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幸せのカタチ 6

2009/01/24 Sat 12:13

安静を強いられている時間、俺の頭の中を占領していたのは、京子という女性のことだった。
なぜ俺だけが彼女を知らない?
彼女は自分をファンだと言ったけど本当にそうなのだろうか。
社さんがたとえ芸能人だとはいえ、イチファンを担当俳優の病室に入れたりするだろうか?
それに、気になることを言っていた。

――――愛しの・・・・・と。
考えれば考えるほど違和感が押し寄せてくる。
社さんも社長も、マリアちゃんも・・・。

安静状態から抜け出して、事務所に寄ったとき女優の琴南さんからも睨まれた。
何かと思い、「どうしたのかな?俺の顔に何かついてる?琴南さん」と聞いたら、彼女は冷たい目をしたまま「私のことは覚えてるんですね。」とすれ違いながら言われた。
その言葉の意味を知りたくてあわてて振り向いたが、彼女は憤慨した様子で廊下を駆けていった。
まただ。
覚えている。
忘れている。
この2つのフレーズを何度言われただろう。
“私のことは”とは・・・・・・?
ほらまたひとつ疑問が増えた。
そして、もうひとつの疑問。
それは、目を覚まして2週間目に自分の部屋に帰ったときに感じたもの。

なんら変わらない自分の部屋。
何も変わらないはずなのに、何か違和感があった。
物の置いてある場所など何も変わらないはずなのに、何かが足りない。そんな違和感。
自分が一番落ち着ける場所に帰ってきたはずなのに、胸にぽっかりと穴が開いたような。

上着のポケットから携帯電話を取り出す。
電源を入れるが、他人から勝手に中を見られないようにロックが掛かっていて。
俺はどうしても解除番号が思い出せなくて、開けないままでいる。
これの解除番号がわかれば何か手掛かりが見つかるような気がするのに。

「ふーーーーーーー」
息を吐いた後、ソファに身を沈める。
この家・・・こんなに静かだっただろうか・・・・
ふとテレビのほうに目をやると、自分が演じたのであろうDVDがあった。
「Dark Moon・・・?」
こんなドラマを演じたのだろうか。
でもDVDのパッケージには俺の顔がプリントされていて。
DVDケースに書かれたドラマの内容を読むと、かすかにだが演じた覚えがあった。
俺は主人公の高校生に想いを寄せる高校教師の役で・・・・・・。
俺はこのDVDを見なければいけないという気になり、デッキにDVDをセットした。

そして、
おれは―――――



短いけどちょっとここで切ります。次回につづく^^
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