこか安堵したようなこいつの顔に、俺は心底ムカついた。

俺は目の前のこの男が憎くて仕方なかった。
俺だってキョーコのことが好きで好きで仕方がないんだ。
なのに、キョーコはこの男が好きだからおれはキョーコが幸せになるならと身を引いた。

でも、キョーコは笑わない。
幸せなはずなのに・・・笑えない。


―――――あ・・・・・

このとき俺はわかったような気がした。
「あいつと喧嘩でもしたら俺のところに来いよ。笑ってやるから」
そういった後のあいつの言葉の意味。

――それはないわ。

・・・それは・・・もう誰にも頼ることはない・・・ということ・・・?


そんなことをあいつに思わせるほど・・・あんたは・・・・

「あんた・・・あいつに何したよ?」

そう言った次の瞬間、ヤツの目が大きく見開かれた――――――・・・
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